精がつく生薬(腎精）・脳と生殖系には有情のもの

今日はちょっとめんどくさい話になってますが、
特に子宝漢方を頑張っている方、こんなもの飲んでるだと再認識してパワーアップしましょうね


中医学では『腎精』が生命の根源といわれますが『精』ってなんでしょう
国語辞典でみると『精』は「生命の根本にある力、心や体に備わる力」と表現され、「勉強に精を出す」「精力的に活動する」「精根尽き果てる」なんていう使い方が揚げられています

・血と免疫力も腎精
「精」の一部は「血」に転化し、抵抗力や免疫力を維持しているので、腎精不足が長引くと血が不足し抵抗力も落ち、病気に罹りやすくなったり回復が長引いたりと虚弱体質となってしまいます

・「腎精」を養うものは味がこってりしたもの
『精不足者補之以味』:精髄の不足に対しては、厚味で補えばしだいに精髄は充実する
厚味とは、栄養に富んだ動植物食品をいい、生薬では熟地黄、肉じゅ蓉、鹿茸などをさすといわれます

・脳と生殖系には「有情」のもの
さらに動物性生薬を「有情のもの」（感情があるもの）といい、生殖系や脳の力を高めるためには特に良いといわれています
鹿茸（鹿の角）、海狗腎（オットセイの生殖器）、蛤かい（ヤモリ）、紫河車（胎盤）、冬虫夏草、海馬（タツノオトシゴ）、亀板、鼈甲などが揚げられます

・なかなか普段の食事で摂れるものではないですね(^_^;)
脳の萎縮、不妊、インポテンツ、生理不順や無月経の改善をサポートするために、これらを含む「補腎剤」が良く用いられ効果をあげています （ただし体質によって用いる漢方薬は異なります）
例えば、
鹿茸（ろくじょう）は、冷え性タイプの腎精不足に適する代表的な動物性生薬で、免疫力を高めたり造血作用もあるといわれているものです。単独で用いることはなく必ず、人参や淫羊かく（イカリソウ）、山薬（ヤマイモ）、地黄、当帰、黄耆など植物性の補剤と組み合わせて用います
鹿茸を含む代表的な処方として「双料参茸丸」や「参茸補血丸」、「参馬補腎丸」などがあります

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