陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

岬めぐり 白亜の日御崎

2008年12月20日 | slow journey

島根半島のほぼ西端にある
日御碕へ、岬めぐりの旅
バスは走る…。

終点の日御崎(ひのみさき)に着く。
停留所から歩いて約二十分ほど。
日本海の荒波打ち寄せる断崖の上
白亜の石造り灯台が見えてきた。
日本海の荒波を照らす
とても美しい姿の灯台である。

出雲日御碕灯台…。
1903年(明治36年)初点灯。
以来、百余年…
今なお石造灯塔として
日本一の高さを誇りつつ、船舶の
航行安全を守り続けている。
1998年、IALA(国際航路標識協会)の
「世界の歴史的灯台百選」に選定。
(海上保安庁資料より)

参考までに
日本で選定された灯台は以下の五つ。

・犬吠埼灯台(千葉県銚子市)
・神子元島灯台(静岡県下田市)
・姫埼灯台(新潟県佐渡市)
・美保関燈台(島根県松江市)
そして今回訪れた
・出雲日御崎灯台(島根県出雲市)

である。

小さい頃
ずっと船乗りに憧れた私は
灯台を見に行くのが好きである。
いつかこの選定灯台を
全部訪ねてみたいなあと思う。
ちなみに、IALA選定基準は
“世界各国の歴史的に特に重要な灯台”
であるらしい。
決して景観だけではないのだ。

残念ながら、この日は
あいにくの点検日だったのか
灯台に登ることはできなかった。
灯台目線で見たかったなあ
冬の日本海を。

師走のこの時期は
日本海の荒波に餌を求めて
海面を乱舞するウミネコのたちの
姿と鳴き声がどこか哀切を誘う。

日御崎一帯は2~3,000万年前の
流紋岩の溶岩で主に構成されていて
断崖絶壁から自身で覗いて
眼下の海を見ることが出来る。
この日は風もきつかった。
体重のあるわたしでさえでも
ともすれば断崖の下の海へ
引き込まれそうな感じになった。

そんな断崖の下の磯場で
釣り人がひとり糸を垂れている。

そろそ帰りのバスが出る時間だ。
乗り過ごせばまた一時間以上
待たねばならない。
今度来るときは
是非あの灯台に登ってみよう。
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