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陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

季題 星祭

2023年08月22日 | cocoro

八月二十二日は旧暦では七月七日。そう七夕です。よって歳時記では七夕は秋の季題となっています。

「星祭」も七夕のもうひとつの季題です。ホトトギス新歳時記によると「七夕の夜、牽牛、織女の二星を祭る行事」とあります。傍題はたくさんあります。「星迎」「星合」「二つ星」「夫婦星」「彦星」「織姫」「星の契(ちぎり)」「星の別(わかれ)」「星今宵」「星の夜」「星の手向」「鵲(かささぎ)の橋」など…どれもみんなロマンチックな季題ですね。

“ジョバンニが学校の門を出るとき、同じ組の七八人は家へ帰らずカムパネルラをまん中にして校庭の隅の木のところに集まっていました。それはこんやの星祭に青いあかりをこしらえて川へ流す烏瓜(からすうり)を取りに行く相談らしかったのです。けれどもジョバンニは手を大きくってどしどし学校の門を出て来ました。すると町の家々ではこんやの銀河の祭りにいちいの葉の玉をつるしたりひのきのにあかりをつけたりいろいろ仕度をしているのでした。“ (銀河鉄道の夜 宮沢賢治より)

今宵の空はどうでしょうか?晴れていても都会の夜空に天の川を見ることは叶わないでしょうが、心を銀河鉄道に乗せて、今宵皆さん、さあ星合の空の旅と参りましょうぞ。

星合の空へ夜汽車の遠汽笛

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七十八年目の原爆忌

2023年08月06日 | cocoro

2023年8月6日、78年目の原爆忌を迎えた。被爆者の平均年齢は85歳を超えたと言う。

今日付の朝日新聞の投書欄に「平和記念公園を歩いてわかった」と題して、愛知県の19歳の女学生の投書が掲載されていた。「はじめは何げなく友達とおしゃべりしながら歩いたが、ガイドさんから『今、皆さんは戦争で亡くなった人の骨の上を歩いています』と聞いて一気に空気が変わった。」と述べている。又、「事前学習で戦争について色々と学んでいて、怖さを理解していたつもりだったが、いざ広島に行って公園の前を流れる川を見ると、体に燃え移った火に苦しみながら水を求める人々の姿が目に浮かんできた。ガイドさんに戦争体験を話してくれた被爆者の思いを受け継ぎ、次は私が戦争を知らない世代に語り継いでいきたと思っている。」と記されていた。

実は私も同じ思いを共有しているのである。私は会社員時代、広島に4年ほど住んでいた。。平和記念公園の近くに単身赴任していた。よって平和記念公園の春夏秋冬の姿を全部実際に見てきた。公園を毎日掃除するおばちゃんたち、熱心に原爆や戦争の悲惨さを語る語り部たち、円座になって真顔で耳を傾けてる修学旅行や野外学習の生徒たち。そして夏になると広島はヒロシマになって一変する。それらの姿を見て、平和を守るということがいかに多くの熱意と労力を有するかを実際に見たのである。その体験こそが、私に平和の尊さを教えたのである。

教科書やテレビを見ただけでは、平和の尊さは決して実感できない。実際に見て、感じることが大切だ、資料館の展示が実相を伝えることをコンセプトにしたのは正解だと思う。情に訴えるより実相展示にこそ伝わるものがある。

まづ水を御霊に捧げ原爆忌

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季題 晩夏

2023年08月03日 | cocoro

八月初旬は歳時記的にはもう晩夏だ。今年の立秋は8月8日。夏ももう後六日ちょっとなのである。とは言えど酷暑の日日。盛夏はまだまだ続く…。

それでも晩夏だなあと感じるのはやはり雲の姿だ。まだまだ入道雲が威を張っているが、空の高さには筋雲が。上空何万メートルの世界はもう秋である。注意深く五感をリラックスさせていると、こうして季節の移ろいを確と感じることができる。そういうとき、嗚呼、自分は今生きているんだなあと感じるのである。

人は生きていると実感するのはどういうときだろう?いろいろあるけれど、季節の移ろいもそのひとつだと思う。

病室の窓に煌めく夏の果

この句はとあるホスピス病棟に見舞ったときの一句。六甲の端山の高台にある病室。眼下にはきらきらと輝く茅渟の海。生と死の無常を感じた晩夏でございました。

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暑中お見舞い申し上げます

2023年07月30日 | cocoro

お暑うございます。

もうほとんど日中は用がない限り外出するのを控えております。ただ出歩かないと筋力も弱るので室内ウォーキングと筋トレは行っています。そして日が傾きかけた頃にのこのこと外出する。そんな日日でございます。

日を浴びないのは健康にもよくありませんが、あまりに強い日射もよくありません。で、川沿いを歩いて河口から港に出て、埠頭から夏の夕焼けや残照に染まる雲の峰を見るのが気に入っている散歩コースです。

まだまだ暑い日が続きますが、くれぐれもご自愛を。

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おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな

2023年06月11日 | cocoro

道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢にて、ちょうど広場の一画で猿廻しをやっているのに出くわした。

数人が猿廻しの芸を楽しんでいた。私もしばらく眺めていた。猿廻しは日本の伝統芸能でなんと千年の歴史があるという。それだけ続いて来たのは縁起物ということもあろうが、やはり大衆に受け入れられてきたからだろう。見ていても楽しい芸である。

猿廻しを観ていると、いつも最後まで観ることができないでいる。不思議にあのフェリーニの映画「道」が浮かんで来てしまうのだ。そしてあの芭蕉の「おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな」という一句も…。

猿がやはり人間に近い動物だからかもしれない。

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十八年目のマイライフ・アンソロジー

2023年05月25日 | cocoro

2005年5月の玉川上水の景から始まったmy blog“陽だまりの旅路イスキア”もまる十八年を迎えました。

ここまでの掲載本数は3722本。正に塵も積もれば山となるの感がいたします。その塵のひとつひとつがそのまま我が十八年間の軌跡。と言ってもこの地球上の人口80億分の1という、これも塵のようなものです。

この一年も色んな出逢いがあり別離もありました。チャンスもありロスもありました。風のように気儘に生きたいと思っているのですが、そうもいくまい。いやそれでも風になる。そんな葛藤も生きている証拠。ただ社会に生きるものとして、引き受けたことやその時々に出会う様々な世事に対しては、自分なりに出来ることを、真面目に真摯に取り組むことだけは心がけて参りました。今年はやっとコロナという暗いトンネルの出口が見えてきました。旅もどんどん再開したいなと思っています。

今年も変わらずに「今、ここ、我」のコンセプトで、確かに生きているその証としてこのブログを綴って参ります。この世界のどこかでリアルに呼吸しているあなたと共に。

心より感謝を込めて…店主敬白

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誕生日に思うこと

2023年04月06日 | cocoro

うん十数回目の誕生日を祝って貰いました。

特に誕生日が嬉しいということはさすがにもうないのですが、誕生日はここまで健康に過ごして来れたことを感謝する日と意識するようになりました。わたくし事で言えば、親父の年齢より長生きしてます。でも母親の年齢にはまだまだ遠いです。

企業にステークホルダー(従業員、顧客、取引先、株主、地域社会など)がいるように、私たちの生活にもステークホルダーが存在します。まずはこの世に生んでくれた両親に感謝、そして日々の生活と健康を支えてくれている家族に感謝。そして私の社会生活を支えてくれている友や知人、仲間に感謝。そう。誕生日は自分を取り巻くステークホルダーに感謝する日なのですね。恥ずかしながら仕事をしているときは、企業に対して周年のタイミングでそういうステークホルダーへの感謝のコミュニケーションをしましょう。なんて提案していたのですが、自分事では考えたことありませんでした汗。反省です。

特に毎日が充実しているということはないけれど、今の暮らしを諾えることは大切なことだと思います。

人はどういうときに幸福感を感じるか?という高齢者調査があります。まず、まずまず健康であること。(病気がないということではありません)次に自分が社会の中でなにがしかの役割があると感じられること。この二つが幸福感に繋がっているという調査結果でした。つまり健康で孤独でないことと言い換えることもできるでしょう。

世の中には健康に不安を抱えていたり、一日誰とも話さないという方もおられます。たったひとりでもいいから話せる人がいると孤独ではない。自分のことだけでなくて、そういうことをたとえ心の片隅にでも、ふと思いをはせてみることも、年を重ねた人間にとっては大切なことだと思うのです。

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阪神忌 二十八年目の祈り

2023年01月17日 | cocoro

今年も東遊園地に行きました。
神戸っ子にとってこの日は一年の内で
もっとも忘れてはならない日です。

東遊園地は整備の工事をしているのか
例年とは様子が違っていました。
今年も記帳と献花はありませんでした。
ちょっと残念な気持ちになりました。

希望の灯りに祈りを捧げました。



あの日、三歳だった二番目の我が子も
今年は三十一歳になります。聞けば
あの震災のことを三歳でも記憶があると
言います。忘れはしません。あの日の前日
長子は先輩の六年生が引退して、新チームの
デビュー戦の日でした。ピッチャーとして
デビューして、その日の夜は今年は頑張ろうと
家族みんなでお祝いをしたのでした。
そして就寝して未明、あの地震に襲われたのです。

どんと突き上げがあって、それからは想像を
絶する破壊でした。その破壊が終わってそれぞれ
別の部屋で寝ていた家族の名を呼びました。
声が返ってきたので安心しました。

家具という家具はすべて倒れて食器はこなごな。
冷蔵庫も倒れて、液体や卵が割れて散乱してました。
その時は気づきませんでしたが、硝子で足を切って
血を流しながら家族の安否を確かめました。

当初、近所の人もみんな、震源地は淡路神戸だとは
まったく思いませんでした。
どこか和歌山か大阪なんだろうと話して合ってました。
ここでこんなにひどいのだから、きっと震源地は
想像を絶するのではないかと語り合ってました。

しばらくすると南の民家からちょろちょろと
炎が上がってきました。それがやがて
燎原の火のごとく広がっていきました。

余震が何回も続きました。それから親が心配になって
無事だった車で国道二号線を走りました。
新在家辺りに来ると、阪神電車の高架は落ちてました。
火事の炎で車の窓が熱かったのを覚えています。
まるで戦時下の空襲とはこんなんだったんだな
といやに冷静に思ったことが鮮明に記憶に残ってます。

昨日まで元気でいた我が子の同級生が数人
亡くなってました。あの時の少年野球の
監督も家の下敷きになって亡くなりました。
昨日まで普通に居た人が突然この世から消える。
このことは少なからず私の死生観に影響を与えた
ように思います。

あれから二十八年。この日になると
あの日あの時の記憶が鮮明に甦ります。

そして亡くなられた人のことを忘れずに
精一杯思い浮かべるのです。



鎮魂のトランペットや星冴ゆる
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初東雲を待つ

2023年01月01日 | cocoro

2023年の神戸の初日の出時刻は7:06。
寒いので室内から初東雲(しののめ)を
待ちました。写真は7:10前後です。

改めまして
明けましておめでとうございます。

さて、2023年、令和五年は
皆さんにとってどんな年になるでしょう?

どうにでもなる自由という縦糸、そして
なるようにしかならない必然という横糸。
その二つの糸でまた一年を編んで参ります。
さて、十二月にはどんな織物が出来上がって
いるだろうか?毎年毎年出来上がる織物は
それぞれ違う模様を描きます。そう。
自分史を編んでゆくのです。楽しみ…。
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おおつごもりを祝ふ

2022年12月31日 | cocoro

大晦日(おおつごもり)を祝う。

新年は祝うものと決まっておりますが
でもよく考えてみると、この一年
何はともあれ息災に過ごせたことを
一年の最後に自祝してみても、と
そう思ったのでございます。

大晦日のこの日も穏やかに晴れました。
おおつごもりだと言うのに、風もなく
時間がゆっくりと流れるような
そんな良い日和でございました。

皆さんの今年一年は如何だったでしょうか?
当ブログをご愛読賜りありがとうございました。

それではどうぞ良いお年をお迎え下さい。

除夜の鐘聴いて息災肯(うべな)へる
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