雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

ブラック・コーヒー

2011-12-20 19:09:20 | 
アガサ・クリスティー著"ブラック・コーヒー"を読みました。
ポアロにヘイスティング大尉が登場する話です。
サー・クロード・エイモリーは科学者です。
原子爆弾に関する発明をしました。
郊外の家で仕事をしています。
家族の誰かが化学式を盗もうとしているから家にやって
きて資料を持って行って欲しいとポアロに依頼が
ありました。
息子のリチャード、妻のルシア、妹のキャロライン、
姪のバーバラ、秘書のレイナー、客として来ていた
医師のケネスが家にいます。
化学式が金庫から盗まれエイモリーが電気を消した間に
机の上に返せといいます。
電気が消えまた点いた時にエイモリーは死んでいました。
コーヒーの中に入れられた毒で殺されました。
ちょうど到着したポアロとヘイスティングが調査を開始
します。
秘密がありそうなイタリア人の妻ルシア、そのルシアに
つきまとっているケネス。
借金に苦しんでいる息子のリチャード。

クリスティの本によく出て来るのがお金持ちと借金で
困っている扶養されている家族という関係です。
館の主がけちでお金を出さないという不満が満載という
状況が描かれているのを何冊かの本で見ました。
お金を出さないのが悪いという雰囲気なのですが
ちょっとおかしいのじゃないと感じてしまいます。
仕事もせず遊んで暮しながらお金を出してくれない
などとどうして言えるんだろうと思います。
お金のある人が一族の面倒をみて、面倒を見てもらう
側はそれが当然のことなのでしょうか。

殺人犯に脅迫犯がつかまりめでたしめでたしに
なります。
化学式はどうなったかは・・・・・。