12月10日(土)の今日、文京区立「新江戸川公園」内の「松聲閣」で『竹取物語』読み合わせの最終回が行われた。
松聲閣は、旧熊本藩細川家下屋敷のこの地で、細川家の学問所として使用されていたようで、一時期は細川家の住まいとして使用されていた。現在の建物は歴史性を生かして保存・修復を行うとともに、耐震性も確保して、今年の1月にリニューアルオープンしていた。この公園は入園料無料が大変に有り難い。(写真:松聲閣正面)
公園には何度か足を入れたことはあったが、「松聲閣」を利用したことはなかった。機会があればこの建物内で「源氏物語の会」開催も良いなと考え、会員登録をしておいた。「松聲閣」を使用するには、直接現地で予約する以外に、オンライン予約も可能だが、その為には会員登録が必要で、抽選の結果「利用可」となれば使用料は自動引落としとなるシステム。会員登録の為には、必要書類を一式用意し「文京アカデミー」まで出向かなければならない面倒さがあったが、6月にそこは一気にやってしまい、この9月には予約完了まで終えていた。
今日は『竹取物語』の最終回でもあり、13名の会員が出席。今日の舞台は、かの有名な「天の羽衣」と「富士の煙」。かぐや姫は月に去り、帝は贈られた不死の薬は燃やしてしまったのでした。
“逢ふことも涙に浮かぶわが身には死なむ薬も何にかはせん”と詠んで、帝の恋は悲恋に終わり、『竹取物語』は恋の物語と見れば完結していましたとは妻の弁。ここまで1年6回を語り終えて妻も肩の荷を下ろしたのだった。来年からは『更級日記』となる。
昼食は亀戸「升本」の“すみだ川季節”(税込み1383円)を注文しておいた。富士前福寿会の誕生会などではここからお弁当を取り寄せることが多い。その縁で営業課長と知り合い、直接課長へ電話した。15000円以上の注文ならば、江東区から文京区のこの地まで運んでくれる。
読み合わせは11時半には終了し、その後は昼食会。皆さん”すみだ川”を美味しい美味しいと、食してくれた。食事は食べきれないほどの量であったが、全員が完食していた。美味しいはお世辞ではなく本当に美味しかったのだと思う。会場準備と昼食確保は私の担当。この様な準備をしていて良かったとしみじみ思えた瞬間だ。その後、建物内部を見学し、永青文庫・芭蕉庵と廻ったが、それは次回に。
今日の一葉(自宅撮影の富士山)