マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

虫食い算(その1)

2009年08月09日 | 和算

 江戸時代に、西洋数学とは独立に、日本独自の数学が発展し
ました。『塵劫記』(吉田光由著)なる書物も出版され、”ベストセ
ラー”にもなっていたそうです。又関和孝など傑出した数学者も
数多く誕生し、関和孝の業績は世界的レベルにあったと言われ
ています。
 その江戸時代の数学=和算の世界を時折紹介したいと思い
ます。
 
 『算学稽古出展』に虫食い算が登場します。
 問題は次のようにの述べられています。
 『米を銀で購入した記録がありますが、一部が虫食いになって
 います。
 「米を273石買った。1石につき❏❏匁だったので、合計❏❏❏4
 5匁支払った」
 ❏の部分には1桁の数字が入ります。
 この記録を基に、❏に正しい数字を入れて下さい』
     (桜井 進著 「江戸の数学教科書」による)
 この問題を、今様縦書きの計算に直すと下記の様になりま
 す。

 問題1 ❏に適切な一桁の数を入れてください。(比較的易しい 
      問題です)


 問題2は7月29日のブログで紹介し、マーちゃんが最近購入
 した『推理学校 虫食い算大会』からの出題です。❏に適切な
 1桁の数を入れて下さい。(この問題の難易度はかなり高いで
 す。 じっくりお考え下さい。解答は数日後に)