漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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木の芽時の不可解な症状を漢方で

2014-06-02 | 漢方的話題
「とかく木の芽時は・・・」などと言われますが、このところ訴えが多かった不可解な症状。
五月病などと言われたりもしますが・・・
クリニックに行ってみても原因がよくわからないままということもしばしば。

たとえば
めまい、頭揺、手足のふるえ、頭重、耳鳴り、腰や膝がしっかりしない、急に意識を失う
手足のしびれや麻痺、首の硬直、目がひっくり返る、顎が固まって口が開かない、高熱
手足がばたばたする、煩わしくて落ち着かない、夜間ほてる、口が渇く、頬が紅潮する 急に痩せる
手足や皮膚がピクピクする、皮膚のかゆみ
などなど様々・・・

冬から夏への過渡期には陰陽のバランスが変化するのですが、
人も自然界の一部ですから体内でこの変化が起こります。
スムーズに対応できればいいのですが、この変化についてゆけないと、
季節変動がストレスとなり、気の流れが滞ります。

そして・・・体の中を風が吹く。

耐えきれずというのでしょうか、どすんと陰から陽に転化することがあります。
「陽」は動く気ですから体の中に風が起こる(内風)
「肝風内動(かんぷうないどう)」
その風をたとえれば「突風」かもしれません。突風によって症状が突然現れるのです。

漢方的に分類すると、
肝陽化風 上実下虚(虚実挾雑)
熱極生風 実熱
陰虚生風 虚熱
血虚生風 血虚

よくわからない症状もこうして「人も自然の一部」という観点から読み解いていくと対策が見えてきます。
困ったら漢方で、体の中を整えてみてください。
漢方どうなのかなあなんて思いながら飲んでたら
案外、はたと気付いたらそんな症状忘れてたなんていうこともあります。


浜によく見られる「トベラ」、扉がなまったんだそう。
見かけによらずくっさ~い。節分にはこの臭さを武器にトベラの枝を魔除けに扉に掲げるとか。
不可解な症状の扉を開きたいという意味で載せてみたけどなかなかのくさもの(くせもの)。


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