雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

シェルター

2011-02-28 20:38:57 | 
近藤 史恵
祥伝社
発売日:2003-09

近藤史恵著"シェルター"を読みました。
以前読んだ"カナリアは眠れない"のシリーズ物の3冊目です。
2冊目にあたる"茨姫はたたかう"はまだ読んでいません。
合田接骨医院の受付をやっている恵、歩姉妹の姉の恵が
旅行に行くといって失踪しました。
大阪から東京に出てきます。
ウィクリーマンションを借りて就職先を探しています。
町で若い女の子と出合ってその子を泊めてやります。
彼女は売り出し中の女優のリオです。
何かから逃げ出してきました。
恵、歩の姉妹は共に心に傷をおっていて合田先生に出合って
少しずつそこから抜け出しつつありました。
自立するにしてもなぜ合田先生は妹に黙って出てくる
必要があるのかいまいちわかりませんでした。
でも東京に出て一人になり、リオと出会って共に過ごす
日々が無駄だったとは思えません。
なにかしら得るものはあったのだと思います。
妹、合田先生、小松崎など心配してくれる人たちが
まわりにいてよかったです。

子供時代は保護する立場の大人によって大幅に生きて
いく方向は制限されてしまいます。
保護する立場の人にずっと傷つけられて逃げ場のない
子供はいったいどうやって生きていけばいいのでしょう。
大人になって自分で生き方を選べるようになった時、
過去を消化するという作業を行わなければいけないのは
つくづく辛く、時間がもったいないことだと思います。
いろんな本にそういう状態の人が登場します。
子供の時に逃げ道を用意してやることは出来ないものかと
いつも思います。

おやすみラフマニノフ

2011-02-27 20:34:26 | 
中山七里著"おやすみラフマニノフ"を読みました。
前に読んだ"さよらなドビュッシー"と同じ作者です。
ピアニスト岬先生がこの本にも登場します。
舞台は名古屋です。名古屋だというだけでうれしいです。
語り手はバイオリニストの城戸晶です。
知っている地名が出てきます。
彼が住んでいるのは西枇杷島です。
学長の拓植彰良は希代のラフマニノフ弾きというわれる
ピアニストです。
その孫の初音はチェロ弾きです。

大学が保有しているストラディバリウスのチェロが
保管庫から忽然と消えます。
初音が借り出して警備員が確認して保管庫にしまった
のに翌日に借りにいったら消えていました。

学長がピアノを演奏する定期演奏会が開かれます。
曲はラフマニノフのピアノ協奏曲第二番です。
オーディションの結果晶がコンサートマスターとして
参加できることになります。

学長専用のピアノがペットボトルの水をかけられて
使い物にならなくされます。
演奏会を開けば学長を血まみれにすると脅迫状が
届きます。
演奏会に対する妨害が続きますが岬が指揮者を
引き受け、ピアニストも学生から選ばれます。
岬の的確な指導の下オーケストラはまとまって
いきます。

途中で語り手の晶が犯人のような発言をします。
それはないよね、と思ってしまいました。
語り手が犯人はミステリーの禁じ手です。
犯人は誰か?
演奏会の後に岬が到達した事件の真実を語ります。
ちょっとびっくりでした。

この本のすばらしさは音楽を文章で表現した部分です。
魅せられます。ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番が
どんな曲か知りません。
でも文章でわかったような気分にさせてくれるのです。
いえ実際にわかるわけはないのですが、文章に酔って
しまいます。
一度聞いてみなくちゃと思います。
ミステリーではあるのですが、曲についての記述や
音楽学生たちの生活とか苦悩とかの部分の方が
いいです。

本の中にこんなことが書かれています。
「音楽は職業ではない。
音楽は生き方なのだ。
演奏で生計を立てているとか、過去に名声を博したとかの
問題じゃない。今この瞬間に音楽を奏でているのか。
そしてそれが聴衆の耳に届いているのか。
それだけが音楽家の証なのだ。」
著者は音楽家ではないそうですが、なんか胸に響く
言葉です。
音楽家というところをそれぞれの職業に変えれば
どの職業にも通用するのではと思います。


今日はノリタケの森の演奏会に行きました。
おりしも演奏者は wing です。
音楽に関する本を読んでいる時にバイオリン、ビアノ、
フルートのユニットの演奏を聞いて彼らもがんばっている
演奏家なんだと感慨深いものがありました。
とても楽しい演奏でした。
過去のwingも素敵でしたが、最近は最近の輝きをはなって
います。将来も素敵な演奏を聞かせてくれるでしょう。
でも今は今でしかない輝きがあります。
また数ヶ月後にはノリタケの森へ来てくれるでしょう。
近隣の方々、今のwingを聞いてみてください。

瀬戸散策とお雛様

2011-02-26 19:40:11 | 日常の出来事
運動不足を補うために名鉄のハイキングに行ってきました。
今日は"まるっとお雛めぐり陶のまち瀬戸散策コース"です。
そういえばもうすぐ3月です。雛祭りも近いです。
瀬戸へは栄町から電車に乗って終点の尾張瀬戸で下ります。
この電車に乗るのは初めてです。栄の地下街から出発します。
1つ目の駅までは地下を走りますがその後地上へ出ます。
約30分で到着です。びっくりしたのはその間ずっとビルや
住宅がびっしり建っていたことです。
岐阜へ行くにも反対に四日市方面に行くにも電車に乗って
しばらくすると田園風景になります。
それなのに名古屋の真ん中を抜けて走る電車はいつまで
たってもビルの中です。

瀬戸では街のあちらこちらにお雛様が飾られています。
お店のショーウインドウにもお雛様が並んでいます。
いつものハイキングでは人が多くてずっと列を作って
歩いていることが多いです。それに皆さん競争であるかの
ようにすごい速さで歩きます。
ところが今日はどういうわけか人はまばらだしなんだか
のんびりとした雰囲気が漂っています。
あちらでお雛様をのぞき、こちらでのぞきとゆっくりと
散策を楽しんでいます。
それに神社やお寺も多いので参拝にも寄ります。
こんなふうなのんびりムードいいですね。
途中にはハイキングらしく山道もあってあぁ昔はこんな
所をよく歩いたなぁとなつかしくなりました。
瀬戸の人たちが地元の産業の瀬戸物を大事にしている
のを街を歩いていると感じます。
道や家の塀などに瀬戸物を使ってデザインされています。


雛祭りまであと数日ですが家のお雛様も出してやりました。
3センチぐらいの小さなお雛様です。
二十歳ぐらいの時に同僚が旅行のおみやげとしてくれた
ものです。物を飾っておくのは好きではないので普段は
しまってあります。
雛祭りの時ぐらいは出してやらないと。



瀬戸蔵ミュージアムのピラミッド型に飾られたお雛様

ホルモー六景

2011-02-25 23:38:26 | 
万城目 学
角川書店
発売日:2007-11

万城目学著"ホルモー六景"を読みました。
"鴨川ホルモー"の続編というより番外編という言い方
合ってます。
"鴨川ホルモー"に登場した人たちの当時の、あるいは
卒業してからのエピソードの6編です。

第一景 鴨川(小)ホルモー
京都産業大学玄武組の二人静と呼ばれる定子と彰子の
エピソードです。
二人は男性との交際をしたことがなくそんなことは
どうでもいいと、二人の結束を固めていましたが
定子にボーイフレンドができたことにより均衡が破れ
ました。
同じ玄武組でありながら鴨川でホルモーの決闘を行う
ことになりました。

第二景 ローマ風の休日
楠木ふみの大学時代のエピソードです。
イタリア料理店でアルバイトをしていました。
語り手はその店の先輩アルバイトで高校生の聡司です。
たよりなげな楠木は突然"仕分け"を完璧にこなします。
厨房とホールの連絡係で仕事の流れを統括する人です。
聡史の楠木への淡い恋心を綴った話です。

第三景 もっちゃん
安倍の友人、もっちゃんのエピソードです。
もっちゃんは顔はよくありません。
通学電車の中で女子学生に恋をしました。
安倍に言われてラブレターを書くことにしました。
朝まで書いていてあわてて安倍が書いた落書きを
持っていってしまいそれを渡しふられてしまいます。
安倍の書いたものは心を打つものでした。

第四景 同志社大学黄竜陣
巴は高校時代に芦屋満と付き合っていました。
彼は京都大学に受かり、巴は浪人して同志社へ入りました。
浪人時代に満に恋人が出来たから別れるといわれて
別れました。
憧れの桂先生の授業が受けたくて同志社を選んだ巴です。
でも退官間近の先生の授業を受けることはかないません。
先生のまわりをうろうろしていてある木箱を見つけます。
昔のもので北海道のクラーク博士が新島穣へ当てた手紙が
入っています。
同志社大学黄竜陣の復活の仕方が書いてあります。
同志社は鴨川ホルモーで対戦した4大学に入ってません
でした。同志社も昔はホルモーをやっていたようです。

第五景 丸の内サミット
龍谷大学朱雀団の井伊直子、京都産業大学玄武組の榊原康は
卒業後東京でそれぞれ働いています。
直子は仕事仲間の酒ちんこと酒井に、康は同じく仕事仲間の
忠やんこと本田にさそわれ合コンに出席します。
そこで直子と康は再会します。
合コンが終わった後二人は黒いオニが飛んでいるのを
見てびっくりします。
その後を追っていくとそこには別れた酒ちんと忠やんが
オニを押さえようとしていました。
東京にもホルモーはあったというお話でした。

第六景 長持ちの恋
立命館白虎隊のメンバー珠美のお話です。
お金がなくてまかないつきの料理旅館狐のはで仲居さんの
アルバイトをすることにしました。
蔵にある長持ちは織田信長の時代のものだといいます。
その中にある板切れに手紙が書かれています。
珠美が返事を書きます。
そうすると時を隔てて返事が返ってきます。
織田信長の小姓の一人なべ丸が相手です。
本能寺の変でなべ丸は死にます。
いつか出会える時はそれとわかる印をつけているとの
最後の手紙を残します。
珠美はしるしをつけた人を見つけます。

ローマ風の休日がかわいらしくていいですね。
ホルモーに関わってない時の生活が知ることができて
おもしろかったです。2/20

東京物語

2011-02-24 20:55:21 | 
奥田 英朗
集英社
発売日:2001-10-26

奥田英朗著"東京物語"を読みました。
久雄は大学へ入るため東京へ出てきました。
そして卒業後も東京へ残って仕事につきます。
1970年代の話です。
出てくるエピソードが懐かしいです。
そういえばそんなことあったなぁと思い出しました。
出てくる曲がそういえば聞いたなぁと懐かしい。
名古屋にオリンピックを誘致しようとしていたこと
ありました。名古屋優勢といわれていたんでしたね。
中国に決定してしまいましたが。
当時生きていた若者の様子が描かれています。
名古屋のエピソードも出てきて身近に感じます。
奥田さんはもっと若い方かと思っていましたが、著者の
紹介で1959年生まれとなっています。
50代始めなんですね。
名古屋に詳しいので名古屋出身なのかなと感じたのですが
これは岐阜出身と書かれています。
岐阜と名古屋は隣ですから。
奥田さんとダブル部分もあるのでしょうね。

ふたつめの月

2011-02-23 22:45:17 | 
近藤 史恵
文藝春秋
発売日:2007-05

近藤史恵著"ふたつめの月"を読みました。
"賢者はベンチで思索する"の続編です。
三つの話からなっています。
第1話たったひとつの後悔
久里子はやっと服飾雑貨の店に正社員として就職しました。
ところがたった二ヶ月で突然クビになってしまいます。
家族、友人にいいだせず図書館で時間をつぶしています。
アン、トモの二匹の犬を散歩に連れて行って"賢者は
ベンチで思索する"に登場した赤坂さんと横断歩道の
上で二年ぶりに出会います。
久里子はクビになったのに店の人たちは久里子が自分
から止めたと思っています。

第二話パレードがやってくる
久里子はファミレスで働いていた時に知り合った仕事
仲間だった弓田譲と付き合っています。
譲はイタリアへ料理の勉強に行ってしまいました。
二人の間は恋人といえるのか久里子にはわかりません。
年末年始に譲は日本へ帰ってきます。
家に招待されますがその席には隣の家の高校中退した
女の子がやってきます。
彼女の相談相手になってくれるよう譲にたのまれます。

第三話ふたつめの月
散歩の途中の横断歩道で出会って相談にのってくれて
いた赤坂さんが車にひき殺されそうになります。
その近辺では空き巣が頻発しています。
赤坂さんは横断歩道で街灯の電球をはずすことがあります。
久里子との付き合いをはっきりさせたいと譲が
突然帰って来てすぐにイタリアへ戻ります。
久里子はやっと本屋さんへ就職して働き始めます。

赤坂さんは横断歩道で果たして何していたのでしょう。
会うのは横断歩道、今回はそう活躍していません。
久里子の生活、仕事、恋が中心の話です。
赤坂さんは的確な受け答えをしてくれます。
赤坂さん好きだったんだけど今回はなんだかかっこよく
ないです。なんといっても裏の世界で生きているのだから
しょうがないといえばそうなんですが。

ふたつめの月のエピソードは赤坂さんの優しさを
現しています。2/19

夜中に犬に起こった奇妙な事件

2011-02-22 20:38:25 | 
マーク・ハッドン著"夜中に犬に起こった奇妙な事件"を
読みました。
クリストファーの近所の家の犬が庭仕事用のフォークで
刺されて死んでいました。
クリストファーが見つけ抱きしめていたため犯人と
思われてしまいます。
クリストファーは十五歳、自閉症です。
この本はクリストファーが書いているという形式を
取っています。
人とうまくコミュニケーションがとれません。
物事にこだわります。
数学や物理に対しては抜群の能力を発揮します。
見たものをそのまま記憶できます。
人が無意識に判断して行動していることができません。
いっしょうけんめいこうだからこう、と考えて動きます。
クリストファーは犬を殺した犯人を見つけ出そうとします。
そして死んだと聞かされていた母親のところへひとりで
出かけていきます。

この本はこういう人たちがいるのだという啓蒙の書だと
思います。
数年前にテレビで同じような人たちの集まりの模様を
放映していたのを見ました。
サバン症候群といわれる人たちです。

すばらしい能力を持っている人たちが、世間とうまく
溶け合って普通に生活していけたらいいなと思います。
そのため私達がどのように接したらいいかはこの本からは
わかりません。

最初の犬が殺されている場面、残酷です。
こんな場面必要なのかと思います。
間に数学の話やパズルのようなものがふんだんに
はさまれています。
読んでもわからないから眺めるだけです。
でもそれがあるからクリストファーの能力がどんなものか
想像できます。2/16

扉は閉ざされたまま

2011-02-21 20:48:31 | 
石持浅海著"扉は閉ざされたまま"を読みました。
成城の優雅なペンションに7人が集まりました。
大学時代の軽音楽部でも特に仲が良かった6人と
そのメンバーの妹です。
ペンションはメンバーのひとりの兄が経営しているもの
ですが病気で営業を休んでいます。
ここで殺人が起きます。
犯人は最初からわかっています。
犯人はとても頭が切れるひとです。
この人と同じくちょっとしたことを見逃さずに真実に
せまっていくのがメンバーの妹の優佳です。
セキュリテイが厳重で外部からの浸入はできません。
殺害された人が見つかって殺人だとわかれば犯人は
内部の人間だとわかります。
あくまで事故だと思わせようとします。
部屋には鍵が掛けられ薬を飲んだため寝ているのだと
思うよう誘導します。
何度も起こしにいくわけですがその都度寝ているの
だろうと思わせられます。

このへんが読んでいると、どうしてこんなことしているの
何か意味あることなのといらいらします。
部屋に入ってから何時間も過ぎているのに寝ているのだと
思いこむ人たちに、普通おかしいと思うでしょうと
言いたくなります。
なんとしても発見を遅らせようと頑張ります。

発見を遅らせる理由は、最後にそういうことなのかと
わかります。
でもそうならこの人ひとり殺したところではすまない
問題です。目の前のひとりだけは取り除きたいと
いうわけですか。
ちゃんと話をして徹底的に説得するという部分が
欠落しています。
すぐに殺人へ向かうという思考の仕方は短絡的で頭の
いい人とは思えません。

この人、新しいトラブルの本を背負い込みそうです。
また別の殺人に発展しなければいいけどと思って
しまいます。2/16

ひかりの剣

2011-02-20 20:25:48 | 
海堂 尊
文藝春秋
発売日:2008-08-07

海堂尊著"ひかりの剣"を読みました。
海堂さんは"チームバチスタの栄光"などの医療小説を
書いてみえる作家です。
"ひかりの剣"は東城大学医大の高階院長が大学の剣道部の
顧問、"ジェネラルルージュの凱旋"に登場する速水医師、
"ジーン・ワルツ"に登場する清川吾郎が医学生で剣道
部員として対決するものです。
医学問題とは離れていろんな本に登場する人たちの
若かった時のことがわかるという楽しさがあります。
剣道とはまったく縁がありません。テレビで試合が放映
されていても何を競っているのかわからない有様です。
練習は厳しいのですね。
速水の責任感が強く真面目な性格と、清川のいいかげんで
どうでもいいやという性格の対比がおもしろいです。
高階は最初清川のいる帝華大学の顧問でしたが、東城大に
移動して東城大の顧問となります。
この人のとぼけた感じもいいです。
試合を実際に見るとあっという間に終わってしまいます。
文章で読む分にはゆっくりわかって剣道を知らないものには
いいですね。

今、お医者さんが足りないといわれています。でもその
話を聞くと不思議が気がしました。
つい数年前にお医者さんが多すぎるから減らさなければ
いけないといわれていたような気がするのです。
この本を読んでやっぱりそんな政策が取られたのだと
わかりました。2/12

セブンイレブンのマルチコピー

2011-02-19 23:37:54 | 最近の話題
家にあるプリンターはもう数年も使っていません。
調子悪くてうまく印刷しません。
そのうえインクはすぐになくなります。
まったく使ってないのにです。
インクを買ってきて入れ換えてもぜんぜん印刷しません。
いいかげん腹が立って、そのままにしてあります。
プリンタがなくてもいいということは最近では印刷する
ものがない、ということでもあります。
買った当初は何を印刷していたのやら今となっては
わかりませんがなんだかよく印刷していました。
もう外した方がいいのですがこのプリンタには電話が
くっついています。
今のところ外すわけにいきません。
そろそろ単体の電話器を買ってきてこのプリンタは
お役ごめんにしようと思っています。
ただ、今も生きている機能がもうひとつあります。
スキャナーです。
スキャナーも年に1,2度使ったらいいほうなんですが
必要になることがあるかもしれません。
はずしておいて必要になったら繋ぐという方法でいいでしょう。

ずっと使うことがなかったのですが、プリントしたい
ものが出てきました。
どうしようかと考えました。
前にインターネットで行き当たった情報のセブンイレブンの
マルチコピー機のことを思い出しました。
このコピー機はコピー、スキャン、ネットプリント、
ファックス、チケットの予約などができます。
なんとまあ盛りだくさんの機能を持っているのでしょう。
USBやCDにデータを入れて持っていって印刷する事も
できるのですが、USBを使う危険性については耳に
たこができるくらい聞かされています。
この機械がどのぐらい危険なのか安全なのかわかりませんが
使うのは躊躇します。
それでネットプリントというものをやってみることに
しました。
パソコンからデータをウェブ上にアップロードしておき
知らされた番号を持ってセブンイレブンへ行って番号を
打ち込めばプリントできるというものです。
うまくできるかどうか心配でしたが案外簡単にプリントを
手にできました。
数枚のプリントはこれで充分です。インク代に費やす
費用分のプリントをしようとしたらどれだけの枚数
印刷できることでしょう。
ただ枚数が多いものや個人情報を含む大切なものを
印刷するのは躊躇します。

いつか新しいプリンターを買おうという気が起きるまでは
このサービスでいいかなと思いました。
使ってみた感想でした。

あるメール

2011-02-18 22:44:49 | 日常の出来事
あるメールがきました。
その内容が首をかしげてしまうものでした。
何年もやってきたことを忘れてしまったかのような
内容で、たいじょうぶ?と心配になりました。
でもしっかりした人でそんなことはありえません。
ではこのメールで言いたいことは何だろうと頭を
ひねりました。
いっしょうけんめい考えて、あぁ、そういうことかと
わかりかけてきました。
で、最初に考えたことと、後で考えたことの2種類の
返事を書いてメールしました。
どうやら後から考えたことで合っていたようです。

最初に考えたことだけ書いて返事していたらきっと
そんなこと当たり前だろうと怒られたと思います。
そしてちゃんと読めとも言われたことでしょう。
でもね、相手も自分と同じことを考えているのだと
思い込んで、経緯をすっ飛ばして結論だけ書いちゃ
だめです。
本当に心配したんだから。

太陽がイッパイいっぱい

2011-02-17 22:20:04 | 
三羽省吾著"太陽がイッパイいっぱい" を読みました。
この本とは合いませんでした。
おかしくて笑いながら読んだとか、熱気があるとかの
感想を見ましたが、私には笑えるところを見つけられ
ませんでした。
なんだかしらじらとした気分になりました。
読めなくて、すっとばして見たという感じです。

イズミは大学生です。解体工事をしているマルショウ
解体で働いています。
アルバイトのつもりで始めましたが労働に喜びを
見出して大学は休学して1年あまり働いています。
結局は1年半ぐらいで大学へ戻ります。
登場人物は好きになれない人たちです。
あまりにも刹那的な生き方で受け入れられません。
現実に仕事をしている人たちがこのようだとは
思えません。

星がひとつほしいとの祈り

2011-02-16 22:05:35 | 
原田 マハ
実業之日本社
発売日:2010-04-15

原田マハ著"星がひとつほしいとの祈り"を読みました。
7編の短編集です。
連作短編集は別にして、最近の短編はつまらないなぁと
感じてました。
この本はどうなんだろうと思いまいたがしみじみと
した話が多くてとてもよかったです。

"椿姫"
グラフィックデザイナーとして活躍してしている香澄は
不倫をして妊娠します。

"夜明けまで"
ひかるはセネガルで働いています。
母のあかりは誰もが知る女優です。
その母が亡くなったとの知らせがありました。
母はひとつの頼みをひかるに託します。
骨のひとかけらを持って大分の夜明けという駅前の
お店にあかりが帰ってきたと言うようにと。
異母兄弟に出会い、自分の父親と母のことを知ります。

"星がひとつほしいとの祈り"
コピーライターの文香は不倫をしています。
出張先のホテルでマッサージを頼みます。
やってきたのは80歳を過ぎた盲目の老婆です。
問われるままに自分の過去を語り始めます。
裕福な生活だったこと。親身に世話をしてくれた
使用人がいてとても深く心が結びついていたこと。
戦争ですべて失ったこと。
マッサージで人を癒すことを生きがいとしてきたこと。
でも朝聞いてみるとマッサージの人は来ていないと
いいます。
彼女に請われた詩を書いてみようと思う文香でした。

"斉唱"
唯は中学生。小学六年ごろより感情の無い、何にも
興味を示さないそんな子供になっていきました。
学校で開催される親と参加する郊外学習に行きたい
と言い出します。
佐渡ヶ島でトキについて学ぶというものです。
ホームステイ先の家族との交流や地元の人達のトキに
寄せる熱い思いに親子とも心がほぐれていきます。

"長良川"
堯子は結婚を間近にした娘と婚約者と共に長良川に
鵜飼見物にきました。
去年は夫と二人できました。
夫は病気で亡くなりました。
二人の出会い、夫との生活を回想します。
とてもいい夫婦です。読んでいてあぁいいなと
感じる人たちです。

"沈下橋"
由愛は歌手です。夫に勧められて大麻に手を出し
警察に追われています。
昔父親が結婚して義理の母親だった多恵に連絡を
してきます。
多恵は四国の高知の食堂で働いています。
父親の浮気で離婚しています。
失意の元娘と元義理の母は四万十川のほとりで
共に過ごします。
待っていてくれる人がいる。一人でもそういう人が
いれば人は生きていけますものね。

マナカ

2011-02-15 23:33:28 | 最近の話題
雪が降ったので地下鉄で出勤しました。
電車の広告に目がいきました。
新しいカードのマナカの宣伝でした。
ひと月に2千円乗らないとポイントは0だそうです。
それ以上の金額でも千円未満の端数は切り捨てで計算
するのだそうです。
新しく購入時に5百円のデポジットが必要です。
これ見てはじめて気がついたのですがこのカード、
まったくメリットがありません。
メリットがないどころか、マナカ発売のどさくさに
まぎれて実質的な値上げではありませんか。
いままでのユリカでは2千円で2200円分乗ることが
できました。
この2百円分が消えました。この分が値上げでは
ないですか。
ひと月に2千円以上使うなんてほとんどありません。
ポイントの付きようがありません。
それにデポジットの5百円、使わなくなったら返して
くれるというけど使い続ける限り返ってくることは
ありません。
たとえば2千円以上3千円以下の間はばさっと切り捨て
なんです。なんとひどいルールなんでしょう。
計算なんてコンピュータがやってくれるのだから
千円単位なんていうこと何もないじゃありませんか。
この後退ぶりなんか信じられません。
名鉄でもこのカード、使えますがポイントの計算方法が
違います。やはりすごく損です。
このカード使う意味あるのですか。
乗車券を買う手間が省けるといいますが乗車券を買う
ぐらいのことをめんどうだと思ったことありません。

ユリカの方がユーザにとっては有用なカードだと
わかりました。
使用期限は来年まで1年間ありますがもう販売してません。
金券ショップへ行ってみました。
5千円で5千6百円乗れるカードがありました。
前なら5千円以下で売っていたのに今日はなんと
5千百円です。元の値段より高く売るなんて、えー!と
びっくりです。
それでもずっとお徳です。

ユリカを使い切ってもマナカにはしません。
5百円が無駄なだけです。乗るたび乗車券買います。

ねずみ石

2011-02-14 23:12:31 | 
大崎 梢
光文社
発売日:2009-09-18

大崎梢著"ねずみ石"を読みました。
サトは中学一年生です。セイという友達がいます。
サトは4年前の神社のお祭りの夜の記憶を失っています。
お祭りの時の小さな子供たちの催しにねずみ石さがしと
いうものがあります。
子と書かれた石を隠しておきそれを探し出すものです。
その石を探しだすと一つだけ願い事ができます。
4年前のお祭りの夜に女の人とその高校生の娘が殺され
ました。
サトはその事件の起こった夜に石を探していて迷い
一晩行方不明になりました。その夜の記憶がありません。
動きがなかったその事件が動きだしました。
サトが慕っている二つ年上の修平の兄が疑われています。
アリバイを証言した玉置が犯人にたどり着き殺されます。
何かに気づいたクラスメートの美登里が怪我をします。
サトとセイは事件のことを調べます。

この本がミステリーだと知らずに読み始めました。
サト、セイ、修平が友情より愛情の感情を持っている
のがおもしろいです。
読みやすいです。その土地の神社のお祭りの風習が
楽しそうです。小学生と大人たちは祭りを大事にしている
のにその間の学生たちはしらけています。
そんなものなんでね。
犯人をだんだんとしぼりこんでいきます。
犯人は大人のはずです。本に出てくる大人の登場人物は
そんなに多くないので誰なのかなと考えながら読みました。
結構以外な人物でした。
読みやすい本でした。2/11