雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン

2011-12-09 21:06:21 | 
小路幸也著"オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ 東京バンド
ワゴン"を読みました。
東京バンドワゴンのシリーズの6冊目です。
前のお話はこのブログの右上の検索欄に"東京バンド
ワゴン"と入力して"このブログ内で"を選択して検索
して読んでみてくださいね。

賑やかな東京バンドワゴンの掘田家の面々です。
勘一さん、我南人さん等魅力的な人たちが元気に
登場します。

4編から成っています。

"春 林檎可愛やすっぱいか"
紺と亜美の息子の研人は中学生になりました。
入学式に出かけようとすると表の棚に林檎が置かれて
います。林檎は続けて置かれました。
研人は音楽にめざめギターを練習しています。
研人が学校で友達と喧嘩をしたと連絡が入ります。
藍子の娘の花陽は医者を目指して勉強に専念しています。

"夏 歌は世につれどうにかなるさ"
青に映画に出演する話がきます。
古本屋の東京バンドワゴンを撮影場所にしたいという
話もあり子供たちの学資のため勘一は承知します。
ところが移動するなという約束をスタッフが破り勘一が
怒り話は御破算になります。
我南人の曲を昔の仲間が盗作したという疑いが起こります。
この曲を作曲したのは実は・・・・・

"秋 ふり向けば男心に秋の空"
東京バンドワゴンのまわりをうろつく人がいます。
家族が温泉旅行で留守で藤島、茅野が古本屋の店番を
していた時にその男が買取りの本を置いていきます。
翌日本の査定をしようとすると本はくりぬかれてお酒が
隠されていました。
がっかりした人たちですが、亜美がガラスビンの価値を
見抜きます。

"冬 オブ・ラダ・ディ・オブ・ラ・ダ"
藤島と花陽が犬の散歩をしているとその後をつけて
いる女性がいます。そしてその女性の後には男性が
つけています。
藤島の自殺をしたお姉さんをめぐる話です。
勘一の妹の芳子が亡くなります。
ずっとアメリカで暮していた芳子です。
遺体はアメリカへ帰ることになります。

みんないい人で安心して読めます。
小路さんの小説のなかでも別格の安心感のある本です。
ずっと続くホームドラマです。
まだまだ続きます。たぶん。