雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

襲名犯

2016-12-30 21:00:00 | 
著者 : 竹吉優輔
講談社
発売日 : 2013-08-06

武吉優輔著"襲名犯" 第59回江戸川乱歩賞受賞作を
読みました。
最初の連続殺人は14年前に起きました。
犯人は最後に少年を事故死させた時に捕まりました。
7人を殺害しそれぞれ体の一部を傷つけました。
犯人の新田秀哉は詳しい事情を説明せず、14年後に死刑と
なりました。
新田には彼をかっこいいと崇拝する人々がいました。
彼はブ―ジャムと呼ばれていました。

南條仁は新田が起こした最後の殺人で亡くなった新庄信の
双子の弟です。
信は赤ん坊の時養子に出されており仁は亡くなってから
兄の存在を知りました。
信の養母が信を溺愛しており、手を廻して14歳の仁を
養子として引き取りました。
信の代わりとして同じように暮らすことを望んでいた養母
ですが別人であることをわかり、いい関係は築けませんでした。

新田の死後、ブ―ジャムとして新田の跡を継ぐように連続
殺人が起こります。

仁は叔父が館長の図書館に司書として勤めています。
中学からの友達の霜野と今も付き合いは続いています。
やはり中学の時の知り合いの三上律子は刑事になって
特殊犯罪捜査班で事件の解析を行なっています。

仁のまわりで事件が起こります。
犯人が仁のことを意識していることをうかがわせます。

信と新田との間には親密な関係があったらしいことが
わかってきます。
信は新田が殺人者だと知っていて付き合っていたのか
それとも知らずにいたのか。

殺人の場面は残酷で読むに堪えません。
不幸な子供時代を過ごした人々が多く登場します。
暴力を振るわれ小学校さえ行かせてもらえなかった者。
お金で売られるように養子に出された者。
中学生になって兄のかわりとして愛情のない人の元へ
やられた者など恵まれない人生を生きてきました。

新田よりも模倣犯として犯行を犯した者の方がもっと
精神が歪んでいるように見えます。

子供は愛情を受け、そして教育を受けることは必要な
ことなんだなぁと感じさせられます。

秋彼岸 八丁堀夫婦ごよみ & 帰り花 秋山久蔵御用控

2016-12-29 21:00:00 | 



早見俊著"秋彼岸 八丁堀夫婦ごよみ"と
藤井邦夫著"帰り花 秋山久蔵御用控"を読みました。

別の人の本なんですが、時代小説で、すらすらと
読めるものでなんか似ている気がしたのでいっぺんに
書いてしまいます。

どちらも与力とか同心の捕物です。
のんびりと難しくない本を読みたいという時にお勧めです。
気分がやすらぎます。

"秋彼岸 八丁堀夫婦ごよみ"
柳川卯一郎と操の夫婦です。
先妻を三年前に無くし11歳年下の操を後妻にしました。
ミサ10歳、徳太郎7歳の前妻の子供がいます。
操は配下の岡っ引梅吉の娘です。
部下の娘と結婚して義父を上司として指図するなんて
難しい関係って思ってしまいますが、前と同じように
仕事しているみたいです。
夫婦ごよみってなっているのでもっと操も前面に出てくる
のかと思いましたが、時々妻に仕事の話をしてヒントを
もらう程度です。

"帰り花 秋山久蔵御用控"
最初に義父が辻斬りに会って殺されます。
妻は数年前に亡くなっており行き来は途絶えていました。
一人ぼっちになった妻の妹が残されました。
勤めていた笹井藩を追い出された義妹を久蔵は引き取ります。
義妹は父の敵討ちを考えています。
辻斬りではなく藩の内部の人物に殺されたと考えます。

久蔵と配下の岡っ引きや下っ引きたちの信頼しあって
事件を解決していく姿がいいです。

どちらもおもしろかったです。

人形はなぜ殺される

2016-12-28 21:00:00 | 

高木彬光著"人形はなぜ殺される"を読みました。
日本アマチュア魔術協会員が開催した魔術発表会で
ギロチンで首を斬るという出し物が行われる予定
でした。
しかし、小道具の女性の頭の人形が箱の中から
消え去ってしまいました。

登場人物が多いうえ関係がややこしくてすっきり
頭に入りません。
間違えずに理解できているかどうか。

ある家のアトリエの中でギロチンで切られた女性の
首なし死体が見つかりました。
この女性は京野百合子だと見られています。
綾小路元子爵の娘だと言われています。

綾小路の長女の滋子は精神病院に入院しています。
次女の佳子が静岡の別荘へ数人の魔術協会員を
招待しました。
東大教授の神津恭介の友人の松下研三も招かれました。
その館にはマネキン人形がありました。
外に出た研三が殴られ大けがをしました。
マネキン人形がなくなり、列車に轢かれました。
その後に今度は佳子が列車に轢かれて亡くなりました。

自称詩人の杉浦雅男が黒魔術の最中に毒薬を自ら
注射して亡くなります。
杉浦は薬物中毒者で手渡されたのが毒薬だと知らず
打ったものです。
彼は犯人に思い至ったため殺されたようです。

長女の滋子が病院で病死しました。
三女の典子が滋子の主治医の沢村博士と結婚することに
なります。

人形の首が無くなり、死体から首が持ち去られたことには
そうしなければならない理由があります。
神津はこの謎に挑みます。

こうやって話を整理してみるとなるほどねぇと
理解できますが、読んでいる最中は頭がこんがらがって
しまいました。

朝一番のびっくり

2016-12-28 08:44:57 | 日常の出来事
朝一番でファンヒーターの電源を入れました。
しばらくすると白煙がもうもうと出てきて灯油臭い
臭いがします。
びっくりして電源を切りました。
爆発して火が噴き出すのではないかと怖くなりました。
このファンヒーター去年に買ったばかりです。
約2年しか使っていません。
劣化して故障するにしては早すぎます。
修理依頼するにも連絡先を知らなきゃと、取説を取り出して
きてまず内容を読みました。
トラブルが起きた時の対処法の中になんと煙が出た場合の
ことが書かれているではありませんか。

"故障ではありません。しばらくすると収まります。"
ということです。
おっかなびっくり再度スイッチを入れました。
なんと収まっているではありませんか。
ほー、やれやれです。
今になって体ががくがくします。
こんな事、もうやめてよね。

裁く眼

2016-12-27 21:00:00 | 
文藝春秋
発売日 : 2016-08-30

我孫子武丸著"裁く眼"を読みました。
さらさらと読める本です。
袴田鉄雄は美術大を出ています。
漫画家になりたいと思っていましたがなれそうに
ありません。
浅草で似顔絵描きをしています。
美人の若い女性の絵を描いて見せたところ、連れの男が
血相を変えて怒りました。
きれいに描いてあり怒った理由がわかりません。

テレビで使用する法廷画を描く仕事が舞い込んできました。
二人の男に貢がせ、あげくに睡眠薬を飲ませ練炭の中毒で
殺したと言われている佐藤美里亜の裁判です。
鉄雄には見たことを記憶し、しっかりと描くことができます。
最初の裁判の後、家の前で誰かにブロックで殴られ気を
うしないました。
見ていた姪の蘭花が助けに入らなかったら殺されていたかも
しれません。

蘭花は叔父の鉄雄を鉄兄と呼び、絵の才能を活かして欲しいと
思っています。
蘭花は鉄雄が殴られたことは法廷画にあると思い鉄雄を
守るため法廷についていくようになりました。
最初の日に知り合った同じ法廷画家の聖護院桜という女性が
首を吊って亡くなりました。
蘭花は法廷画が関係した殺人だと思います。

中学生の蘭花が活躍します。
頼りない鉄兄が蘭花にはっぱをかけられ仕事に向かいます。
二人がいい関係です。

法廷画に何が描かれていたのか。
この説明、興味深かったです。
そんなこともあるのかって感じです。
現実にも同じものを見ても人によって違った見え方がするって
ことはあるのでしょうね。
意識して書いたわけではない絵で、客に怒鳴られたり、命を落と
しそうになったりした鉄雄でした。

迷路館の殺人

2016-12-26 21:00:00 | 

綾辻行人著"迷路館の殺人"を読みました。
この本も以前に読んだことがあります。
みごとに忘れています。
風邪で寝込んでいる島田の元に鹿谷門美という人物から
本が送られてきます。
実際に起こった迷路館の殺人を描いたもので自分も
その場にいたといいます。
本の中に鹿谷門美の本が挟まれている状態の本に
なっています。

推理作家の宮垣葉太郎の家に弟子と呼んでいい4人の
推理作家と評論家と編集者夫婦が招かれました。
その家は中村青司が建てた館で迷路館と呼ばれ、地下に
作られています。
左右に並んだ部屋の間の空間は壁で仕切られ迷路と
なっていて簡単には移動できません。

島田潔もこの館に招かれ、車の故障で立ち往生している所を
編集者の宇多山夫妻に出会い、車に便乗して迷路館にやってきます。
宮垣は顔を出さず、秘書が彼が自殺したことを知らせます。
四人の作家に5日間のうち100枚の作品を書き、そのうちの
一番いい作品を書いた人に何億もの財産の半分を与えるとの
メッセージを残しました。

作家の一人があくる朝殺されて見つかりました。
鍵を持っている秘書は行方不明で、客は館に閉じ込められて
しまいました。
翌日から次々と作家たちが殺されていきます。
犯人は青司が作った抜け道を使って行動しています。

抜け道を見つけ出し追って行くと自殺している犯人に
遭遇しました。
簡単に書いてしまうとこういう話です。
鹿谷の本はこれで終わっています。

しかし読んだ島田には疑問が残ります。
島田は鹿谷を呼び出して疑問をぶつけます。
この事件には別の真実がありました。

おもしろかったです。
島田は事件の当事者のはずなのになぜ鹿谷に問いた出して
いるかはとんちみたいなものです。

鹿谷の本の結末はこんなことで殺された人々はうかばれない
なぁという、うつうつとしたものでした。
本当の犯人の殺人の理由も受け入れがたいものですがまだ
多少はわけがあったのだとわかります。
こんなことしなくても法律に則って訴えれば十分手に入れる
ものはあったのにと思います。
恨みが大きくてすべてを手にしなければ許せないのかな。

あら、検索してみたら以前にもブログに書いていますね。
この時も前に読んだと書いてあります。
何回読んだら覚えているのでしょう。
読んだら即忘れていくダメダメ読者ですね。

頼子のために

2016-12-25 21:00:00 | 

法月綸太郎著"頼子のために"を読みました。
最初に自殺を図った父親の手記があります。
17歳の高校生の頼子が公園で首を絞められて殺された
のが見つかります。
父親は警察が当てにはならないため自分で犯人の捜査を
始めます。
頼子の高校の教師の柊が、頼子を妊娠させ殺した犯人だと
父親は思います。
柊を殺した後、薬を飲んで自殺を図ります。
早く発見され処置が良かったので助かりました。

作者と同名で、本の中でも小説家で探偵としても優秀な
綸太郎に事件の解明が高校側から依頼されました。
とはいっても高校がスキャンダルを恐れてもみ消しの
依頼です。
綸太郎はそんなこと聞きません。
真実を求めて調べ始めます。

頼子の母親は14年前に交通事故にあい、体のほとんどが
動きません。
ベット上で童話を書いています。
介護を行う家政婦が毎日通ってきています。
仲のいい夫婦で娘を大事にしていました。

柊の素行を調べます。
両親の過去をさかのぼって調べます。
家族の顔が見えてきます。
そして最初の父親の手記の矛盾に気がつきます。

なんとも残酷な出来事です。
映画の「エデンの東」を思い出してしまいました。
頼子は辛かったことでしょう。
たった17歳で死んでしまうとは。
あと2年もすれば家を出て、気持ちを切り替えて生きて
いくこともできたでしょうに。
こんな人生を送らせるべきではないと思います。

十角館の殺人

2016-12-24 21:00:00 | 

綾辻行人著"十角館の殺人"を読みました。
この本は前に読んだことがあります。
しかしほとんどの部分を覚えていません。

九州の角島という小さな島に十角館という館があります。
母屋の青屋敷は建築家の中村青司が自分の住まいとして
建てたものですが火事で焼け、青司ら家族、従業員は
亡くなっています。

ミステリー研究会の学生7人が十角館で一週間過ごす
ことになりました。
迎えの船が来るまで島外と連絡を取ることはできません。

本島では元ミステリー研の江南の元に「お前たちが殺した
千織は、私の娘だった」という文章が届きます。
千織は青司の娘です。
千織は島に渡ったミステリー研のメンバーとの飲み会で、
体が弱くお酒が弱いのに無理に飲まされて亡くなっています。
江南は千織の叔父の家で出会った島田と共に青司の事件を
調べることになります。

十角館は十角形をしていて、外の十角と内の十角を結んで
10に区切れています。
一人、また一人とメンバーは殺されていきます。
彼らが発見された時には6人の死体が残されていました。

探偵役が犯人を探し出すという形式のものではありません。
事件が終了した後、犯人の独白でどのように行ったかが
語られます。
島田は多分何が起こったかに行きついていたと思われます。

殺された人たちはなぜ自分たちは殺されなければならないか
わからず死んでいったと思います。
殺す方にはやむにやまれない理由があったのでしょうが
相手はそれを受け取っていないのですから、これで満足
できたのでしょうか。
なんかね、お腹にため込んだものを大声で相手に吐き出して
いたらよかったのに、と思ってしまいます。
たとえ反省することがなかったとしても再度同じことを
することには躊躇したかもしれません。

道で会う人は

2016-12-23 20:09:12 | 日常の出来事
自転車で走っていたら「XXさん」と呼びかけられました。
どちらも自転車だったので会釈をしてすれ違いました。
あれ?誰だっけ。
私は人の顔をよく覚えていません。
相貌失認という顔を覚えられない病気があるようですが
そういう深刻な話ではありません。
人自体にあまり興味をもっていないのからこんな
ことになるのかなとも思います。
若い時はそうでもなかったのですから年齢によるもの
でもあるのでしょう。

道で声を掛けられるのはいつも相手からです。
それまでぜんぜん気づかずに歩いています。
知り合いに会うことはないと思い込んでいる所もあります。
今日の人は町内会の集まりで会った人だよね、ぐらいしか
思い出せません。こめんなさい。

この前名古屋駅の地下街をぼけっとしながら歩いていて
男の人とすれ違いました。
「よぉ」と声を掛けられ誰?といぶかりながらよくよく顔を
みたら下の弟でした。
この時はさすがに苦笑しました。

生存者ゼロ

2016-12-23 09:36:25 | 

安生正著"生存者ゼロ"を読みました。
2013年「このミステリーがすごい!」」の大賞受賞作
だそうです。
パニック物というのでしょうか。
北海道根室沖の海中油田掘削基地で従業員全員が皮膚が
めくれ見るに耐えない無残な状態で亡くなっているのが
見つかります。
未知の感染症が疑われました。
最初に現場に向かったのが自衛隊員の廻田です。
同僚の陰謀で仕事を追われ、アフリカの奥地で研究を
続け妻と息子を失くし失意のうち日本に戻っていた
感染症学者の富樫博士がむりやり召喚され原因の特定、
事態の収束に当たらせられました。
何ヶ月も何事も起こらず、研究も進まなかったため富樫は
無残にも放り出されてしまいます。

9ヶ月後に北海道内陸部でパンデミックが発生しました。
一晩で地域全員が死亡しました。
東京の政府首脳部は指揮を取ることができません。
情けない姿をさらします。

自衛隊の廻田に原因を突き止め、人びとを救うことを
任せられました。
富樫はコカイン中毒で精神に異常をきたしています。

どんどん壊滅していく地域が増えていきます。
最初に発生した場所に降り立った廻田と富樫はやっと
原因らしいものを見つけます。
他の分野の研究者の助けを借り真実に迫ります。
しかし首相らはまったく役にたちません。

恐ろしいのですが迫力があります。
実際にこんなことが起きても不思議ではないと思わせます。
人類がこんなふうに滅亡してもおかしくないです。
終盤の札幌がおそわれ人びとが逃げまどう場面はぞっとします。

結末は人類は滅亡しました、とはなりません。
回避策が見いだされるのですが、この部分はいかにもあっけなく
描かれていてちょっと物足りなさを感じます。
映画でもこのようなのありましたね。
最後は細菌は酸素に弱いのだとわかってあっけなく解決っていうの。

数人の人のがんばりで危険は回避されました。
富樫がこれほど痛めつけられなければならなかったのが哀れです。

姑獲鳥の夏

2016-12-17 23:05:49 | 

京極夏彦著"姑獲鳥(うぶめ)の夏"を読みました。
京極さんの本を読むのは初めてかもしれません。
本屋さんや図書館で見かける京極さんの本は驚くほど
分厚くて手に取るのを避けてきました。
入り難い本なのかなと思っていましたが最初からすんなりと
本の中に入っていけました。
喰わず嫌いだったなと感じました。

時代は終戦後6,7年後というところです。
語り手は関口巽という元大学の研究者で今は雑文を書いている
らしい作家です。
京極堂と呼ばれているのは関口の学生時代からの友人の中禅寺明彦です。
京極堂という古本屋を営む一方で神主もしています。
本をよく読み、宗教、民俗学、妖怪などにひじょうに詳しいです。
榎木津礼二郎は探偵社を開いていますがほとんど依頼はありません。
彼は不思議な力を持っていて他人の記憶が見えます。

榎木津の探偵社に久遠寺涼子という女性が依頼にきました。
たまたま来ていた関口が話を聞きました。
妹の梗子の夫の牧朗が一年半前に部屋に入って中から鍵を掛け
でてきませんでした。
翌日に扉を壊して中を見てみると部屋にはいませんでした。
牧朗がどうなったかを明らかにして欲しいと頼まれました。

梗子は妊娠していてニ十ヶ月経ちますが生まれそうにありません。
久遠寺家は祖先が四国で医師をしており近年東京に出てきて
病院を開業しました。
現在は彼女らの父親が医師をしていますが廃業寸前の状態です。
この病院で生まれた赤ちゃんで、生きて生まれたはずなのに
死産だったと言われた人が数人います。

行方不明の牧郎は関口や京極堂の大学の先輩で知り合いです。
関口と榎木津は病院に調査にいきます。
関口は涼子に心を奪われて冷静ではいられません。
調査しては京極堂の元へ情報を持っていきます。
かなりの部分、京極堂の宗教観や民族学や妖怪などの薀蓄話です。
この部分もたいくつではなく、結構おもしろいです。

榎木津が警察を呼べと言って去ってしまってから、京極堂が
現場に登場してから事件は一気呵成に明らかにされます。
驚きの展開です。
長い長い年月をかけてはぐくまれてきたものが久遠寺家の
人びとを苦しめてきました。
ある人物の心の壊れ方は痛ましいです。

梗子と牧朗の心の疎通の欠落は不思議です。
いくらなんでもこれだけかけ離れているのはおかしいと
気づかないものなのでしょうか。

登場人物たちはそれぞれ個性的です。
関口にはちょっといらっとさせられます。
興味深かったです。

咳が辛い

2016-12-09 08:18:15 | 日常の出来事
長い間、ブログをほったらかしにしておくと、
死んだのではないかと思われてしまいますね。
死んではいませんが、三週間ほど咳に苦しめられています。
たかが咳、みたいに思われるかもしれませんが
これが非常につらいのです。
近所の医院に行って薬をもらって飲めば、何が
どうなっているのか前以上の激しい咳となりました。
一週間後にこれはおかしいと、大病院へ行ってみれば、
レントゲン写真だけを見て、話を聞こうともしない
お医者さんは別の薬を処方してくれました。
結果はまたまたそれまで以上の咳で、これは窒息して
死ぬに違いないと感じました。
大げさに聞こえるでしょうが死神が横に立っている気が
しました。

まだまだすっきりした状態ではありませんがようやくに
咳は収まってきました。
今のところ本を読む気が起きません。
また読みましたら書きます。