江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

二人のメリーさん その2

2017-06-15 00:34:44 | 日記
メリー・ジョンソンさんは、私たちに部屋を貸してくれたばかりか
食事や私たちの足など、ともかくお世話になった。
もう一人のメリーさんとは大の親友。

メリー・ジョンソンさんは、馬を6頭も持っている。
旦那さんと一緒に飼っているのかと思ったら
「アメリカの男性は、バイクよ」



馬は、海と国境に近い共同飼育場にいた。
昼の公演が終わって夜の公演まで時間があったので、
そこの小屋で昼食を、との粋な計らい。
夜の公演が無かったら、乗馬ができたかもしれない。
夜の公演は着替えの場所が無く、
私たちは黒衣を着たままだったからだ。



以前相馬の野馬追に、関係者として行ったとき、
馬に餌を手のひらから食べさせ、顔を撫でたことがあったから
(後でその馬は噛み癖があると知り、ぞっとしたのだが)
そこにいたきれいな白馬を撫でたいと思った。
馬は初対面の私を一瞬警戒したが、
嬉しいことにすぐに撫でさせてくれた。
馬はとても優しい目をしている。



メリーさんの自慢の馬は、「ミカ」という。
漢字にできるかと聞かれ、
「美香」と書き、その意味を伝えたら、
生まれた時とても良いにおいがして、
頭の中でMIKAという音が響いたのだそうだ。
後で漢字とその意味を知り、感動したそうである。

彼女はいつもワークシャツとズボンといういでたちで、
西部の女性と言った感じ、
キャサリン・ヘプバーンの雰囲気だろうか。
素敵な女性だった。


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サンディエゴ 日本庭園

2017-06-14 00:13:38 | 日記
稲盛財団が創ったこの日本庭園は、
谷間をうまく使っていて面白い。
その谷底にある日本建築風に建てられた講堂は、
なかなかいい雰囲気なのだが、
照明も足りなければステージもない。

予定している観客数は150と聞いて、
4フィートの高さの舞台を造って欲しいと頼んだが、
法律上3フィートを超えると、手すりが付くとのこと。
どんな検討があったか分からないが、
結局3フィートの高さの舞台を借りることになり、
残り1フットは、メリー・デッカーさんがたたくことになった。
大道具の腕に覚えのある私が、手伝いを申し出たが、
「私は良い大工なの」

照明機材を借りたが、
どうも私たちで仕込まなくてはならないらしい。
1回目の公演は14時からだが、
仕込みに時間がかかりそうなので、前日にやりたかった。
ところが前夜は遅くまでパーティに使われていてできなかった。

そして当日になって分かったことだが、
集まった方々はほとんどがかなり高齢の女性たち。
舞台のセッティングは会場の若い人も手伝ってくれた。



基本的な照明の仕込みは私が、配線をグレゴさんがやってくれたが
仕込みが終わったところで、開場1時間前。
それからシューティング、明かりを決め、
音響のレベルを決めなければならないが、
頼りになるグレゴさんは、ご自身の楽器のチューニングに入り
後は私一人。
ギルドに入っている日本人女性がいるけれども
語学が堪能ゆえ、いろんなところから呼ばれ走り回っている。
音響のレベルを決めるのは手伝ってもらえたが、
照明は私一人で決めなければならず
開場時間を10分押して、やっと終えることができた。



観客は予定より100人多い250人が入った。
メリーさんが徹夜に近い状態で作り上げた舞台のお陰で
後ろまでよく見えた様子、
なんとカーテンコールでは、全員がスタンディングオベーション。
思ってもいなかったので、私の方が感動してしまった。

2回目は予定していたとおりの人数が入り
スタンディングオベーションは流石になかったが、
皆とても感動したと、それぞれが謝意を表してくれた。

これが最終公演。
忘れ物の内容に梱包して、ほっと一息つこうと外に出たら、
それは素敵な月夜だった。

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二人のメリーさん  その1

2017-06-12 22:22:05 | 日記
サンディエゴでは、二人のメリーさんに大いにお世話になった。

その一人メリー・デッカーさんは、
途中から私たちのツアー責任者になって、
ともかく入国審査の厳しさに対して心配していた。
だから空港で私たちの姿を見た時の欣喜雀躍ぶりに
私たちは、あっけにとられていた。
演技ではないかと思えるくらいのオーバーなジェスチャーで、
神に感謝していた。
いつもはそんなに信仰心が強いという感じではなかったのだが。

その夜3人で食事をとっているとき、旦那さんのことを尋ねたら
「私、結婚していないの」
私たちは慌てて愚問を詫びたら
「気にしないで、アメリカ人は何でも話すから、何でも聞いて」
それから彼女は、1度だけ日本に行ったことがあって
横須賀が好きだ
と言った。
東京・京都・奈良・広島・日光と回って
横須賀が好きとは、なぜ?

なんと彼女の祖父は、ベントン・W・デッカー司令官で
1946年から4年間横須賀の進駐軍司令官として
横須賀の復興に尽力した人とのこと。
その功績をたたえられて、横須賀の中央公園に胸像があるそうだ。
ネットで検索すると、彼女は彼そっくり!

心配性の人と思い込んでいたら、
思いの外さばけていて、そしてチャーミング。

そして彼女は、
日本庭園公演で、大いに活躍するのだ。
そう、力強く‼

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殿(との)

2017-06-10 00:28:12 | 日記
どうも彼は、民主主義の中で選ばれた人ではなく、
一国の城主、“殿”ではないかと思うようになってきた。

権力を笠に、好き放題をやっている様子。
何も太平洋を渡っての国の話ではない。
彼の発言は絶対で、誰も異を唱えない。
与党の人たちを見ていると、
まるで北朝鮮。
彼が登場すると、起立して拍手。
あの映像とダブって見える。

そして言葉の汚さ。
彼ほど国民に語りかけることをしない人はいない。
造語の乱発。
また失言した人たちをかばい続ける。
日本語をないがしろにする一国の代表。
私から見ると、
とても愛国心があるとは思えない。
既に戦中に戻っているのだろうか。
統帥権を笠に、天皇も無視して国を破滅させたあの頃に。
官邸の力。
ただ違うのは、常にアメリカの顔色を見ていること。
外交も破綻しているのに、誰も気付かない。

中国・韓国が、
内政を安定させるのに国民の目を外に向けさせるのと同じように
我が国も、中国、韓国、北朝鮮に目を向けさせている。
確かに危機はある。
国土防衛に竹槍で構えるのよりも、余程脅威ではある。
しかし1発撃ち込んだことで、その何倍もの反撃を喰うことは
分かっているだろう。

私はだいぶ先が見えてきたけれども、
若い人はこれからのこと。
もっと冷静に、もっと真剣に我が国のことを考えるべきだろう。

アメリカに行って、なおのこと考えさせられた。
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つばめ

2017-06-07 00:19:29 | 日記
ツバメが軒下に巣を作ると、その家に福をもたらす
と言われている。

伊勢に行くと、ツバメの飛んでいる数に驚かされる。
おかげ横丁あたりでも、観光客の頭すれすれに飛び交っている。

それに引き換え、東京はどうだろう。
我が家の周りは、それは多くのツバメが飛び交っていた。
それが、今では1羽も見かけなくなってしまった。
駅にあった巣は、ちゃんと糞受けの板がついていたのだが、
きっと誰かがクレームをつけたのだろう、
いつの間にか取り払われてしまった。
ウグイスも鳴かなくなった。
伊勢ではウグイスの鳴き声で目が覚めたのに。

ドイツもそうだったが、
今回のアメリカも、様々な小鳥の鳴き声がよく聞こえた。
フェニックスの日本庭園では、
私の目の高さほどにある木の枝に小鳥の巣があり、
卵や幼鳥を狙う動物がいないと知れる。

小鳥の鳴き声は、心に余裕を与えてくれる。
東京は、淋しい町になってしまった。

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