漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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冷え性でなかなか妊娠しない、を漢方対策で

2011-07-21 | 子宝・妊娠体質つくり
結婚して2年目に妊娠反応があったもののすぐに流産し、すでに結婚5年。
不妊専門クリニックで治療を1年続けたが結果が出ず、という30代女性の漢方対策経験です。

冷え性を治したいと当薬局を訪れた彼女の基礎体温はしばしば36.0°を下回り、
日々の体温スパイクが激しく、しかもたびたび一層性の無排卵。
周期は35日を超え、直近の周期は46日。

      

補血、理気活血、補腎でスタート。

漢方を飲み始めて冷え性は和らいでいると感じるのに、
意に反して基礎体温はかえって低くなっていく。それでもD40くらいでしっかり出血あり。
しかし彼女は心配だったのか、その出血15日後、クリニクで診てもらったそう。
しっかり卵胞は育っていて「もうすぐ排卵だ」といわれ、
その言葉通り数日後に見事な高温期が13日出現。周期は32日となる。

そのまま次の周期からクリニックでもホルモン治療開始となったが、
なんとかホルモン剤に体が反応している。

9か月後
ホルモン治療はすでにフルに行われておりAIHの連続。
ひと息入れてくれたほうがいいかなあと心配していたところで
妊娠反応がでたが、やっぱり育たず。
体質チェックをするとわずかに消耗(陰虚)が見られ、活血剤と補腎剤の処方変更を行う。

それから3か月後
その周期は排卵D18。今までより早く卵胞が育って調子がよい。
と見事妊娠反応。
初期流産の経験があるので毎日不安におびえながらも、まもなく「気のせいかムカムカする」とつわりの様子あり。
やっと心音を確認して、安心した様子でした。



なかなか妊娠できない、ましてや一度早期流産の経験もある、となるとそのストレスは計り知れず。
そのため理気活血を中心とした対策からスタートし、
薬局での予約時間は漢方相談というより悩み相談だったり雑談だったりでした。
個人的にそんな時間は嫌いではない)
彼女はいつもストレートに思いを話してくださいました。
その後、ホルモン治療が続いて腎精を消耗したようでしたので、補腎対策を強化する方向へ。
炒麦芽、婦宝当帰膠、参茸補血丸、キュウ帰調血飲第一加減、温経湯、オリヂンPなどで対策しました。


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