一流の武道家は手合わせをするまでもなく相手のたたずまいからその実力を見抜くと言われていますが、まだ全員のプロローグも終わってないのにヤバさがビンビン伝わってきます「十三機兵防衛圏」。
まだ序盤ということで触れられる情報は限定的かつ断片的でまだまだ世界の全容はわからない段階なんですが、その「情報の断片化」が相当緻密な計算のもとに行われているであろうことが伝わってきます。
戦闘パートである「崩壊編」も、なんか時間軸がどこにあるのかも判然としないし、キャラの会話からいろいろと考えているところ。
そして本作の魅力の秘密として一つ思いついたのが、「ギャップ」です。
本作のキャラは基本的にはみんな済む年代は違えどまあまあ一般的な少年少女なんですが、夢の中や異なる時間軸ではまったく異なる姿を見せることが度々あります。
情報のチラ見せ具合と相まって、「これはこのキャラの隠された一面なのか、それともこっちが本性なのか」といった絶妙な見せ方にどんどん物語に引き込まれてしまいます。
戦闘パートもなかなか面白いですし、今年発売されたゲームの中では相当レベルが高いんじゃないですかね本作は。