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三重津海軍所跡

2015年12月05日 | World Heritage in Japan
12月5日、世界遺産“明治日本の産業革命遺産”のひとつある佐賀県『三重津海軍所跡』へ。
今年、世界文化遺産登録された「明治日本の産業革命遺産(製鉄・製婚造船・石炭産業)」ですが、7月に山口県の『萩城下町』『松下村塾・松蔭神社』『萩反射炉』『恵美須ヶ鼻造船所跡』を訪れましたが、第二段として、今回は、佐賀、長崎の「明治日本の産業革命遺産」巡りを一泊二日の一人旅で。まずは、佐賀市『三重津海軍所跡』に立ち寄りました。
三重津海軍所は、佐賀藩海軍の拠点として役所機能を置いたり、洋式船の製造・修理などを行い、海軍教育でも名高い施設。佐賀藩は、オランダに蒸気軍艦を発注するとともに、独自に蒸気船製造を計画。また、1855年には、幕府が設置した「長崎海軍伝習所」へ多数の佐賀藩士を海軍伝習生として参加させ、操船技術に加え、造船や機械工学、火薬製造を学ばせました。三重津海軍所は明治初期に閉鎖されたと思われますが、その後、1902年から1933年まで商船学校として利用され、現在は、佐野歴史公園として整備されています。この『三重津海軍所跡』は、幕末の海軍の様子や日本の伝統技術や自然環境を巧みに使った洋式船の運用方法が具体的に分かる貴重な遺跡として「明治日本の産業革命遺産」の構成施設として登録されました。何が世界遺産なのかといえば、日本最古の“ドライドック”。ここで発見されたドライドックは、明治期以降のドライドックが石やレンガで造られていたのに対し、ここでは木と土を組み合わせた日本の伝統的な土木技術により造られており、当時のものづくりのあり方を示しています。現在も発掘が続けられていましたが、発掘調査を終えると空気にさらしておくと木が朽ちていくため再度埋没させるのだそう。結果、世界遺産はどこかと云えば、日本赤十字の創設者であり、三重津海軍所とも関係の深い佐野常民記念館に隣接の一見ただの公園でしかありません。そこで秘密兵器「VRスコープ」が威力を発揮します。海軍所跡の決められたャCント地点で、紙製の軽い望遠鏡風の箱を覗くと、時空を超えて幕末の三重津海軍所の風景が360度見渡せ、かつ音声ガイドで解説も聞けます。「VRスコープ」利用しはじめて姿を現す世界遺産という不思議さは新鮮で面白いものでした。



          







ドライドック


























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