森川楓子著"林檎と蛇のゲーム"を読みました。
ティーンの棚にありました。
名取珠江は中学三年生です。
5年前に猫を拾いミルクと名づけて飼っています。
母はミルクを拾った数日後に事故で亡くなりました。
珠江は父と二人で生きてきました。
父が二週間の海外出張に行くことになりました。
父は18年も会ってなかった30年来の友人だという
水野という女性に家に住んでもらって珠江の面倒を見て
もらうことに決めてしまいました。
水野は愛想のない女性です。
ミルクがいなくなりました。
死体がゴミ袋に入れられて見つかりました。
変わり者で珠江の一家を目の敵にしている藤枝という
女性が捨てたところを近所の人たちに見られています。
珠江は藤枝の家に抗議に行きました。
そこで藤枝が血まみれで倒れているのを見て逃げてきます。
家に帰り水野に告げると父の部屋からベットの下から
取り出したスポーツバックを取り出しの中を見せます。
中には旧札で1億円入っていました。
警察に見つかるのを恐れて水野と珠江は逃げることに
なります。
藤枝は死んではいません。
回復して犯人は珠江だと嘘を言います。
一億円の秘密を珠江は水野から聞きます。
父と水野が小学生の時の出来事でお金を手にしました。
まっとうなお金とは言えませんが犯罪を犯して手に
したわけでもありません。
父は取りに来る人を30年も待っています。
お金には手をつけていません。
珠江は一億円があるばかりにトラブルの真っ只中に突入
してしまいます。
父は帰ってきたら却ってもっとトラブルからと帰って
くるなといわれて戻ってきません。
水野から父の子供のころのこと、お金を手にしたころの
こと、母のことなど今まで知らなかったことを聞きます。
唐突な話でしたけどおもしろかったです。
一億円を誰もがもてあましてやるといわれてもいらない
と断られてるのがおかしかったです。
旧札だと使うにしても難しそうです。