笹本稜平著"駐在刑事"を読みました。
江波は青梅警察所水根駐在所でお巡りさんをしています。
元は捜査一課の刑事でしたが、上司の加倉井の強引な
捜査方法を無視できずに取り調べた女性を自殺させてしまいます。
江波は責任を押し付けられて現在の職場に来ました。
旅館の息子の池原孝夫は大学時代に登山をしていました。
彼に連れられ休日には山に登るようになりました。
水根駐在所の管轄内で起きた事件の連作です。
山に登る必要も多く、登山経験が生きます。
警察庁がやってくる時はどういうわけかいつも因縁の加倉井が
指揮官で、見当はずれのことを言ってはまわりのひんしゅくを
かっています。
仲の良かった人を気の迷いから山で突き落としてしまった事件。
殺された人の側には老人性鬱病だとして物事がわからなく
なっている人がいました。
彼をよく知る人たちはそういう状態でも人は殺さないと
彼の無実を信じます。
休暇で山に登った江波と孝夫は装備も持たない少年に
出会います。
山を下りるよう諭して別れますが彼は山を登ってきます。
山を登るには理由があります。
小学生の真紀が学校のプールでゴールデン・レトリバーの犬を
見つけ連れてきます。
プールと名付けられ駐在所でしばらく暮らすことになります。
プールはよく訓練され介助犬ではないかと思われます。
プールがいなくなります。
真紀も行方不明になりました。
盗難車が事故を起こし止まっています。
この車は少年が乗ったままなくなりました。
80過ぎの一人暮らしの女性宅で子供と話しているのが
聞かれました。
刑事を辞めることになりましたが、駐在の仕事に満足感を
感じるようになった江波です。
こんなテレビドラマありましたね。
これは原作本なんでしょうか。