江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

三角形にご用心

2022-05-01 23:34:09 | 日記
大阪に稽古と仕込に行こうというその日の早朝、
目覚ましより早く携帯が鳴った。
こういう時の電話は、碌な内容ではない。
親が生きていたときは胸騒ぎがしたものだが、
いまどきなんだろうと発信者を確認すると
実家の雪囲いを外しに、その日庭に入る予定の庭師さん。
「空き巣に入られたみたい」

正月明けに屋根から雪下ろしをしてもらった時
窓にひびが入っているとの連絡が彼からあり、
私はすぐに「空き巣じゃないの?」と言ったのだが
雪の上に足跡がなかったらしく
「いや、屋根から落ちた雪が当たって割れたのでしょう」
なんて、のんびりした声。

やはり空き巣だったじゃない、
ああ、あともう1時間寝たかった。

すぐに警察に連絡したうえ、帰省の手配をする。

割られたのは寝室の窓、
格子のフェンスが付いていたが、
力任せに壊されていた。
窓は寒さ対策に2重になっている。
その2枚ともやられたのだ。
そしてベッドの足元に足跡が。



何で今頃?
親が住まなくなってもう8年ほど経つ。
あらかた金目のものは東京に持って来ている。
ただ、父親が国からもらった勲章だけ見付けられないでいた。
「ドロボーさんは嗅覚が鋭いから、見つけていたりして」
冗談に言っていたら
居間の床に、これ見よがしに置いてあった。
またまた何故?
警察によると、
泥棒によって専門が異なるから、とのこと。

窓の割り方は「三角割り」というそうで
相当手慣れた泥棒とのこと。
後で来たガラス屋さんは、
「こんなにきれいに割ることは、わたしにはできない」
のだそうだ。


外側のガラス


内側のガラス

交番から2名、本署から刑事さんが2名、そして鑑識さんが3名、
証拠保全のため中に入らないで、とのことで、
我々2人はずっと外、
天気が良くて助かったが、
夕方になるとさすがに寒くなり、中に入れてもらった。
立会人として、引出しが開いているなど現状が変更されているところを
写真に収めるため指を指して欲しいとのこと、
すぐにポーズをとるが
「顔はどちらに向けるといいのですか」
「カメラは見なくていいです」

空き巣は重大犯なのだそうだ、
ともかく丁寧に証拠を探していた。
そしてお帰りになったのは、なんと5時間も経ってからだった。
泥棒に土足で入られたのだから掃除機をかけたのだが、
ゲソ痕はもうなかった。
警察の方々にはお茶を勧めたり、トイレの使用も促したのだが、
丁寧に断られてしまった。

空き巣は、昨年10月末辺りから町内周辺で始まり
お正月には地域を拡大してどっとやられたとか。
困ったもんだ、

ともかく気を付けよう。
コメント
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