(2)候補数を消去する
⑪「浜田ロジック」の成立を調べる
今回は前回の問題の解説です。まず図1をご覧下さい。
図1
図1で候補数を調べ上げ、次に「XY-wing」の成立を調べる為にペア数を小さい順に書き並べ図1の左下の表を得ました。このペア数の組合せで(xy yz zx)となるものは(25 26 56)の1組だけなので、オセロ石を用いて調べるのは簡単な様に感じられますが、{25}の登場が3回、{26}の登場が2回、{56}の登場が4回ですから、かなり多くの配置が「XY-wing」となるか否か入念に調べ上げる必要があります。その中で次の配置だけが「XY-wing」成立です。図2を見てください。
図2
a2を核として、a4-a2-e2で 52-26-65 の「XY-wing」成立です。水色マスe4から5を消去出来、図3に至ります。
図3
図3でe4=6が確定し、更に幾つかのマスの数も確定し図4に至ります。
図4
図4では下の図5の様に黄色印の4マスで「X-wing」が成立し
水色印マスから5が消去され図5に至ります。
図5
図5で水色印マスから5を消去し図6です。
図6
図6では「XY-wing」「Remote Pairs」「浜田ロジック」等を調べるため、あらためてペア数の表を作成します。詳しく調べても「XY-wing」「Remote Pairs」は成立していません。「浜田ロジック」に考察の対象を移します。登場回数が3回以上のペア数{19}、{25}、{26}に絞って考察します。{19}の連鎖は2、{25}の連鎖は4で、奇数個の連鎖は成立していません。図7を見てください。
図7
{26}の奇数個の連鎖 b3-a2-f2で「浜田ロジック」成立し、連鎖の両端は2ではあり得ませんから、b3=f2=6、a2=2が確定します。その後は「XY-wing」を数回使いますが、一気呵成に問題が解けます。
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