高田郁著"蓮花の契り 出世花"を読みました。
"出世花"の続編です。
青泉寺は湯潅と荼毘を行う寺です。
お縁は青泉寺で正縁という名をもらい三昧聖として
亡骸を洗い清め顔を修復し化粧を施す仕事をしています。
お縁は二十二歳になっていました。
明暦の大火でお縁は友人となった遊女のてまりの
消息がわからなくなりました。
数珠の修理を頼みに行った店で香弥と呼ばれるてまりに
そっくりな女性と出会いました。
彼女は記憶を失くしていました。
店主の与一郎の母に与一郎の嫁の香弥と思われ大事に
されていました。
お縁の母は夫と娘を置いて出奔し桜花堂という菓子屋の
女将となっています。
夫を失い義息子夫婦と店を守っています。
お縁に半年間桜花堂で暮らして欲しいと願ってきました。
嫁姑の仲がよくありません。
お縁は実母と暮らすことになります。
花火を見に行ってお縁は永代橋の崩落事故に遇いました。
大勢の人が亡くなりお縁は亡骸を整える手伝いを一生懸命
手伝います。
お縁は三昧聖として暮らす道を選び寺に戻ります。
お縁の事故の時の行為が瓦版になり知れ渡りました。
人びとから崇め奉られることが却っておかみの目に留まり
寺はt潰される危機に陥ります。
亡骸を清めることも禁じられます。
副住職の正念は還俗し家を継ぐことを求められます。
お縁はその妻にと求められます。
正念、お縁はどのような結論をだすのでしょうか。
死者のため心を込めて清めるお縁でした。