今回は致命的なネタバレはなしなのでご安心ください。
2回めを見るにあたって、日記で書いていたとおり初代、84年版を見ていたんですが、そのおかげで1回目の時よりもさらに多くの発見がありました。
随所に初代、84年版の台詞に対応するセリフがあったのがよかったですね。
初代での電車の中での「また疎開か」の台詞に対する「疎開ってどういうこと?」とか、84年版での「もしゴジラが現れたのがワシントンやモスクワであっても、あなた方は核を使いますか……と言ったら、わかってくれたよ」に対する「アメリカはここがニューヨークであっても同じ判断をするそうだ」とか。
台詞やシチュエーションをそのまま持ってくるのではなく、初代・84に対する現代からのアンサーになってるのが、やはりシン・ゴジラは初代を骨子としての現代リメイクなんだなあと。
また、東京を火の海にしたゴジラが佇立するロングショットも初代にありました。
twitterを見てると、鳴き声もいくつかの年代のゴジラのものを使い分けているのだとか。
気合の入ったゴジラファンだったらさらにたくさんの共通点やオマージュを見つけられるんじゃないかなあ。
あと今回は登場人物にも注目して見てたんですが、ヤシオリ作戦の説明をする矢口と同室している幕僚の面々が信頼の笑みを矢口に向けていたり、米軍の攻撃が命中した時に他の人たちが喜ぶ中花森防衛大臣だけ不愉快そうな顔をしてたり、最初の方の会議のシーンで我らがヒロイン尾頭課長補佐を「またコイツ余計なこと言いやがって……」って顔で睨む上司とか。
1回めはただただ圧倒されるばかりでそうした細部にまで目を向ける余裕がありませんでしたが、 見るごとに色々発見がありそうですねこの作品。ガルパンと同じだ……。
あと「やったか!?」はやめろよ。
なお2回ともTCXで見たので3回めを見るとしたら4DXかなーとも思うんですが、この映画はどちらかというと「静」のイメージなので4DXにはそぐわない気もするんだよなあ……。