江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

やける - 松本、そして羽生

2015-07-20 22:10:06 | 日記
ちょうど今頃の大道芸は、過酷を極める。
かつてカッパ橋の七夕祭りに出ていた時、
台風一過の好天に恵まれ、雲一つない快晴、
私たちは大道芸のシートに、トラックのシートを使っている、
それはゴムが引いてあって、防水性は抜群からなのだが、
太陽の熱を吸収し、地面の熱もしっかり捉えるから
熱い。
足の裏が焼けているのじゃないかと思えるほどだ。
私はやけどをして、指の間に水ぶくれを作ってしまった。

江戸時代の芸に、三味線の音に合わせて、猫を躍らせる
というのがあった。
どうやって仕込むのかというと、
熱く焼けた鉄板の上に猫を置いて、三味線を聞かせる。
猫は熱いから踊るように飛び跳ねる。
すると条件反射で、三味線を聞かせるだけで、
猫は踊り出すというもの。
今の時代だと、動物虐待になるだろうか。

松本は、雲一つない快晴。
やけどの経験から、私たちはシートの上に地絣と呼ぶ布を敷いていた。
しかし
全く効果が無いほど地面は灼け、
爪先がじりじり焼けていく。
ヒリヒリして痛い。
爪先をそっと上げてみるが、気休めにもならないうえ、
お客さんから見て変に見えるだろうと思い、
ひたすら我慢することにしたが、
翌日まで歩くのがつらいほど、足の裏が痛かった。
幸いなことに水ぶくれはできなかったが、
考えてみれば昔は皆裸足、熱さにも耐えられるはずなのだ。

羽生PA内の温度計は、40℃を指していた。
あの館林の隣なのだもの、
梅雨明けして晴れればそれぐらいにはなるだろうと、覚悟はしていたが、
この日は蒸して、人形を遣っている間中、息苦しさを感ずる。
これを後2回続けるかと思うと、ちょっと不安を覚えたが、
2回目の途中から曇りだしたので、ずっと楽になったうえ、
片付け終えた途端に猛烈な通り雨があって、
気温が一気に10℃位下がり、3回目は結構快適だった。

それでも今は、額と首筋がヒリヒリする。
しっかり日に焼けた。
この年になると、シミにしかならない。
キミエホワイト・・・か?
コメント
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