江戸時代に、西洋数学とは独立に、日本独自の数学が発展し
ました。『塵劫記』(吉田光由著)なる書物も出版され、”ベストセ
ラー”にもなっていたそうです。又関和孝など傑出した数学者も
数多く誕生し、関和孝の業績は世界的レベルにあったと言われ
ています。
その江戸時代の数学=和算の世界を時折紹介したいと思い
ます。
『算学稽古出展』に虫食い算が登場します。
問題は次のようにの述べられています。
『米を銀で購入した記録がありますが、一部が虫食いになって
います。
「米を273石買った。1石につき❏❏匁だったので、合計❏❏❏4
5匁支払った」
❏の部分には1桁の数字が入ります。
この記録を基に、❏に正しい数字を入れて下さい』
(桜井 進著 「江戸の数学教科書」による)
この問題を、今様縦書きの計算に直すと下記の様になりま
す。
問題1 ❏に適切な一桁の数を入れてください。(比較的易しい
問題です)
問題2は7月29日のブログで紹介し、マーちゃんが最近購入
した『推理学校 虫食い算大会』からの出題です。❏に適切な
1桁の数を入れて下さい。(この問題の難易度はかなり高いで
す。 じっくりお考え下さい。解答は数日後に)