マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『のぞき坂』から覗く

2013年02月16日 | 

 東京が大雪に見舞われた1月14日(月)の翌日の朝、「のぞき坂」別名胸突坂が、テレビに登場したそうで、想像するに、この坂がにわかゲレンデに早変わりし、にわかスキーヤーの滑降が見られたのだろう。私の関心はその映像よりも”東京で一番の急坂”の一番にあった。目黒区で生まれ育った私にとって、行人坂と富士見坂こそが、区内で一番急な坂と信じて疑っていなかったからだ。
 品川区にある東急線目黒駅から、途中大円寺を左手に見て、目黒雅叙園へと下る行人坂。途中都立教育相談所を右手に見て、目黒川の造る谷側へと下る急坂の富士見坂。特に中学生時代の印象が強いが、これらの急坂を何度も上り下りした。私の知っている坂の方が急坂だぞとの思いから、のぞき坂と比較したくて、月の湯と併せの、2月12日の”訪問”と相成った訳だ。

 目白駅から目白通りを椿山荘方向に進む。台地を切り通して出来た明治通りと立体交差し、直ぐを右折するとのぞき坂だ。坂上に立つと、なるほど急な坂が真っすぐに伸びていて、下まで見通せる。彼方には高田馬場の街の屋根並みと、その向こうに新宿のビルも望める。坂を下り切る辺りは上りかと思えるほど凹に湾曲しているよう見える。ただ行人坂と比較して、こちらの方が急坂だろうか。見た目には分からないし、比較する術が無い。下り切ってから、逆方向の上りに掛って初めてこれはキツイ登りだと実感した。行人坂ではここまでの厳しさは経験しなかった。なるほど恐れいりやした。
 胸突坂とのネイミングも頷けるが「のぞき坂」が良い。崖から下を覗く、そんな雰囲気が坂名から連想される。(写真:のぞき坂)


 目白通りを更に東へ進むと、豊島区と文京区の区界の「日無坂」。鷺宮高校に勤務していた頃、深酒をすると、必ず高田馬場からタクシーを利用した。どのドライバーもこの坂を上り、不忍通りへと抜けた。そんな理由で何度も通った坂だが、歩いたことはなかった。こちらも神田川方向へと通じる坂。のぞき坂ほどの急坂ではないが、長い真っすぐの坂だ。下り始めてすぐ、階段状の坂が左手へ枝分かれしていて、両坂に面して立つ日本家屋が印象深かった。偶然にもその翌日に、WOWOWで観た「八日目の蝉」で、誘拐・解放された後、成長した主人公が自転車で下る場面を見て、”日無坂だ”と私は叫んでしまったが、果たして正解か?映画に坂と川が登場すると、さて何坂・さて何川などと、枝葉末節が気になってしょうがない。(写真:日無坂
 
 (日無坂と枝分かれの坂)           (人気のない幽霊坂)

  
 この日は目白台運動公園脇の幽霊坂と小布施坂(両坂とも初めての坂)を下り、永青文庫へ通じる胸突き坂を登り、月の湯へと回った。区内の、名の付いた坂は115。”完坂”まで残るはあと僅かとなった。(写真:小布施坂)

 

 

 

 


   (小布施坂上の公園から新宿方面を望む)

     (神田川上の橋から椿山荘ホテルを望む)


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