愛川晶著"神楽坂謎ばなし"を読みました。
武上希美子は出版社の編集者です。
両親は離婚し、希美子は父親のことを何も知りません。
母は亡くなっています。
落語家の書いた本が当たって、同じ路線で人気落語家の
寿々目家竹馬師匠の書いた週刊誌の連載コラムを
まとめて本にすることになりました。
担当していた上司が倒れたため、落語を知らない希美子が
担当することになります。
印刷開始する時になって、竹馬が気に入らない訂正せよと
言い出し大混乱になりました。
そんな時に父の寅市が倒れたと連絡が入ります。
希美子が病室に父を訪ねるとそこには竹馬がいました。
父が落語などを演じる神楽坂クラブの席亭をしていることを
初めて知りました。
父は倒れたことで弱気になりクラブを閉鎖すると言い出しました。
竹馬は希美子が寅市の娘であることを知り、寅市が復帰する
まで臨時に席亭を務めるようせまります。
条件として修正せず本を出版することを許可するといいます。
会社は喜んで希美子をクラブに出向させます。
希美子のクラブ勤めが始まります。
クラブで働いている父の妹の富子に会います。
落語の世界にもなじんでいきます。
父と母が離婚した理由を次第に知ることになります。
シリーズになっているようです。
その一冊目のようです。
まわりの人たちに振り回されて離婚に追い込まれて
いってしまったようです。