年始の挨拶回りに駆け巡っていた。
広島から柳井に府中・福山
そして岡山から津山・松山と…。
めでたい祝詞は最初の挨拶だけ。
年賀の挨拶の後は
湿っぽい話しになってしまう。
輸出頼みの硬派企業は
ほうほうのてい…。
ある担当者は
通勤時の渋滞が減って
景気の悪化を肌で感じたという。
工場が週休三日や四日になって
物流のトラックが減ったのだ。
そう言えば、或る運送会社も
確かにため息をついていたなあ。
硬派系企業と対照的だったのは
食品などの内需型企業。
確かに消費者動向が気になるが
そんなに悲観的なシナリオは
聞こえてはこなかった。
“狩猟型農耕営業で収益を追求する”
今年年頭に掲げたテーマである。
皆が見つける田畑では
熾烈な競争に巻き込まれてしまう。
疲労の割には実入りは少ない。
皆が群がるこんな領域で
仕事をしていれば
従業員は心身ともに疲弊していくし
達成感も感じられないだろう。
そして何より重要課題である
ワークライフバランスの確保も
口先だけのお題目になってしまう。
そこは何としても社会的課題として
先進的に取り組んでいかねばならぬ。
それには、必ず存在する隠れた田畑…
次の芽を育てる田畑を狩猟的に探し出し
選択的にそこに種まきして収穫する。
それも長期では見つけられてしまう。
短期に刈り取らねばならない。
情報受発信力(アンテナ)×行動力
そしてスピードにネットワーク力。
これらのハイブリッドが必須スキルだ。
だめなら労力をかけた分の未練を
いさぎよく捨てると言う
選択と集中という決断も要する。
隠れた田畑こそ
ニッチ・ソリューションの提案場である。
今年一年はずっと辛抱かもしれない。
その先もようわからんが
朝焼けに工場のけむりがたなびく
そんな世界であって欲しい。