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塚口サンサン劇場「ガールズ&パンツァー最終章第1話~第4話全試合一挙マサラ上映」作戦完了!前半戦

2024-04-20 23:16:51 | 映画感想
 遠からんものは音に聞け! 鋼の猛獣の咆哮を
 近くば寄って目にも見よ! 戦場に咲き誇る砲火を!
 我々は6年待ったのだ
 ついにあの作品が帰ってきた!
 ガールズ&パンツァー最終章第1話~第4話全試合一挙マサラ上映!!
 
 
 最後にマサラ上映が行われたのは2018年という……。台風で中止になりコロナ禍になりという状況の中、ガルパンおじさんたちは雌伏の時を過ごしていたわけですよ。
 今日はそんな鬱屈を晴らすために日本各地からガルパンおじさんたちが集う記念すべき日となりました。では恒例の待合室からどうぞ。
 
 
 恒例の段ボール戦車ですが完全に映画館のやる仕事ではなくてもはや笑えてきます。なんなんだこのクオリティは。転輪のところとか作り込みがすごいので必見です。
 ちなみに前説の戸村支配人の話によれば段ボール戦車は毎回塗り直しているとのこと。ぜひともyoutubeでその制作風景を配信していただきたい。
 
 
 
 
 今回は段ボール戦車にとどまらず、シネマイスター☆トムによる大洗巡礼ツアーの様子が展示されています。地下2階の物産展といい完全に大洗になってて笑えてきます。塚口はインド領になったりマヒシュマティ王国になったり大洗になったり忙しいなあ。
 そんな感じでサンサン劇場についにガルパンマサラが帰ってきた事実を噛み締めつつ入場時間を待ちます。
 そして入場した今回の戦場であるシアター4の上映前スクリーンはこんな感じ。
 
 
 いつもの感じとも言えますし、いつもの感じとも言えます。うぁぐぐぐぉおあぇ!
 ちなみにわたくし人形使いは少し前にようやくスマホに移行したので写真の画質が革命的に向上しました。拡大もできるようになったし科学の勝利といった感じ。
 さてまだ上映前ですが、だんだん人が入ってきて場内の熱気が上がってきました。というかすでに場内に流れているBGMに合わせて鳴り物が鳴ってます。漏れてる! 情熱が漏れてる!
 まあそれも無理からぬこと。前述の通り塚口のガルパンマサラは実に6年ぶり。しかも台風直撃で中止という残念な形で止まってしまっていました。それに加えて塚口でずーっとやってなかったガルパンが岩浪音響監督が手掛ける作品を1日が24時間であることを完全に忘れた上映スケジュールと作品数でお送りする「IWANAMI EXPO」にてついに復活。さらに最終章第4話は塚口では今回が初上映ということでもうガルパンおじさんがその身の内に秘めた熱気は薬室内の燃焼ガスも同然なのでガス漏れも起ころうというもの。
 そして場内に人が増えてくるに従って鳴り物と手拍子がどんどん勢いを増していき――
 天を裂き地を割るほどの万雷の拍手とともに、我らが戸村支配人ことシネマイスター☆トムの登場だ!
 毎度のことながら、登壇しただけでこれだけ場を沸かせる劇場支配人がいるだろうか。いやいない。(反語)
 戸村支配人の「ガルパンマサラ、6年ぶりに帰ってきました!」の言葉に観客席からは「ありがとおおおおお!!!」「おかえりいいいい!!!」というカール自走臼砲の砲撃すら上回る熱量のレスポンスが放たれます。感謝を忘れない映画館、塚口サンサン劇場。
 まさに「感無量」の一言ですよ。この盛り上がりをどれだけ待っていたことか。
 恒例のアンケート、今回第4章を初めて見るという人がふたりほど。場内のベテラン塚口ファンの皆さんから熱い拍手が浴びせられます。そして初めて塚口に来た人も数人いらっしゃいました。あ な た は も う 逃 げ ら れ な い。
 場内はすでに溜めに溜めて溜め込んできたエネルギーがほとばしり、その総量は兵庫県全域の消費電力500年分に相当します。(脳内調べ)このエネルギーを持ってすればSDGsの目標クリアなんて余裕ですよ。
 そんなこんなで良い感じに場内が魔界と化してきて、いよいよ上映開始!
 
「showgateーーーーーーーッ!!」
「バンダイナムコーーーーーッ!!!」
 
 ほとばしる絶叫。舞い上がる紙吹雪。鳴り響く鳴り物。完全に映画館でやっていいことではありません。もはやここに集ったガルパンおじさんの脳内からは「ペース配分」などという言葉は吹き飛んでいます。これがガルパン。これが塚口。
 そして第1話の冒頭、あんこうチームの IV号戦車のシュルツェンを砲弾がかすめるシーンのクラッカーのタイミングの「合わせ」、もはや熟練の域ですごい通り越して怖い。みんな死ぬほど見てたんだろうな……。
 そして前回のマサラ上映のときでもいちばんアガったイバナの白ウサギ作戦発動時のサメさんチームリーダー・竜巻のお銀の「波濤を越えるぞ覚悟はいいかッ!?」に劇場全員そろって「ヨーソロー!!」と返すこの高揚感。
 マサラ上映の楽しみはそりゃあたくさんありますが、個人的にいちばんの楽しみはこの「合わせ」です。知ってる人も知らない人もたくさんの人が集ったこの空間で、文字通り「ここぞ!」というタイミングでクラッカーの音が一分の隙もなく合わさるこの瞬間。戦車が車長、装填手、砲手といった各種人員の統率されたコンビネーションで動くのと同様に、塚口のマサラ上映は作品・劇場・そして観客のコンビネーションで成立するのです! 今日このときここに集ったガルパンおじさんは性別年齢出身地それぞれ異なる人々でしょう。そうした人々と確実に「心が通じた」と感じさせてくれる。それが塚口のガルパンマサラ。
 いきなりの大洗大ピンチから始める最終章第1話、そこからの主題歌「Grand symphony」はもちろん場内全員当たり前のように大合唱! ここぞとばかりにサイリウム解禁してコール入れる猛者も大量におり、場内は完全にライブ会場と化しています。ここ本当に映画館?(いつもの)
 なお言うまでもないことですが主題歌「Grand symphony」及び「Never Say Goodbye」とエンディングテーマである「Enter Enter MISSION! 最終章ver.」は1~4話まで毎回全員で合唱してます。
 そして歌といえば第1章のラストを飾るBC自由学園の面々が歌う「玉葱の歌」こと「La chanson de l'oignon」も当然のことながら全員で大合唱ですよ。ここ本当に映画館?(2回目)
 塚口のマサラと言えば言及しないわけには行かないのが、日本の新たな伝統芸能となるのは時間の問題と目される(※脳内調べ)紙吹雪班の業(わざ)。
 第1話冒頭、同時に中盤から終盤にかけての山場である木造橋滅多打ちのシーンでは、スクリーンで飛び散る木片に合わせてか、茶色の紙吹雪が客席から舞い上がります。今日この場で実際に見た人はわかると思いますが、この紙吹雪の業によってスクリーンと観客席の境界線がだんだん曖昧になっていき、場内はいわば精神的4DXとでも言うべき状況に。いやただ単に久々にガルパンマサラをキメて認識がおかしくなってるのかもしれませんが。
 それに重ねて塚口の岩浪音響ですよ。もう何度も書いてますが、塚口の音響はただ単に音が大きいわけではなく要素が多い。戦車の車種や環境によって音響が異なる調整は繊細かつ豪壮、精緻かつ大胆。その音響はもはや「聞く」ものではなく「浴びる」もの。これまた今日この場にいた人なら分かると思いますが、塚口ガルパンの音響は空間そのものを震わせ、全身で感じる音響となっているのです。
 とにかく塚口のガルパンは、五感すべてを刺激する情報量のかたまり。もはやこの情報量の前に正気を保てているガルパンおじさんはひとりもいません。もとから若干正気が怪しい気もしますがこの話はやめましょう。
 大興奮の中で拍手とともに終わった第1話。客観時間ではまだ1時間ですが、消費カロリー的にはもう終わった感があります。しかし戦いはまだまだこれから。間髪入れずに第2話スタート!
 そしてまた主題歌「Grand symphony」の大合唱。ライブ会場と化すシアター4。ここ本当に映画館?(3回目)
 第2話の前半戦となるBC自由学園との決着。みんな大好きマリー様のくねくね、そして「Vive la(ヴィヴ・ラ)!」「BC、Allez(ベセ、アレ)!」と合わせるシーンが最高に好き。
 入り組んだボカージュ内での戦闘では塚口音響がこれまたいい仕事をしてます。多数の戦車が何度も行き交うシーンでは音源が遠のいたり近づいたりするのがわかりますし、細かい距離の違いも表現しているという。
 しかし観客席からの声援とクラッカーも負けてはいません。特にこないだめでたく誕生日を迎えられたマリー様への熱い「お誕生日おめでとおおおおお!!!」の絶叫はスクリーンの向こうにまで届いたことでしょう。もちろん他のキャラへの声援もすごい、というか濃い。前回のガルパンマサラのときも感じましたが、エリカへの声援がやたら念が濃ゆいのが笑えます。兵庫県の中心で愛を叫ぶ映画館、塚口サンサン劇場。
 そしてついに決着。試合前には観客席からも「よろしくお願いします!!」、試合後は「ありがとうございました!!」「お疲れ様でした!!」 礼節を忘れない映画館、塚口サンサン劇場。
 これだけ盛り上がっててまだ第2話が半分とか明らかに時間の流れがネジ曲がってるとしか思えませんが、今日ここに集ったガルパンおじさんの頭の中はもはや常識的判断ができる思考能力は残ってません。あるのは次に控えた大洗vs知波単の勝敗の行方のみ。
 その前の日常パートでのみほありデートシーンで「かわいいーーーーーッ!!!」の絶叫、そしてボコがボコボコにされるシーンのボコボコっぷりを塚口音響が背中のシートの振動を通して伝えてくれます。なんでボコ視点なんだよ。
 また、第2話でのMVPを差し上げたいのがサイリウム班。森の中での夜戦、照明弾が打ち上げられるシーンでサイリウムを点灯させるアイデア、素晴らしい! 作品が芸達者なら観客も芸達者、それがサンサン劇場。
 もちろん劇中歌である「知波単のラバさん」も全員で合唱ですよ。もう映画見てるんだかカラオケに来たんだかわかりません。
そしてラストの衝撃の展開、西隊長のまさかの「転進ではない、撤退だ!」のセリフにみんなで「えーーーーーーっ!?」
 実に白々しい新鮮な驚きを演出するガルパンおじさん。こうすることで何回見てようと衝撃の展開の新鮮さを蘇らせることができるわけですね。
 月に向かって撤退していく知波単の背中を見送りつつ、第2話は終了。ここでいったん休憩が入ります。
 ちなみに床はこんな有り様。
 
 
 どっから出てきたのこの量の紙吹雪……と呆然としてしまいますが、これでまだ半分なんですよね。この時点でこんな調子なら、残りの3話と4話終了時にはどうなってしまうのか。
 そして休憩時間のはずが、衝撃のスペシャルゲストが塚口を揺るがす!
 以下次回!
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