マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

第4章 上級ステップ(12)

2009年07月16日 | 数独

(2)候補数を消去する
 ⑭「Finned  Fish」の成立を調べる
 図1を見てください。


            図1
 図1も「Sashimi  Fish」と同じように、「X-wing」が成立しそうで、僅かなところで「X-wing」は成立していません。「Sashimi  Fish」が、候補数4個で成立した手筋に対して、上記の場合はg行の候補数が3個。この局面で消去出来そうな候補数は無い様に思えます。ところがあるのです。
 先ず候補数の配置から説明します。「Sashimi  Fish」のとき同様、候補数5について、以下の様になっているとします。
 a行はAとaが対をなしています。
 g行に候補数は3個あり、それらの記号は、対をなすわけではないのでBに対してのbを用いないで、c、dで表しています。dを取り去れば「X-wing」成立、言い方を変えれば「X-wing」にdが追加されている配置です。この時,候補数5は消去出来るマスはあるでしょうか?暫く考えた後に図2をご覧下さい。


            図2
 上図の黄色印マスから候補数5を消去出来ます。理由は簡単です。この黄色印マスで5が成立すれば、a、c、dは全て消去され、その結果AとBが成立する事になり、これは困ります。だから黄色印マスから候補数5を消去出来る分けです。
 この一連の理屈を「Finned  Fish」と呼ぶそうです。
 finned を英和辞書で調べると、「ひれをもった」とか「ひれの・・」とあります。「X-wing」を魚に見立て、それにひれが付いたと言う意味でしょうか。或いは”ひれの付いた魚”と言う風に解釈すれば、このネイミングが理解可能です。
 今後のブログで展開しようとする理屈を理解していただく観点を紹介すれば、a、c、dの全てを見る事の出来る地点(=マス)で候補数5は不成立です。AとBが残るような状況はあってはならないとの判断から、消去マスを見つけるわけです。例えば図3をご覧下さい。


            図3
 図3は「Sashimi  Fish」でも「Finned  Fish」でもありません。敢えて言えば、dを取り去れば「Finned  Fish」、cとeを取り去れば「Sashimi  Fish」で、「Finned  Fish」+「Sashimi  fish」の様な状態です。「手筋」ではありませんが、このa、c、d、eを見る事が出来るマスでは5は不成立のはずです。黄色印マスはこれらをすべて見渡せます。だから黄色印マスから5を消去出来ます。
 この手筋発見でも2つのライン、AaラインとABラインが直角をなす事の発見に神経を集中することで、この手筋発見が可能となると思います。 次のような観点からも発見への糸口が開けると思うのです。
 それは対をなすラインAaラインに平行で2個又は3個の点(=マス)を持つラインの存在発見に精神を集中させる、と言う観点です。

例題 次の局面で「Finned  Fish」を発見してください。


             図4
 解説は次回のブログで。


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