江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

さくら

2015-04-06 16:24:04 | 日本の文化について
今年はたっぷりと桜を堪能した。
お花見は2度も。
暇だと言えばそうなのだが、
鋸引きでビシビシに張った筋肉を休めるのに
ちょうどよかった。

1度目は府中で、満開の桜が
2度目は武蔵野市で、
強風に煽られて乱舞する花びらが
それは見事だった。
その日はつい車を走らせて、
武蔵野から三鷹、調布、狛江と桜の見どころをたどり、
おなかがいっぱいになるまで桜の乱舞を楽しんだ。

土曜日は吉田屋商店、
町内会が植えた枝垂れ桜2本が満開を迎えていて、
その下で人形を遣った。
どんよりと曇って、今にも雨が降りそうな天気だったが、
花の力は凄い、
私たちはウキウキと人形を遣い、
通行人もどんどん中に入ってきて、よく観ていた。
(と言っても、実に外国人が多かったのだが)

日曜は埼玉県の羽生。
東北道をちょっと北上しただけで、
ソメイヨシノは見事に咲き誇っていた。

ソメイヨシノは実生で育たない。
枝を接木、挿し木をして増やすので、
樹ではなく枝だという人もいて、寿命も短い。

本居宣長が詠んだ
「敷島の大和心を人問はば 朝日ににほう山桜花」
は、吉野の山桜の美しさを称えたものだが、
大和心は愛国心に、山桜はソメイヨシノになり、
兵士に叩き込まれるようになってしまった。
無粋な話である。
コメント
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