江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

理想の・・・

2013-05-24 00:28:38 | 人形について
新しく人形を創るときは、そのキャラクターや動きを考えて、
手や足を新しく作ることが多い。
ところが木彫は得意ではない。
もちろん教わったことがあるわけでなし、
男なら自分をモデルに何とか彫ることができても、
若い女性の場合、これが難しい。
指を細くすればよいかというと
遣っているうちに折れる可能性があり、
手の形全体で表すしかないようで、
”理想の形”は頭の中になんとなくあるのだが、
なかなかこれといった形に彫れない。

彫ったあと下地剤にアクリル塗料のジェッソを塗るのだが、
胡粉のようなポタッとした肉感がでないので、
何度か塗り重ねて、最終的にヤスリを掛けて整形していく。
このヤスリがけは、ともかく細かい粉が舞い上がるので、屋内ではできない。
昨日はいつものように駐車場に出て、
愛車の前で作業に入ったが、
”理想の形”を追い求めて丁寧にヤスリを掛けていたら、
なんと1時間半も掛かってしまった。
お陰でたっぷり太陽を浴びた両腕は、真っ赤になってしまった。
真っ赤になったにもかかわらず、
やはり”理想の形”には遠かった。

そう、今若い女性の人形を創っている。


コメント
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