雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

オズのふしぎな国

2016-02-29 18:51:56 | 

ライマン・フランク・ボーム著"オズのふしぎな国"を読みました。
"オズの魔法使い"の2巻目のものです。
"オズの魔法使い"は読んだことがあるような気がしてますが、ないかも
しれません。
ふしぎな国のオズでの出来事です。
かかしとブリキのきこりが登場します。
チップという少年は魔法使いのモンビばあさんに引き取られて
雑用に使われていました。
チップはかぼちゃに目鼻を刻んで木で体を作りました。
モンビの魔法の粉でかぼちゃ頭は命を持ちました。
チップはジャックと名付けられたかぼちゃ頭とともにモンビの
ところから逃げ出しました。
途中でノコギリ馬にも命を振り込みジャックを乗せてかかしの
治めるエメラルドに行くことにしました。

途中で少女のジンジャー将軍が女性軍を引き連れてエメラルドを
支配しようしているのを知ります。
チップはかかしに出会いますが反乱軍から逃げ出します。
ウィンキー国を収めているぶりきの木こりのニックの元を
訪れます。

彼らは国を取り戻りもどそうとします。
途中でクルクル虫と知り合います。
剥製の頭のガンプに乗れる部分をくっつけ空を飛べるようにします。

いい魔女のグリンダも登場してきます。

エメラルドの前の王様の娘のオズマ姫を探すことになります。

楽しい話です。
子供のころに読みたかったな。
シリーズになっていて10冊ぐらいはあったと思います。
ほかのも読んでみようかな。

刑事くずれ/ヒッピー殺し

2016-02-21 20:00:00 | 

タッカー・コウ著"刑事くずれ/ヒッピー殺し"を読みました。
1980年に書かれたものだそうです。
翻訳本は読み難いものが多いと感じますがこれはすらすらと
読めました。
ミッチェル・トビンが探偵役です。
ミッチェルは元警官で、同僚を死なせて警察を首になりました。
いとこの娘のロビンが助けを求めて彼を訪ねてきます。
ロビンは仲間と喫茶店を始めました。
刑事のドンロンが店にやってきては嫌がらせをしていきます。
ドンロンが何を求めてくるのか話して欲しいと頼まれます。
ミッチが店を訪れた時、二階でロビンの恋人で経営者の一人の
テリーと売春婦のイリーヌが殺され、ロビンが正気を失くして
血まみれでナイフを持っていました。

二階へは一階の喫茶店を通らないでは行けません。
ロビンは容疑者と見なされました。
ミッチは渋々ながら事件に巻き込まれていきます。

密室の謎はよくある手でした。
それでも私は最後まで気づきませんでした。

ドンロンは警察官のくせしてなんで人に嫌われることする
のでしょうね。
多くの人が嫌な思いをしているのにどこかに訴えることは
できかったものなんでしょうか。
不思議な気がします。

ホームズ連盟の事件簿

2016-02-20 20:00:00 | 

北原尚彦著"ホームズ連盟の事件簿”を読みました。
ホームズのパスティーシュ集です。
書いているのはホームズ作品に登場している人々です。
ワトスンのものもありますが、下宿の女将のハドスン夫人、
レストレード警部、サー・ヘンリー・パスカーヴィル、ベイカー・
ストリート・イレギュラーズのリーダーのウィギンズ少年、
アイリーン・アドラーがそれぞれ事件に遭遇しています。

本物のホームズ作品はほとんどがワトスンが書いたことになっています。
こういうふうに他の人が書いたものはとても新鮮です。
ホームズが宿敵モリアティー教授と争って滝に落ちて死んだことに
なっていた時期の話、過去の思い出、まったくホームズが関係して
ない時の話などいろいろです。
ハドスン夫人が活躍する話がいいですね。
ホームズが死んだことになっていた時に友人に頼まれて事件を
調査することになります。
ホームズの部屋は兄マイクロフトによってそのままにしてあります。
ハドスン夫人が事件を解決した後、驚きが待っていました。

アイリーン・アドラーの話もおもしろかったです。
こんな出来事があったとしてもおかしくないなぁと感じます。

虹の谷のアン

2016-02-19 14:26:17 | 

L・M・モンゴメリー著"虹の谷のアン"を読みました。
アンのシリーズの単行本を若いころに買って全巻持っていました。
しかし1,2年前に処分してしまいました。
活字が小さくて手に取っても読む気が起きないからです。
図書館の児童書の棚にハードカバーで活字が大きいこの本を
見かけたので借りてきました。

アンは登場しますが、この本では脇役です。
アンの息子、娘たちと近所にやってきた牧師の4人の子供たちが
中心です。
特に牧師館の子たちが活躍します。
お父さんの牧師は本を読んだり考えたりすることに夢中になって
子供たちのことはほとんどかまいません。
子供たちはいい子たちなんですが導いてくれる人がいないので
自分たちはおかしなことをしているつもりはないのに、近所の
おばさんたちの顰蹙をかってしまいます。

炉辺荘のアンの子らと牧師館の子らは虹の谷と名付けた谷間で
楽しく遊んでいます。
メアリーという孤児が殴ったり食べさせてもらえない奉公先を
逃げ出してきて牧師館の子たちに助けられます。
メアリーは結局コーネリアが引き取るとなり、引き続き子供たち
との交流は続きます。

子供たちの様子が生き生きとして楽しそうです。
いいなあと思います。
おせっかいでうるさい人たちでいっぱいで現代の若者たちには
こんなとこ住めないと言われそうな所です。
ちょっとしたことでもすぐに近所中に知れわたってしまいます。

こんなことってあるのかとびっくりすることもあります。
牧師館の子が大掃除をすることを思いつき実行しました。
それが日曜日だったので見かけた人たちから知れ渡り大顰蹙です。
礼拝に行くのに牧師館の女の子が靴下をはかずに出席しました。
見つかってまたまたぶつぶつ言われます。
キリスト教の決まり事なんでしょうかね。
掃除をいつしたっていいじゃない、靴下を履く、履かないなんて
自由でしょうって思うけどそれぞれの宗教によって決まりが
あるんでしょうね。
それでも今までいろいろ本を読んできたけどこんな決まりがある
なんて知らなかったです。

ビオレタ

2016-02-16 10:32:39 | 

寺地はるな著"ビオレタ"を読みました。
最近は恋愛小説は読みたくない、日常生活を描いたのも嫌と
気づいたらミステリばかり読んでいます。
そんな中でこの本は日常的な出来事を描いた本でした。
妙は婚約者に婚約破棄され泣いていた所を雑貨屋の経営者の菫に
拾われてビオレタという名の店で働くようになります。
菫が商品を作っています。
妙はお使いにいったボタン屋の健太郎と付き合うようになります。
菫には蓮太郎という別々に暮らす大学生の息子がいます。
実は菫と健太郎は元夫婦で蓮太郎は二人の子供です。
離婚したとはいえ良好な関係は続いています。
息子との関係も悪くありません。

菫はきつくとっつき難い感じを受ける人です。
健太郎はほんわかとした感じです。
婚約者に捨てれた痛手と会社の先輩に仕事を教えてもらえず
つまはじきされていた辛さなどを健太郎に話すことで
解放されていきます。

菫と健太郎は子供のころから平穏な暮らしを続けてきたのかと
思わせられましたが、二人とも辛いことを経験しています。
二人は幼馴染です。

さらさらと読めます。
現在の生活を描いた部分は穏やかそうでこんな風な生き方も
いいなと感じます。
かといって一歩深く踏み込めば深みにとらわれそうという
気もしないではありません。
人生っていろいろあるんだよっていえばそうなんでしょうね。

婚約者に振られてめそめそしていた人が数か月後には、かなり
年上の男性とこれはつなぎの人なんだと軽い感じで付き合い
始めるのはちょっと不可解です。
健太郎っていい人なんです。

会社生活の最後の方では十年、二十年といっしょに働いていても
個人のことはどこに住んでいるか、家族はいるのか、何が好き
なのかも知らずに過ごしてきました。
人との繋がりのなんと希薄なことかと時に愕然としました。
妙とビオレタの人々との繋がりがいいです。
ビオレタとはスペイン語で菫のことだそうです。