江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

2011-05-03 18:23:22 | 日記
画面の片隅で繰り返し絶えず流れる天気予報。
太陽のマークが消えて傘マークが付き、降水確率も10%から50%に
突然変わったのは、まさしくこれから出ようとするときだった。
これは途中で降られる、なぜかそう直感し、人形が濡れないように
ビニールの風呂敷などを用意する。

2時を回り2ステージ目の「酔いどれ」も終盤に差し掛かった頃、
ポツリと左手に雨粒がかかったような気がした。
雨脚が強くなるようだったらすぐにやめなければならない。
人形を遣っている最中どこで判断するかというと、
ステージにしているシートの濡れ具合。
何とか無事最後まで行ってお客さんを見ると、まだ誰も傘を差していないし、
去ろうとしない。
雨も小粒だ。
これは「獅子舞」まで行くしかない。

「獅子舞」も3分の1ほど行ったところで雨粒が大きくなった。
次々と傘の花が咲く。
どうしよう、やめようか
ところが誰も去らない。
むしろとても熱心に見ている。

遣い切ったとき、足袋の裏は結構濡れていた。
最後に獅子で頭を噛んで回るとき、
誰もがみんなわざわざ傘を閉じて、頭を下げてくれた。
これは本当に有難いことだ。

今日は生憎雨に降られたけれども、
心は晴れ々々として帰ることが出来た。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする