門田慶喜著"家康、江戸を建てる"を読みました。
「巨大都市"江戸"の誕生を活写した傑作」
「逆境に負けず挑戦を続けた家康と家臣の物語は、
閉塞感に苦しむ現代人への希望」
等々の帯の言葉でどんなことが書かれているのか
期待したのですが、なんか思っていたものと違うなぁ
という感じでした。
家康は豊臣秀吉によって関東へ行くことになりました。
家来らはあんな所と絶望的です。
江戸湾へ注いていた利根川の流れを変える大事業は
伊波忠次に任されました。
何十年とかかる事業は息子、孫の代まで引き継がれ
ました。
金貨の鋳造は京都の鋳造を司っている後藤家に
江戸に人を送って指導をしてくれるよう頼みました。
やってきた長乗は嫌々です。
長乗についてきた橋本庄太郎は長乗が帰ってから
のびのびと自分の力を発揮しだしました。
江戸の人々に飲み水を送る事業についた人々がいます。
家康は大久保藤五郎に江戸の人々に水を飲ますことを
命じました。
六次郎は七井の池という湧き水がでている池を知って
いました。
二人は水を江戸に引く事業にのりだしました。
春日与右衛門は技術面で寄与しました。
江戸城の築城に使う石を供給する仕事をした人たちが
います。
山の中からこれはという石を捜し出し切り出して
きます。
天守閣の外壁を塗るのに石灰を使いました。
それまでの城は黒かったのですが江戸城は白い
城になりました。
それぞれの話に繋がりがなくこれで本当に江戸という
町がうまく作りあげられたのかなぁという気が
します。
現実に江戸という繁栄した都市が出来上がったの
ですから基礎を作った人々がいたのでしょう。
家康が都市創りの統括者のようですがはたしてそういう
能力があったのかとも思います。
莫大な資金と労力も必要ですしどうしてできたのか
やっぱりわからないですね。