雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

1000ヘクトパスカルの主人公

2011-12-24 23:08:37 | 
今日もJAZZを聞いてきました。
最近結構あちらこちらでJAZZが聞けます。
(無料または安い入場料で)
JAZZ 流行っているのかな。
今日はノリタケの森です。
長瀬良司さんのグループです。
よかったです。



安藤祐介著"1000ヘクトパスカルの主人公"を読みました。
義元は大学三年生、石段に座っていた時に友恵に声を
かけられました。
「空はどうして青いのか知っていますか」
彼女は子供の時に大雨で中州に取り残され自分は救助
されましたが母親は流れにさらわれ亡くなりました。
彼女はそれから天気に興味を持ち気象庁で働くことを
夢見ています。
義元はバンドを組んでいます。だけど真剣にやっている
わけではありません。
毎日義元のアパートに集まり酒を飲んで時間を無駄に
しています。
友恵に会って義元も空に興味を持ちます。
気象予報士試験を受けてみようと思い立ちます。
仲間から部屋の鍵を返してもらい勉強を開始します。
大学三年生になっていて就職活動を開始する時期です。
スーツに身を包み企業を回ります。
全然うまくいきません。
こんな生き方でいいのかと疑問を持ち始めます。
マリーというお婆さんの歌手と知り合います。
静という運送屋の奥さんと千春という小さな娘とも
知り合います。
就職試験を50社受け自分がやりたいことは違うと
感じます。
雲の写真を取り始め、これを仕事にしたいと思います。

大学生の生活、仲間との交流、就職試験の大変さ、
どのように生きていくかというような学生と社会人との
堺にいる若者の様子が描かれています。
なかなかいい本でした。
最初は部屋に集まってだらだらくらしてしょうがない
なあと思っていました。
現実の就職の大変さも見聞きしてため息が出ます。
100社受けたという話も出てきます。
企業が求める新入社員の能力の高さときたら冗談
じゃないと思います。
新入社員に完璧さを求めるなといいたいです。
自分のことを省みるとまったく知識セロの人間に
よくまあ嫌な顔をせず辛抱強く教育してくれた
ものだと感謝しています。

義元はカメラマンというやりたいことに向かって歩き
始めました。
本当にやりたいことは続けられます。
彼らの仲間も人生を歩き始めました。
義元に影響を与えた友恵は父親の病気で大学を中退
して故郷へ帰りました。
天気に関する仕事の道を歩き始めました。

学生の話はなかなか中へ入りにくいのですが
この本はすんなり入っていけます。