クリフォード・ナイト著"ミステリ講座の殺人"を
読みました。
日本で翻訳が出版されたのは2007年となっていますが
アメリカで出版されたのは1937年だそうです。
ずいぶん昔に書かれたものなんですね。
後書きを読んで知りました。
読んでいる時は現代の話だと思っていました。
昔の話だと思わせるところはありません。
ミステリーで有名な女流作家のイーデス・メアリー・
マーカーが広い邸宅にミステリーを書きたいという人々
を住まわせて書き方の指導をしています。
母屋と庭にあるバンガローに何人かの人を住まわせて
います。
ラヴィナ・ティドウェルというずっといっしょに
仕事をしてきた助手であり家を切り回している人と
暮らしています。
遊び暮らしている甥のトロッター、食事の世話を
しているホワイドンがいます。
あとは講座を受ける人々です。
この話を書いているのはマックス・ニューベリーと
なっています。
画家のユーニス・シェパード、ハントゥーン・ロジャーズ
教授、ボードリー―ミラー夫妻、ダニエル・ショーらが
住んでいます。
イーデス・メアリーとティドウェルはルスピアムという
ものがなくなったと必死で探しています。
夜中に壺をこすって音を出す天の声といわれる音が鳴り
響きます。
居間でティドウェルが短剣で胸を刺されて亡くなって
いるのが発見されます。
保安官のチャーリー・フェナーが捜査にあたります。
たよりにならない人です。
ボードリー―ミラー夫人はこの事件でまいっていて
食事も取れない状態です。
次に彼女が殺され池に投げ込まれていました。
保安官は頼りにならないと滞在者たちが捜査を始めます。
マックスの部屋には寝ている時に二人の不審者が
別々にやって来て何かを探しています。
ルスピアムとは何か知っている人は話そうとしません。
知っている人が狙われているようです。
イーデス・メアリーは行方不明になります。
最後に犯人はこの人だと発表する人はいますが途中は
誰もが捜査に参加しています。
家の中に犯人はいるわけですからいっしょに捜査して
いる相手が犯人なのかもしれないわけです。
保安官は頼りないし、能力のある目立つ探偵もいないし
読んでいてなんだか不安になってきます。
保安官って警察とどう違うのでしょう。