“坂の上の雲ミュージアムは
松山のまち全体をフィールドミュージアム
とする構想の一翼を担う施設である”
坂の上の雲ミュージアムを訪ねた。
歴史小説「坂の上の雲」は“司馬遼太郎さんが
40代のほぼすべてを費やして完成させた作品”
この坂の上の雲ミュージアムは、正岡子規と
陸軍大将と海軍中将であった秋山兄弟を軸に
明治時代の日本の文化風俗も紹介している。
「坂の上の雲」のテーマ展示以外で
特に私が興味を引いたものが明治女性の
家庭生活をすごろくにした「二十四時家庭雙六」。
当時の家庭生活がすご六の絵で紹介されている。
午前五時起床、五時半ご飯炊、六時洗面から
六時半お掃除、七時朝ご飯とすご六は進む。
十時に子供を寝かしつける「おやすみなさい」
で上がり。朝が乱れがちな現代人にとっては
驚きの家庭生活。まさに
明治は遠くなりにけりを実感したのであった。
“自由な心を持ち、公のために命を懸けた
明治の日本人たちの力に満ちた時代精神”
このミュージアムが、もっとも
表現したかったというテーマである。
そう言えば、大きな声で言えないが、実は私
まだ「坂の上の雲」を読んでいなかった。
仕事上でも少しまずいし、再来年には
某公共放送局でのドラマ放映も始まる予定。
これを機に、
全6巻(文庫本は7巻らしいが)を読破しよう。
今だからこそその時代精神を学ばねばなるまい
…我ながら高尚にも珍しくそう思って
このミュージアムを後にした。
熱が冷めないうちに本を買わなくては…。
※“”の文章は案内パンフレットより引用