雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

本日は大安なり

2011-12-25 19:13:15 | 
辻村 深月
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日:2011-02-26

辻村深月著"本日は大安なり"を読みました。
ウエディング・プランナーが主役です。
ある1日の出来事です。
4組の挙式が予定されています。
"相馬家・加賀山家"
"戸倉家・大崎家"
"東家・白須家"
"鈴木家・三田家"

加賀山紀美子は鞠子と一卵性の双子の姉妹です。
二人は強く結びついていますが複雑な感情をお互いに
持っています。鞠子が活発で紀美子がめだたないと
思われています。
紀美子は結婚式に鞠子と入れ替わることを提案します。
英一に見破ることができるか試すためです。

白須りえは母と姉と姉の夫、甥の真空と暮しています。
りえは東との結婚を家族から反対されていました。
間空は東と職場の女性が結婚式のりんごに毒を入れる
相談をしているところに出くわしました。
りえを守るため結婚式をぶち壊そうと画策しています。

プランナーの山井多佳子は大崎玲奈を担当することに
なりました。
玲奈は多佳子にとって忘れられない人です。
多佳子の結婚を壊した人です。
婚約者を横取りされました。
しかし婚約者とはすぐ別れて別の人との結式です。
玲奈は多佳子が誰なのか忘れています。
わがままで身勝手な性格です。
打ち合わせも振り回され通しでした。

鈴木睦夫は貴和子とすでに結婚しています。
貴和子とは彼女しかいないと思いつめて結婚しました。
それなのに三田あすかと既婚を隠して付き合い始めました。
成り行きから結婚するよう追い詰められ事実を告げること
なくとうとう結婚式の当日になり絶体絶命の状態です。

この4組の話が交互に登場します。
多佳子は結婚は出来なかったけど結婚式を挙げるつもりで
下見に廻った時のウエディングプランナーの仕事を、
してみたいと思うようになりました。
多佳子の仕事に対するがんばりが描かれています。

当日のそれぞれの結婚式は進んでいきますが火災警報が
鳴り大騒動が起きます。
鈴木睦夫が放火を企んでいましたが幸いにもこのぼやは
本物の火事でした。
すんでのところで事件を起こさずにすみました。

結婚式を挙げるのは読んでいてもため息がでる大仕事
なんですね。
結婚する二人を追い込んで無理やり協同で仕事をさせ
絆を深めさせ、大変だけど一生思い出を残させようと
するものなのでしょうか。
ハレの日だからどんな高額な金額を要求されてもお金を
出すんだというのは本当でしょうね。