白馬・大出部落で

　旅の２日目の9月4日（火）、強い台風が四国・関西方面へと近づいていた。白馬は薄黒い雲に覆われ始めてはいたが、雨はまだ降っていなかった。展望は全く望めないこともあり、「高山植物園」へ行くことは断念したが、ホテル付近の散策は可能だった。そこで大出へ向かうことにした。
　大出の里山風景の写真撮影も旅の目的の一つだった。出がけにホテル玄関で「自転車貸出します」の張り紙を見ると、電動自転車でしかも1時間200円とのこと。これ幸いと早速借りて、サイクリングを開始した。大出はホテルより姫川の下流にあり、何度かは川沿いの細い道を行ったが、この日は舗装道路を進んだ。





　大出内に入ると、石仏群の辺りに多数の高齢者が憩っていた。私がそのお一人に「今日は何かの寄り合いですか」と聞くと、「今日は老人会の草取りの日でな」との答え。「私も東京で高齢者クラブに入っていまして、近所の神社で年に一度の清掃で社会奉仕をしています」と答えると、強く頷いてくれた。お地蔵様を祀るお堂の撮影を終え、先を急ごうとした矢先呼び止められた。（水路と石仏群）


　「大黒様を中心にして、みんなの記念写真を撮ってくれませんか。写真を1枚だけ送ってくれれば、後はこちらで何とかなるから」と言われ、快諾して、高齢者９名の方を撮影したものが右写真。撮影を終え、送り主の住所・氏名を聞いて来た。旅の途中では写真印刷はかわなかったが、帰宅した今、写真作成は簡単にできるので、９×２の１８枚を郵送しようと思う。




　その後、の水路・瓦葺屋根・水車・水田・押込釣り橋などを撮影した。ここは日本の原風景の里と言われている。その後、昼食を購入するため、街のスーパーへ回った。ホテル直前に緩いが長い登坂があり、電動自転車がその威力を発揮して呉れた。夜遅く露天風呂に入浴。台風は四国に上陸したらしかったが、ここ白馬にも強い雨が降っていた。

  


 今日の一葉。カミニートのご主人が展望台から撮影した写真を購入してきた。