加藤廣著"信長の棺"を読みました。
最初の部分、太田信定のちの牛一が幽閉される部分は
読んだ記憶があります。
それなのにそれ以降を読んだ記憶がありません。
忘れたのかなぁ、それとも途中で投げ出してしまったのか。
今回は最後まで読みました。
帯に"遺骸はなぜ本能寺から消えたのか"とあるように
織田信長の遺骸が本能寺の焼け跡からどうやって
消えたのか、どこにあるのかを探すのが本書の主題です。
結論から言えばどうやって消えたか、どこにあるかは
そう突拍子もない話ではありませんでした。
まあ、ごく普通に考えられる方法です。
牛一は信長の元で働いていた文書係です。起きたことを
文書として記録に残し管理をしています。
信長が暗殺され援軍要請に行く途中取り押さえられ
1年近く幽閉されて暮らします。
これは秀吉の差し金です。その後牛一は秀吉に仕えます。
なぜ幽閉する必要があったのかどうも理解できないです。
牛一は信長に心酔していて、秀吉には時代の流れで
そうなったまでで心から仕えているわけではありません。
隠居してから牛一は秀吉に禁じられていた信長の記録を
書くことに没頭します。
そして消えてしまった信長の遺体の行方を探し出す
ことをその後の生きる目的にします。
その後、秀吉からも信長記を書くよう依頼されます。
書いたものは秀吉によってさんざんに手直しを命じられます。
歴史は見る側によってまったく逆に解釈されるもの
なんですね。ここまでに陰謀につぐ陰謀の世の中で
何を信じどの方向へ進むのか判断するのは難しい
ことですね。
残された資料は書いた人の主観が入っていますからそれが
正しいとは言い切れません。
私たちが今こうだったと知っている歴史は実際にそうだった
かどうかわかりません。
解釈はいくらでもあるわけですから。
おもしろい本でした。
最初の部分、太田信定のちの牛一が幽閉される部分は
読んだ記憶があります。
それなのにそれ以降を読んだ記憶がありません。
忘れたのかなぁ、それとも途中で投げ出してしまったのか。
今回は最後まで読みました。
帯に"遺骸はなぜ本能寺から消えたのか"とあるように
織田信長の遺骸が本能寺の焼け跡からどうやって
消えたのか、どこにあるのかを探すのが本書の主題です。
結論から言えばどうやって消えたか、どこにあるかは
そう突拍子もない話ではありませんでした。
まあ、ごく普通に考えられる方法です。
牛一は信長の元で働いていた文書係です。起きたことを
文書として記録に残し管理をしています。
信長が暗殺され援軍要請に行く途中取り押さえられ
1年近く幽閉されて暮らします。
これは秀吉の差し金です。その後牛一は秀吉に仕えます。
なぜ幽閉する必要があったのかどうも理解できないです。
牛一は信長に心酔していて、秀吉には時代の流れで
そうなったまでで心から仕えているわけではありません。
隠居してから牛一は秀吉に禁じられていた信長の記録を
書くことに没頭します。
そして消えてしまった信長の遺体の行方を探し出す
ことをその後の生きる目的にします。
その後、秀吉からも信長記を書くよう依頼されます。
書いたものは秀吉によってさんざんに手直しを命じられます。
歴史は見る側によってまったく逆に解釈されるもの
なんですね。ここまでに陰謀につぐ陰謀の世の中で
何を信じどの方向へ進むのか判断するのは難しい
ことですね。
残された資料は書いた人の主観が入っていますからそれが
正しいとは言い切れません。
私たちが今こうだったと知っている歴史は実際にそうだった
かどうかわかりません。
解釈はいくらでもあるわけですから。
おもしろい本でした。