雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

雲霧仁左衛門 前編

2014-02-28 21:00:00 | 

池波正太郎著"雲霧仁左衛門 前編"を読みました。
大盗賊の雲霧仁左衛門と火付盗賊改方との戦いを
描いたものです。
まだ前編しか読んでませんが書いておきます。
盗賊側の視点からと火付盗賊改方側からの視点からと
入れ替わりながら描かれています。
火盗改の長官は池波さんの有名なシリーズの長谷川平蔵
なのかなと思いましたが違っていて安部式部信旨です。
でも長官はほとんど登場してないです。

仁左衛門が狙っているのは名古屋の薬屋の好蘭堂です。
好蘭堂の主の松屋吉兵衛が江戸に出てきたときに
美貌で高貴な出という触れ込みで女と会わせます。
吉兵衛は女にすっかりめろめろになり名古屋へ連れ
帰ります。
彼女は七化けのお千代といい仁左衛門の配下です。
仁左衛門がねらっているのは何満両という莫大な
金額です。

手下に使っている元仁左衛門の配下だった男が
一味を見つけて追いかけ反対に殺されてしまいます。
火盗改方は全力で一味を追います。
追い詰められて仁左衛門一味は江戸を離れ名古屋周辺に
集まります。

名古屋に行っていた剣道の道場主の関口裕介は一味の
一人を名古屋で見かけます。
手紙で知らせを受け取った火盗改方は名古屋へ数人を
派遣します。

仁左衛門一味の裏をかいて仁左衛門が狙った家に押し
込もうとしている櫓の福右衛門との抗争もあります。

名古屋では火盗改方の方が慣れない場所でもあり
分が悪いです。
さて下巻ではどうなるのでしょう。

妖談かみそり尼 耳袋秘話

2014-02-27 21:00:00 | 

風野真知雄著"妖談かみそり尼 耳袋秘話"を読みました。
このシリーズを何冊か読みました。
その中でおもしろかった1冊です。
根岸肥前守が部下を指示して事件を調べていきます。
いままでずっと登場していた家来の酒巻と栗田が出て
きません。
どうして消えてしまったのかな。
代わりに登場するのが宮尾と椀田です。
女性の下っぴきのしめはすりこぎを抱えてめだたず
人の中へ溶け込んで話を聞きだし手活躍します。
高田の馬場の竹林に若く美しい尼が住んでいます。
悩みがある人々の話を聞いてやっています。
お金は志程度で金儲けでやっているわけではありません。
かみそりで殺された人がいます。
壺から油まみれの小坊主が出てくるのが目撃されます。
尼さんは昔欲しいと思った小間物を買わずにはいられ
ませんでした。
今はそういう状態から抜け出しています。
これから人気が出るだろうというものを見抜く力が
あります。
宮尾は子供のころのトラウマでかみそりを見ると
身動きができなくなってしまいます。
尼さんが犯人だろうかと匂わせています。
さてどうなんでしょう。

ようこそ受賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ 邂逅編

2014-02-26 21:00:00 | 

大崎梢著"ようこそ受賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ
邂逅編"を読みました。
大崎さんの成風堂書店事件メモのシリーズと出版社営業・
井辻智紀の業務日誌のシリーズのコラボです。
成風堂の店員の杏子と多絵は書店大賞の授賞式に参加
する予定です。
書店員の投票で受賞する本は決まります。
ノミネートされた10冊から順位は決まります。
投票に参加するには10冊の本を全部読まなくてはいけません。
書店大賞は書店に勤める人達によってボランティアで
発足しました。
書店大賞が大規模なものとなり売り上げに大きく関わる
ようになってきました。
いろんな意見が出るようになりました。

九州の福岡のはちまん書店のアルバイト店員の花乃は
東京で開かれる書店大賞の授賞式に参加するため
東京へ向かいました。
大賞の実行委員会に何通か大賞を傷つけることになる
FAXが届いていることを花乃は知りました。
成風堂の杏子と多絵に解決して欲しいと頼みにきます。

一方出版社の井辻は他社の営業の真柴から実行委員会に
届いているFAXのことを知らされます。
大賞の順位が操作されているといいます。
8年前に閉店した金沢の飛梅書店の名前がFAXには
書かれています。
どのように飛梅書店が今回の事件に関わっているのか
成風堂書店の二人と花乃、出版社の営業のグループは
別々に調べ始めます。
途中で合流した二組は夕方から開かれる書店大賞の
授賞式が平穏に開かれるよう事件を調べます。

書店大賞当日の朝から夜までの1日の出来事を描いた
ものです。
登場人物たちはくたくたになっていますが読んでいる方も
いっしょに走っているようでくたびれます。

書店大賞が実際にある本屋大賞を彷彿とさせていて
いろいろたいへんなんだろうなと思わさせられます。

久しぶりの皿うどん

2014-02-25 21:00:00 | 日常の出来事
スーパーに行ったら皿うどんを売っていました。
もう何年も食べてないと思うので久しぶりに作って
みようという気になりました。
白菜、人参、たまねぎ、もやし、ベーコンなどを入れて
炒めた後、水と固形スープを入れて煮ます。
最期に片栗粉をといたものを入れてとろみをつけます。
皿うどんに具をかけます。
出来た、さあ食べるぞと意気込んだのはいいですが
ぱさぱさです。
水分が足りません。
水分はあるつもりだったんだけどなぁ、足りなかったか。
水分が多すぎても麺がぐにゃっとなっておいしくないし
少ないとぱりぱりで食事をしている気がしません。
多くても少なくてもだめです。
いっしょうけんめいまぜたら多少やわらかくなって
なんとか食べられました。
でも麺はぽきぽきに折れてしまいました。
まだ麺は残っていますから次回はおいしく作りましょう。

勤めていた時の社員食堂で皿うどんが登場したことがあります。
これがまったくの水分なしでばりぱりと麺を食べるしか
ありませんでした。
食事というよりおやつを食べている感じでお腹が膨れた
感じがしませんでした。
登場したのはわずか2回だったと思います。
評判悪かったのでしょうね。

ところでいつも不思議に思うのですがなぜ皿うどんって
いうんでしょう。
どう見てもうどんではないですね。

こぼれ萩 立場茶屋おりき

2014-02-23 21:00:00 | 

今井絵美子著"こぼれ萩 立場茶屋おりき"を読みました。
シリーズの1冊です。
順不同で読んでいるのですっきり前後がつながらない
部分はありますがだいじょうぶです。
登場するのは心優しい人達が多いので優しい気分に
なれる本です。

芸者の幾千代の弟子の幾富士の出産時期になりますが
赤ちゃんはお腹の中で亡くなってしまいます。
外科手術で取り出します。
大勢の人達の親切を受けることになります。

病気で長くはないといわれていたたまきが源次郎と
祝言をあげますが短い結婚生活でたまきを失います。

幾千代の古い知り合いの娘が火付けで火あぶりの
刑に処せられました。
もっと娘に関わっていたらこんなことにならなかった
のではと悔やむ幾千代です。

立場茶屋に5歳の男の子と10ヶ月ぐらいの女の子の
捨て子がありました。
茶屋には養護施設があり子供達はそこで元気に過ごして
います。
男の子の話から父親がわかります。
子供達を置き去りにした親類の女もいっしょです。
父親は子供達に何の関心もありません。
おりきは子供達を親に返すより引き取ることを
選びました。

お役目は影働き 忍び医者了潤参る

2014-02-22 21:00:00 | 

浮穴みみ著"お役目は影働き 忍び医者了潤参る"を
読みました。
題名に忍びとあるように登場人物は忍者です。
了潤は山奥で医師潤庵夫妻の元で育ちました。
忍者としての訓練と医師としての技術を学びました。
父仙庵とは一度も会ったことがありません。
父が亡くなり了潤は後を継ぐことになり江戸へ出る
ことになりました。
12歳の忍者の真弓と黒猫の北辰を連れて江戸へ
発ちます。

江戸の診療所では部下となるお蔦、如意、笑が
待っています。
父は宇津木藩の郷田久秀に仕えていました。
宇津木藩の藩主一家は複雑な内情を抱えていました。
了潤も久秀に仕えることになります。

了潤や真弓、お蔦などがしっかり性格つけられていて
おもしろかったです。

オルファクトグラム

2014-02-21 21:00:00 | 

井上夢人著"オルファクトグラム"を読みました。
片桐稔はチャーリー・ブラウンというバンドに所属して
いました。
自主制作のCDを始めて制作しました。
出来上がったものを姉に聞かせに家を訪れ姉が縛りつけ
られているのを目にしました。
姉に寄ろうとして後ろから頭を殴られ意識をなくしました。
意識が戻ったのは一ヶ月後でした。
姉はその時殺されました。
後遺症でミノルは驚異的な嗅覚を得ました。
その嗅覚は普通の人のようなものではなく形と色で
見えるというものでした。

チャーリー・ブラウンの一員のミッキーが行方不明に
なっています。
初めは嗅覚のことを人に明かしませんでしたが残りの
メンバーのマミとホーリューに打ち明けます。
嗅覚を使ってミッキーを探そうとします。
家から後をたどって車に乗り込んだことまではわかり
ましたがそこまででどうしようもなくなりました。

テレビ局に能力を明かし番組に協力するかわりにミッキー
の調査を手伝ってもらおうということになりました。
大学で嗅覚の研究をしている教授に調べてもらいます。

ミッキーの行方不明も調べていますが、姉の殺人犯も
追うことになります。
連続殺人で何人もの女性が殺されています。

犯人が誰かは早い時点で明かされていますので犯人を
追い詰めていくというミステリーではありません。
別の感覚が視覚としてとらえられるという話はけっこう
あるのでその点での驚きはありません。
嗅覚がどのように視覚に置き換えられるかの説明や
匂いを分析する部分に多くのページが割かれています。
ふだん意識しない匂いというものにこれほど詳しく
分析してみせるというのがおもしろかったです。

春の駒 鷺澤家四季

2014-02-20 21:00:00 | 

福田栄一著"春の駒 鷺澤家四季"を読みました。
鷺澤葉太郎は高校二年生です。
将棋部ですが先輩が卒業して新部員は入らず一人だけの
部員です。
顧問は若い女性の先生の城崎真琴です。
父はウルトラマラソンに夢中、母は技術系の仕事を
こなしています。
家事は祖母の民枝がやっています。
大学生の兄樹、中学生の弟の草佑の六人家族です。

4作の連作短編集です。
ちょっとした出来事がありその疑問を解いていく
形式です。
葉太郎は出来事を顧問の真琴に話ます。
最初の部分は真琴が解きます。
残された疑問は葉太郎が解きます。

家族はとても仲がいいです。
こんな家庭あるだろうかと思うぐらい理想的な家族です。
登場人物は好感が持てる人達です。
それなのになんか入り込めませんでした。
読む時によって同じ本の感想は違ってしまいますから
別な時に読めばまた違った感想を持つのでしょうね。

武士道シックスティーン

2014-02-19 21:00:00 | 

誉田哲也著"武士道シックスティーン"を読みました。
"武士道セブンティーン"の方を先に読んでしまいました
から一年前の出来事を読むことになりました。
シックスティーンの方がおもしろいだろうと思って
いましたが私はセブンティーンの方がよかったと
思います。
中学時代の市民大会の剣道の試合で磯山は西荻と戦い
敗れました。
磯山は人に知られるほど強く、西荻はまったくの無名です。
二人は東松女子高校へ進学します。
二人の剣道に対する思いはまるで違います。
磯山は小さなころから剣道を始め勝つことにこだわりを
持っています。
西荻は日本舞踊をやってきて中学の部活にそれらしい
ものがなく日本のものということで剣道を始めました。
磯山は試合に負けたからには西荻は強いと思い込んで
いますがいっしょに練習をしてそうではないと気づきます。
実力を出していないのではないかと西荻の態度に
いらいらします。
やがて磯山は自分のこれまでの剣道に対する思いが
違っているのではないかと迷い始めます。

1年間の高校1年生の二人の剣道部員を描いた話です。

刑事コロンボ13の事件簿

2014-02-18 21:00:00 | 

ウィリアム・リンク著"刑事コロンボ13の事件簿"を
読みました。
テレビドラマでおなじみのコロンボ警部が活躍する話です。
1冊の中に13の話があるわけですからみんな短いです。
じっくり楽しみたいというのには向かないでしょうが
すぐ結果が出るというのはこれはこれで楽しいです。
ドラマになったものを短くまとめたものかと思ったの
ですが新しく書かれたもののようです。
携帯電話が登場していてあれれと感じました。
時代設定は今になっています。
日系ホテルが事件の現場になっている事件があるのですが
バーやレストランに入るのに入り口で靴を脱ぐとなって
いるのです。
これは違和感があります。
日本にそんな場所あるのかなぁ。
そりゃさがせばあるかもしれないけどまずないよね。
それが犯人を特定する鍵になっているのだから変えられ
ませんね。

コロンボが楽しめました。
電車の中で1話、寝る前に1話と読むのにいい本です。

耳袋秘帖 麻布暗闇坂殺人事件

2014-02-17 21:00:00 | 

風野真知雄著"耳袋秘帖 麻布暗闇坂殺人事件"を読みました。
時代小説です。
シリーズになっています。何冊か読みました。
すごくおもしろいとまでは言えませんがおもしろいです。

赤鬼奉行と人々に言われている南町奉行根岸肥前守が
中心人物です。
人々から聞き取った話を耳袋という題名をつけて書き
留めています。

家来に酒巻弥三郎と栗田二郎左衛門がいます。
栗田は雪乃という根岸の奥女中をしている妻がいます。

油問屋の奉公人が長年勤めて独立をしました。
奉公先の店を買い取りのし上がっていきました。
その影で何かあると調べている人達がいます。

酒巻と栗田が調べ、根岸が知恵を出すという形式の
話です。

僕とあいつのトライアル

2014-02-16 21:00:00 | 

川上途行著"僕とあいつのトライアル"を読みました。
児童書です。
主人公は小学三年生の隆史です。
お母さんと二人で暮らしています。
お母さんは起業して忙しいです。
隆史は頭がいい子です。
さめた目で物事を見ています。

公園で練習をしていた売れないお笑い芸人の正哉に
出会います。
正哉はタカシに聞いてもらい批評をしてもらうように
なります。
こうしてタカシとまさ兄との交流は始まりました。

まさ兄とタカシは漫才のコンビを組むことになります。
夏休みや冬休みにコンクールに出場します。
彼らの漫才は人々に受け入れられていきます。

タカシは同級生の女の子との付き合いに悩んだり
します。

タカシは小学生で、大人の友人のまさ兄に出合って
いろんなことを経験します。
子供って案外話をする大人って両親や親戚の人ぐらいで
それに真剣な話ってあまりしないような気がします。
タカシは大人と向き合って話すことができていい
経験をしたと思います。

生体認識

2014-02-15 21:00:00 | 日常の出来事
最近ATMで手のひらなどの生体認識が流行っています。
でもこれ安全なんでしょうか。
危険な気がします。
カード、通帳、はんなどはばらばらにして隠しておけば
即時に見つけることは難しいでしょう。
パスワードが加われば割りと安全です。
しかし人自身がお金を引き出す鍵だとすればその鍵は
探す必要がない簡単に見えるところにあります。
悪事を働こうとする人にとってこれほど簡単なことは
ないではありませんか。
騙すなり、脅すなりして人を拉致してATMのところへ
連れて行けば現金を引き出せてしまいます。
カード、通帳、はんを探すよりずっと楽なんじゃないかと
感じられます。
もっとも人を拉致する危険を犯して得られるものは
少ないでしょう。

生体認識は安全とは言えないと思います。
大きな災害でカードや通帳を失くした時にいいですと
いいますが確かにそういう時にはいいかもしれません。
そんなことは起きて欲しくはありませんけど。

久しぶりの雪でした

2014-02-09 21:00:00 | 日常の出来事
名古屋もおとついの晩に雪が降りました。
昨日は朝は雪が降っていてその後雨に変わりました。
ちょっと近所に出かけたら大きな木の太い枝がまるで
枝を持ってむりやり幹から引きちぎったみたいな無残な
姿をさらしていました。
下の通路を折れた枝がふさいでいました。
雪が積もったといったところで3、4センチに過ぎない
のにいったいなぜこんなことになるんでしょう。
枝に積もった雪が寒さで凍りついたとしてもこれだけの
エネルギーを生み出すとは思えないのに不思議です。

去年雪かき用のスコップを買いました。
去年は雪は1度も降りませんでした。
今回初めて使用してみました。
調子いいけど雨になって雪が重くなって、とても力が
いるので道の真ん中だけいい加減に雪かきしました。

今日はいい天気になりました。
午前中は水音がすざましく、時々どっさっとおそろしげな
音がしました。
窓を開けて見てみると水音は雨どいに雪が詰まって氷って
雨どいの役目をしてなくて屋根から直接雪が解けた
水が流れ落ちています。
どっさっという音はだぶん屋根から雪の塊が落ちる
音なんでしょう。
あの音の大きさだと頭に当たったら気絶するかも
しれません。
人が通る場所ではないので落ちてもだいじょうぶです。

雪は降った日よりもあくる日が道が凍り付いてこわくて
自転車では走れないのですが今日は天気がよく気温が
上がったのかあっという間に雪は消えてしまいました。