2年前に帯広を訪ねた時に知ったのですが、帯広の町には実に多くの菓子店があります。洋菓子のみならず和菓子や駄菓子のお店も多数存在しています。ここ帯広には、どうしてこの様に菓子店が多いのか?私見ですが、帯広を中心とする十勝では良質の牛乳と小豆が生産され、チーズが作られているからだと思います。要するに原材料に恵まれているのです。
戦後、復員してきた人たちは、豊富な原材料を頼りに、菓子職人として働き始め、今では菓子職人もパティシエも腕を競う合って自慢のスイーツを作り合っていると、観光パンフレットは語っています。喜多方ではラーメンが美味しく、町の人達がラーメン大好きになった様に、ここ帯広では菓子が好まれています。お店のレベルと人々の好みが非常に幸運な循環に入っていると見受けしました。
いずれのお店も中小規模の企業ですが、中でも有名なお店が「六花亭」と「柳月」。今回の旅でもこの2店は外しませんでした。
9月3日に出掛けたのが「柳月トスカチーナ」。1階では菓子類が販売され、2階は喫茶兼レストランです。夕食にはまだ時間があり、お茶にすることとして私を除く3名はチーズケーキを、私はチョコレートケーキを注文しました。
東京へ帰る日の9月4日の昼下がりに寄ったのが「六花亭本店」。ここも1階が販売部で2階が喫茶兼レストラン。ショートケーキ初め各種ケーキが180円。東京や横浜などの都市では考えられない値段でケーキが食せます。
帯広空港から19時5分のエア・ドゥーで飛び立つ2時間前に「柳月トスカチーナ」で夕食を摂りました。例えば私が注文した。前菜(生ハム包みチーズ)+パスタ+ジュースは1200円です。帯広のケーキや食事の代金は、ごく普通の人々が利用しやすい値段設定がされているのでした。
実は帯広のみならず、十勝一帯にも菓子の名店は多く、”菓子王国十勝”を名乗るほどです。今年出掛けた洋食と洋館の街弘前、菓子の街帯広、どちらにも期待を裏切られませんでした。
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