マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

北鎌倉へ

2016年05月28日 | 

 定年退職して14年余りが経過した。普通は「定年後は人との付き合いが減少する」のだが、”例外のない規定はない”の如く、私の場合は付き合いが増している。地域では町内会や高齢者クラブ・ラジオ体操、定年後に勤務に就いた時の同僚、退職者会の仲間たち、指圧の先生、学習の場で出会った知人、「源氏の会」のメンバーなどなど。教え子たちとの再会もあり、山行を共にし始めた甥やその友人。今回北鎌倉散策にご一緒したのは、同じマンションに住むTさん。
 Tさんは10年数年前に文京の地に舞い戻り、会社務めもこちらから通われていた。我がマンションで開催する「花火鑑賞会」を切っ掛けとして知り合い、こちらに見えられたときは我が家にお出で頂いて、私達と長時間のお喋りを楽しむことも何度か。しかし病気がちとなったお母さんの為、彼女は会社を辞められ、今は鎌倉の実家で介護に過ごすことの多い日々。最近の会話で「新緑の頃に鎌倉へお出で下さい」とのお誘いを受け、昨年の春に鎌倉を訪れる予定だったが、妻の体調不良で中止。今年の5月25日(水)に漸く実現の運びとなった。場所は北鎌倉とし、懐石料理「幻董庵」(げんとうあん)の予約もしておいて下さった。

 当日は東京駅から横須賀線で北鎌倉へ。10時前に再会し円覚寺へと向かった。北条時宗の開基による臨済宗・円覚寺派の本山は、駅に隣接して建ち、この寺への参拝者は多い。小中学生や高校生の姿も多数見受けられた。山門から仏殿へと進み、その先の塔頭となると観光客の数はやや減ってくる。(写真:山門)







 谷に沿うように建てられた伽藍の間を、緩い勾配に従ってゆったりと上って行くと国宝舎利殿。ここへは以前は入れたはずだが、今は門前までで、
国宝建築を遠くから眺めるのみ。それでも新緑と建物が見事に調和し、全山緑の美しさにしばし息をのんだ。





        (この遥か遠くに舎利殿)

 道を隔ててその反対側に如意庵があった。ここには何かがあるとの妻の直感に従い階段を上ると門の先に見事な庭の一部が見渡せた。玄関の様子から「室内で抹茶やコーヒーが味わえる」ことが推測出来き、部屋に上がってコーヒーを頂いた。
 正式には「円覚寺如意庵茶寮 安寧」。コーヒーを乗せた盆には一輪の花が添えられていた。二人には紫陽花、私にはホタルブクロ。住職が朝に摘んだ花で、この演出と大きな団扇や背景の屏風が醸し出す風雅な雰囲気に3人とも酔った。テーブル席からも庭が見渡せ、鎌倉在住のTさんもご存知なかった場所でもう一度は訪れたい空間。水・木・金と第二土曜日のみの営業。(写真:結構な味のコーヒー)
 幾つかのお寺見学を回るものと想定していたが、円覚寺だけで1時間30分を費やしてしまい、他のお寺への拝観は断念し「幻董庵」へと回った。

  

 
      (この階段を上った)                        (如意庵の庭の一部)


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