崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「修理」は手術のように

2011年02月10日 05時58分46秒 | エッセイ
愛用したパナソニック・コンピューターの液晶画面が真っ暗になり、寿命だと思って放棄して使えなくなり残念だと思い、韓国からサンスンの製品を購入して来た。たが、情報を多く入れており、使いなれた物に愛着があり、昨日修理センターの方に来ていただき、朝9時から12時過ぎまで修理し、新しく組み立てて新品のように直った。費用が気になったが保障期間内だったので無償であること、本当に嬉しかった。
 私は長い時間彼が修理する場面を観察した。特に彼の指先と顔の表情を見つめた。螺旋回しだけで、電動は一切使わない。はずされたねじと部品が100個近い。それらを群れごとに羅列しておき、新製品をはめて逆順で締めていく。古い点着テープや保温液体を塗りながら丁寧に組み立てる。大病患者の手術のように見ていた。韓国のサンスンとはどのような違いがあるかと余計な質問もした。彼は機械的な差よりはゴミなどが入らないように、また保温処理などで「日本製が丈夫である」といった。手作業の多いコンピューターでは特に丁寧な工程で作られる点で日本人という言うか、日本文化の真面目さ、強さを見せていただいた。