雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

移り香の秘密 塙保己一推理帖

2013-08-30 20:37:43 | 

中津文彦著"移り香の秘密 塙保己一推理帖"を読みました。
塙保己一推理帖のシリーズの1冊です。
塙保己一は実在の人物です。
盲目ですが読んでもらったものは頭の中へしまわれます。
過去の書物を蒐集し分類し印刷して販売しました。

"移り香の秘密"
呉服問屋の近江屋の娘のお駒が首を絞められ川に投げ
捨てられました。
元大工の棟梁の和助がひいきにしている相撲取りの
磯錦が捕まったと保己一に話に来ました。
磯錦はただ走っていただけです。
お駒は家の普請をした時に材木を運んできた棟梁の息子の
源太を好きになりました。
源太は大龍という看板大関という相撲は取らないけど
相撲取りの格好を見せるということをしていました。
源太とお駒は親に内緒で付き合っていました。
源太には千代治という芸者とも付き合っていました。
源太が本当に大切にしていたのはお駒です。

"三番富の悲劇"
大田南畝が卯吉が母親殺しで磔になったと知らせてきます。
卯吉は何も理由を言いませんでした。
卯吉は親孝行だというので公儀から褒美をもらった男です。
父は怪我で早く亡くなり母は酒飲みでそのうえ病気で
寝たきりになり幼いころより仕事を掛け持ちして働いて
きました。
褒美で買った富くじに当たり伊勢参りに行きました。
伊勢は母親が若いころにいた場所で父とは伊勢で知り
会っています。
保己一は卯吉の伊勢で何を知ったか調べさせます。
母は遊女をしていて身請けされます。
身請けしてくれた隠居はすぐに亡くなっています。
母親のやった悪行を卯吉は知ることになります。

やっと生まれた跡取り息子を保己一は病気で亡くします。

"枕絵の陥し穴"
丑蔵はある目的があって仕事場に夜更けに忍び込みました。
そこで主人夫婦と娘が殺される物音を聞きました。
逃げ出した歩いているところを岡っ引きと出会いました。
翌日に丑蔵は犯人として捕まってしまいました。
丑蔵の働いていた今でいう印刷所では秘密に高く
売れる枕絵の製作を手がけていました。
しかし従業員にはその恩恵はまわってきません。
丑松は病気の親を抱えていてお金が必要でした。
丑松は犯人が誰かは想像できたのに話そうとは
しません。

保己一の娘登勢と新しく仕事に加わった金十郎との
縁談がまとまります。

昔は子供は簡単に死んでしまうものなんですね。
保己一はこれで二人の息子を亡くしています。
今の医学はありがたいものです。

なぜ猫は旅をするのか?

2013-08-29 19:44:57 | 

永島恵美著"なぜ猫は旅をするのか?"を読みました。
幼児を助けようとして交通事故にあった精神科医の
鳥場裕太が主人公です。
事故前後の記憶がありません。
高次脳障害となりましたが仕事に復帰しています。
事故にあって裕太はやわらかくなり性格がいい方に
変わりました。
夏海は病院の事務員で裕太が助けた子供の叔母に
あたります。

"第1話 月曜日のヒーロー"
吉島恭子はヘルパーをしています。
地域猫活動のリーダーもしています。
喫茶ふないりの店主は縁起かつぎにうるさい人です。
地域猫活動に反対しています。
猫が一匹いなくなりました。
三毛猫の雄でめずらしい猫です。
雄の三毛猫は縁起がいいといいます。
犯人はあの人です。
猫と人はうまくやっているようです。

"第2話 極秘任務は火曜日に"
裕太と夏海はふないりの友人のコンサートに行き
千沙という少女を見かけます。
商店街の文房具店で彼女が万引きしたという噂が
たっています。
実際彼女はあるものを手にしました。
しかしそれは手にしていいものです。
この話、現実にあることでこんな勘違いされたら
怖いなぁと感じました。
かといっていつも人目を気にして行動するというのも
ばかげています。

"第3話 油断できない水曜日"
裕太と夏海と夏海の甥の4歳の春馬と中南米料理店
ボルボラへ食事に出かけました。
春馬のポケットに編みぐるみが入っていることに気づきます。
春馬はもらったといいますが、誰にもらったのか
わかりません。
ボルボラの料理人は中南米の人です。
行方がわからない妹を探しています。

"第4話 雨の日と木曜日"
商店街に芸能人の女性が撮影にやってきました。
アミカといってこの商店街に中学三年までいました。
アミカが撮影から逃げました。
裕太は病院のすみで悪態をついているアミカに出会います。
物事は思い込みで見ると実際とは違う風に見えてしまう
ものですね。

"第5話 花咲く金曜日"
裕太は事故に遭った当日のことを思い出そうと聞いて
まわっています。
御園苑という老人施設では盆踊りの練習をしています。
ダンディーさんというあだ名をつけられたダンスのうまい
老人の姿が消えてしまいました。
ひまわりの花が残されています。

"第6話 ウィークエンドはお祭り騒ぎ!"
保険の調査員が訪ねてきました。
事故を起こした高木が入っていた保険は告知義務違反が
あって支払われませんでした。
事故にはいろいろ不審なことがあるようです。
保険金殺人まで疑われます。
裕太がその道を歩いていた理由を思い出します。
当時神経質だったためにしたことでした。

脳に障害を受けると優しかった人が冷たい人情味の
ない人にがらっと変わってしまったという話を聞いた
ことがあります。
裕太は神経質な人からやさしい人へと変わりました。
まわりの人を傷つける方へ変わるのでなくてよかったです。
裕太のほんわかとした雰囲気好きです。

なぜ猫は旅をするのか? あれ、なんだったかな。

一の富 並木拍子郎種取帳

2013-08-28 19:01:05 | 

松井今朝子著"一の富 並木拍子朗種取帳"を読みました。
芝居の台本作家の並木五瓶に弟子入りした並木拍子郎が
主人公です。
連作短編集です。

"阿吽"
拍子郎は師匠におもしろい話を集めてくるよういわれて
います。
神社の狛犬の口に手紙を入れている男の子に出会います。
その後に女性が手紙を取り出すのを見ました。
その女性は肥前屋の内儀でした。
拍子郎は狛犬を見張っていて男が手紙を見て顔色を変える
のを見ました。
しばらくして肥前屋の主人が死にました。
五瓶はこの出来事を推理して芝居に仕立てます。

五瓶の家には料理茶屋の娘で男のような格好で威勢のいい
娘のおあさが出入りしていて魚を持ってきて料理を
作っていきます。

"出合茶屋"
陰間茶屋で百物語をしていた人が向かいの茶屋の屋根に
白い着物を着た幽霊を見たといいます。
おかげで幽霊が出たという茶屋は寂れてしまいました。
その茶屋はおあさの幼馴染のおすゞの家です。
おあさはおすゞの家の近所でやはり子供のころの知り合いの
大人になった庄吉に会いました。
拍子郎に頼まれておあさは幽霊の出るという茶屋に
泊まりに行きました。

"烏金"
烏金といって借りた翌日に夜明けの烏が鳴くまでに返す
金貸しの烏婆が首吊りをしました。
前に烏婆の取立てが厳しくて自殺した木に片付けても
片付けても縄がぶら下がるという出来事がありました。
烏婆はそのため自殺したといわれますが、そんなことで
死ぬような人とは思われません。

"急用札の男"
芝居中に急用の人を呼び出すには名前を書いて舞台の
横の柱に掛けます。
そうやって呼び出された大店の主人が連れ去られました。
お金を払って戻ってきました。

"一の富"
今の宝くじにあたる富くじに当たった栄吉が行方不明に
なりました。
おあさには縁談が起りました。
町には辻斬りが横行しています。
犯人はわかっていますが旗本の倅のため町方は手を出せずに
やきもきしています。
拍子郎が一芝居打ちます。

気軽に読める話です。
シリーズになっているようです。
偶然最初の1冊を手に取ったようです。
続きを読んでみようと思います。

びっくりした!

2013-08-27 20:05:41 | 日常の出来事
今日の夕方の4時ごろに名古屋駅の近くを自転車で
走っていました。
少し前をパトーカーがサイレンを鳴らして走っていました。
サイレンが止まりおまわりさんが車から降りて走って
いきました。
交通事故が起きたんだ、と思いました。
前へ進めなくなって動けなくなった車が止まっています。
どこなんだろうなと思いつつそのまま前進していって
それにぶつかってあっと驚きました。

工事のため組んであった足場が倒れて歩道と車道を
ふさいでいるのです。
いったいどうして?
今日は強めの風が吹いてはいますが、物を吹き飛ばす
ほどではありません。
瞬間的に突風が吹いたんでしょうか?
ほんとうに驚きました。
車が下敷きになっている様子はないし、怪我をした人が
いる様子もなかったので難を逃れられたのでしょうね。

場所はルーセントタワーの道路を挟んだ向かい側です。
2階か3階ぐらいの高さの工場みたいな感じの建物です。

2時間後ぐらいに帰りに側を通ったら道路が両側閉鎖
されて大勢の人が片付けていました。
あと少しで終わりそうでした。

信じられない光景でした。
事故直後に通った感じでしたので、もう数分早くに
そこを通っていたらと思うとぞっとします。

ルビアンの秘密

2013-08-26 20:35:20 | 

鯨統一朗著"ルビアンの秘密"を読みました。
17歳のレイの父が殺されました。
父は家を八年前に出て行って別居が続いています。
レイは父母との間に決着をつけようと父の家を訪ね
死の間際の父を見つけます。
父はレイに"ルビアン"と言い残しました。
父は植物学者で母は高校教師です。
貸金庫にはポーリン製薬の一株の明細書が入っていました。
新宿中央公園に植物を見によく行っていてホームレスと
知り合いになりました。
ホームレスの姿が消えてゆきます。
彼らに何か起っています。
父は北海道の原野を購入していました。
そこにはたくさんの植物が生息している場所でした。
ポーリン製薬はアルツハイマーの新薬を売り出そうと
やっきとなっています。
父には男女二人の部下がいます。

レイは父の死の真相を友人たちと追っていきます。
その過程で弁護士や記者などと知り合います。
レイの身にも危険は迫ってきます。
父はポーリング製薬の不正を糾弾しようとして
殺されました。

危険な薬の真相はいずれ暴かれる時がくるでしょう。
真相がわかった時には会社は責任を問われ、倒産する
はめになるかもしれません。
それを承知で無理押しするのはなぜでしょう。
短い間に売りまくって逃亡するつもりなんでしょうか。
大勢の命を危険にさらして短絡的な考えをする
人たちです。

ルビアンというのは父がレイとの約束を果たした
証の言葉です。

ミリオンセラーガール

2013-08-25 22:00:46 | 

里見蘭著"ミリオンセラーガール"を読みました。
服飾関係の専門学校を出てファッションのお店を任さ
れていた沙智がリストラに会って失業します。
ファッション雑誌を出している出版社が求人をしている
のを知って応募してみごと就職できました。
配属されたのはファッション雑誌編集ではなく営業
でした。
出版に関して何もしらない沙智が書店廻りをして
出版の仕組みを知っていきます。
書店の経営者や従業員に冷たくあしらわれたりもします。
後半は編集者の玉村が担当している作家の瓜生旬の
「七里ヶ浜奇譚」という本を売り出そうと一丸となって
がんばる話になっていきます。
出版社の編集者を扱った本として大崎梢さんの「クローバー・
レイン
」を読みました。
本の出版や販売に携わる人たちのことはちょっとだけ
予備知識がありました。
出版にはいろんな問題があるのですね。
小さな本屋さんには注文しても実績がないと入れてもらえ
ないなんてわけがわからない実情があるのですね。
小さな書店は次々と消えていくのはこんなことも
理由にあるわけです。
注文してなくても出版社からどんどん送られてきて
棚にのせられることなく返送される本も多いそうです。
書店は矛盾に満ちた世界です。

沙智はファッション誌の編集者を希望していましたが
営業という仕事のおもしろさに目覚めていきます。

ぼくが探偵だった夏

2013-08-23 19:00:25 | 

内田康夫著"ぼくが探偵だった夏"を読みました。
児童書です。
しかし内田さんの浅見光彦シリーズを読んでいる人には
必読書でしょう。
浅見光彦のシリーズはいくつか読んでいて好きですが
ファンというわけではないです。
気楽に安心して読めるので手にする本の一つです。
そういう本は貴重です。

光彦が小学生の時の話です。
父親が登場してくるし、妹が二人います。
妹がいたのか、って感じです。
そういえば妹の一人は事件に巻き込まれて亡くなって
いるのでしたね。
もう一人の妹は後書きにアメリカに住んでいると書か
れていました。
夏休みは一家は軽井沢の別荘で過ごします。
仕事がある父と兄は休日の時にやってきます。

軽井沢の地元の子の峰男と虫取りに明け暮れています。
東京の小学校に転校してきた本島衣里と軽井沢で
出会います。
彼女は軽井沢から東京に引っ越して、軽井沢の祖父の
家に遊びにきています。
祖父の家は喫茶店で彼らはここによく訪れることに
なります。

三人で遊んでいたときに森の中の緑の館で男女三人が
庭に大きな穴を掘っているのに出会います。
死体が埋められるのではないかと光彦は警察に連絡
します。
現れたのは内田さんの信濃のコロンボのシリーズに
登場する竹村刑事です。
話を聞いてくれて調べてくれます。
穴から出てきたのは犬の死体だったそうです。

もう一人登場するのが大人になった光彦に軽井沢の
先生といわれている内田康夫です。
東京のかかりつけの医者の息子でこの時はルポライターを
しています。
彼も光彦の話を聞いて何かあると思います。

いろんな人が登場してきておもしろいです。
内田先生とはこんな子供の時からの知り合いだったのかと
わかりました。
お母さんも大人のシリーズではがみがみ口うるさい
人ということが前面に出ていますがこの本では
子供のことが良くわかっているいいお母さんと
いうことが現されています。
事件の方はよく出てくる手で、新鮮味はありません。
子供がこうなのだろうと思いつく手法ですがまあいい
ではないですか。

楽しく読めました。

火郡(ほむら)のごとく

2013-08-22 20:47:22 | 

あさのあつこ著"火郡(ほむら)のごとく"を読みました。
時代小説です。
主人公は林弥です。
兄を闇討ちで殺されました。
剣の腕は達人だったのに刀を抜くこともできずに後ろ
から斬られました。
林弥は15歳でまだ出仕していません。
毎日道場で剣道の修業をしています。
源吾と和次郎という同年代の友人がいます。
林弥と兄は15歳も年が離れています。
剣道の手ほどきは兄がしてくれました。
兄は弟の才能を認めていました。
道場に樫井透馬という男がやってきます。
年はいっしょです。
透馬の腕は林弥より上に見えます。

透馬は家老の樫井の息子です。
家老が江戸にいた時の妾の子です。
母は経師師の娘です。
母は亡くなり祖父の元へよく行っていました。
家老の正妻の息子二人が亡くなったり病のため後継者と
して呼ばれました。
正妻に罵声を浴びせ続けられ透馬は林弥の家に居続けて
います。
透馬は江戸で5、6歳の2年間林弥の兄に剣道を
指南されました。
透馬は林弥の兄を尊敬し慕っています。

林弥と透馬は兄が殺された真相を調べ始めます。
そんな時に友人の源吾の一家が全員自決し家に
火を放ちます。
藩の争いに巻き込まれたのです。
その一方の勢力が家老の樫井です。
林弥の兄も重大なことを知ってしまったため闇討ちに
されたのです。

暗殺者は気配を消して近づくことが出来ます。
透馬も狙われます。
透馬は気配に気づけませんでしたが林弥は気配を
感じることができ、透馬を助けることができました。
練習では透馬の腕の方が上ですが実戦となると林弥が
力を発揮します。

藩の勢力争いは決着します。

家族を背負って仕事に就く直前の若者達を描いています。
透馬が武士でもあり祖父の町人の家でも過ごしていて
広い視野でものごとを見られて気さくな人柄です。
経師師になりたいとは言っていますがきっと父の跡を
継ぐのでしょうね。
林弥は剣の腕を知られてしまって今後暗殺者に仕立て
られないよう気をつけるよう友に言われています。
彼らの未来はどうなるのでしょう。
おもしろかったです。

月と詐欺師

2013-08-21 22:49:29 | 

赤井三尋著"月と詐欺師"を読みました。
詐欺師集団が大掛かりな詐欺をしかけ成功する話です。
時代は第二次世界大戦前です。
瀬戸俊輔は東北の禅寺で修行していました。
大阪の大きな商店の息子でしたが両親が騙されて株で
失敗しました。
瀬尾財閥の瀬尾儀一郎が俊輔の姉を見かけて愛人に
しようとして騙したのです。
両親、続いて姉も自殺してしまいます。
俊輔は儀一郎に復讐しようと還俗して大阪に戻りました。

大阪で春日という男に出会います。
父にもらった掛軸が1万円で売れました。
春日は自分は詐欺師だ、儀一郎を詐欺でお金を奪う
だけでなく破滅させてやると六千円で引き受けます。
仲間には声帯模写が得意なミミック、情報収集能力に
長けたインテリ、女性を思うように手玉にとるジゴロ、
女性の知恵がいます。

瀬尾財閥はいくつもの会社を持っています。
儀一郎は横暴で部下の意見を聞くことはありません。
社長の一人の瀬尾電気の小山内は儀一郎にはっきり
意見を述べたため首になってしまいました。
それだけではなく特攻警察に嘘を告げ逮捕され拷問
されるよう仕向けました。

小山内も仲間になりました。
瀬尾財閥は財閥とはいえ弱小です。
軍部に取り入って大きくなりたいと必死です。
賄賂をばら撒いています。

小山内は儀一郎が軍部へ売れると飛びつきそうな技術の
レーダの論文を作成します。
論文が落し物として儀一郎の手に渡るように仕向けます。
儀一朗は食いつきました。
論文は京大の教授が書いたことになっています。

お金を巻き上げることと平行して贈賄罪で逮捕されるよう
画策します。

この大掛かりな仕掛が計画され次々と実行されていく様が
どうなっていくのだろうとおもしろいです。
計画は中止に追い込まれそうになりはらはらすることも
あります。
この部分が読み所です。

もちろん成功します。
そして最後にそうだったのかと仲間さえ知らなかった秘密が
明かされます。
おもしろかったです。

俊輔と智恵は結婚しアメリカへ渡り教授として日本へ
帰ってきます。
戦後に会うことができた仲間は…

猫柳十一絃の失敗 探偵助手五箇条

2013-08-20 21:05:52 | 

北山猛那著"猫柳十一絃の失敗 探偵助手五箇条"を
読みました。
"猫柳十一弦の後悔 不可能犯罪定数"の続編です。
前作で猫柳が活躍したので猫柳ゼミに雪ノ下ゼミの
学生たちが移動してきて大勢になっているだろうなと
想像しました。
しかし雪ノ下ゼミは指導教官が替わることになり、
猫柳ゼミはそのままクンクンとマモルの二人だけです。

マモルの友人の千莉の所へ脅迫状が届きます。
千莉の古里には女性は二十歳までに結婚すること、
さもなければ村を出て行くことという言い習わしが
あります。
千莉には姉が三人います。
姉のそれぞれの二十歳のときにも脅迫状がきました。

姉妹の最後の今回は何かがあるのではないかと心配した
千莉から相談がありました。
マモルは完全に解決すると一月間何かをやっています。

マモルは千莉にプロポーズして千莉も受けます。
これで問題は解決したと思われましたが猫柳は
何かが起ると予想してクンクンと村に行きます。
姉妹を守ろうと隣村のペンションに泊まります。
ペンションのオーナーは探偵助手五箇条を考えた
優秀な元探偵助手の扇です。
扇を運転手にして猫柳が活躍します。

先生の方が5歳年上なのにクンクンといる時の先生は
年下みたいにたよりないです。
ちょっとかわいいです。
でも彼女には推理力があります。
マモルは婚約してしまいましたし、先生とクンクンは
なんだかほんわかした感じです。

誰にも危害が加えられませんでしたし、これからも
何も起きないよう気をつけてくれる人もいること
ですしうまく解決しました。
でも今回の事件はなんか腑に落ちません。
前の話と比べると物足りないです。

名フィルの日2013

2013-08-19 11:04:03 | 音楽
昨日は「名古屋フィルハーモニー交響楽団による室内楽
コンサート 名フィルの日2013」に行ってきました。
昨年も行ってよかったので今年も行きました。
最小2人から数人ずつでグループを作って30分
ぐらいずつ演奏していきます。
今回は全部で11グループでした。
昨年は8時間あまりでしたが今年は少し短くなって
6時間あまりでした。
昨年は終わったときにはぐったりしましたが今年は
平気でした。
長いと途中でだれた気分になりますが終わった時は
変わったことに参加したという満足感にひたりました。
今年は結構長いにもかかわらず普通に聞いてられました。
どちらがいいか、さて?
今年一番よかったと感じたのは"ザ・インスペクターズ"
のJAZZです。
鬼頭俊さんのヴァイオリンがよかったです。
ずっと聞いていてもいいなと思いました。
ファゴットのゲオルギ・シャシコフさんはたくさんの
グループに参加していてまた登場だと目につきました。
いくつのもクループに登場している人は他にもみえる
のに彼は容貌からすぐわかります。
日本語がうまいとはいえないけどお話しは楽しかったです。
ビブラフォン、マリンバの演奏もよかったです。
ビブラフォンやマリンバを演奏するのは打楽器の人なの
ですね。
普段の演奏会では演奏中ずっと弾きっ放しの人もいれば
ほんのちょっと演奏するだけの人もいます。
いつもは演奏時間が短い人もこの演奏会ではずっと
演奏できます。
それぞれの楽器の音色も聞き取れます。
楽しい演奏会でした。

会場は伏見のしらかわホールです。
伏見から栄の広小路通りは広小路祭りが開催されていました。
道路が通行止めになって屋台がたくさん出てあちこちで
いろんな催し物が行われていました。
ほんとうにたくさんの人が歩いていました。
つい先日屋台で爆発事故があったばかりだというのに、
自分はそんな目に会うはずはないと誰も思うのでしょうね。
ちょっとびくつきながら少しの間会場を歩いてみました。

空へのぼる

2013-08-18 21:41:25 | 

八束澄子著"空へのぼる"を読みました。
児童書です。
小学生の乙葉には15歳年上の姉の桐子がいます。
桐子が中学生の時に両親が赤ん坊の乙葉を置いて
消えました。
途方にくれていたことろを今いっしょに住んでいる
おばあちゃんが引き取ってくれました。
おばあちゃんは本当の祖母の妹です。
三人で幸せに暮らしてきました。
桐子は農業高校を卒業後に造園業に進み庭師に
なりました。
10年たち仕事を任せられるようになりました。
桐子には軍二という恋人がいます。
軍二は空師をしています。
高い木の剪定や切り倒しをしています。
二人は仕事で知り合いました。
軍二も家庭に恵まれませんでした。
桐子の家によくやってきておばあちゃんや乙葉とも
楽しく過ごしていきます。

桐子が妊娠しました。
乙葉は学校で「いのちの授業」を受け赤ちゃんが生まれる
とはどういうことか習いました。
軍二は桐子の妊娠を知って結婚を申し込みますが
桐子は妹やおばあちゃんや赤ちゃんと軍二に負担を
掛けてしまうことを思って断ります。

認知症が出始めていたおばあちゃんは赤ちゃんが
生まれてくることを知っておむつを縫って張り切っています。
桐子と軍二は結婚してみんないっしょに暮らすことに
なります。

こうあらすじを書いてしまうとありきたりな話と感じる
でしょうが、読んでいると暖かな気持ちになります。
とてもよかった本です。
みんなの気持ちが伝わってきます。
やはり乙葉と同じ年頃の子が一番理解できるのではないかと
思います。

今日の失敗

2013-08-17 21:45:14 | 日常の出来事
あまりの暑さにとうとうパソコンを引越しさせました。
前の場所からエアコンがある部屋に2メートルほど
移動しました。
LANケーブルが床をはっています。
いつか、けつまずいてケーブルをひきちぎりそうな
気がします。
現実になる前に涼しくなってくれるといいのですが。

勤めていたころはエアコンの寒さは天敵みたいに思って
いましたがまったく無しというのもつらいです。
自宅であれば自分に合わせてスイッチはON/OFFは
できるので寒さにふるえることはないでしょう。

暑さのせいにしたいのですが、年のせいでしょうか、
苦笑いするような失敗をしました。
水をいれずに炊飯器のスイッチを入れてしまいました。
無洗米を使っているのですが長年米を洗っていたので
そのままでは何か調子がでないので水を入れてさっと
流してから水を入れて炊いています。
今日は流したあと水を入れ忘れました。
いつもより短い時間でスイッチが切れたので今日は
やけに早いなと思いました。
しばらくして見に行くと米がふやけた程度でぜんぜん
炊けていません。
あっ、水忘れたと気づきました。

どうしたらいいのだろう思いました。
ええぃ、ままよ、もう一度水を入れて炊いてみようと
お釜の荒熱を取ってから今度はしっかり水を入れて
スイッチを入れました。
炊き上がったご飯はいつもよりまずいです。
でもありがたいことに食べられます。
いつもたくさん炊いておいて何食分か冷凍しています。
捨てるというもったいないことしなくてすんでほっと
しています。

時々ぽかっと抜けたような失敗をしています。
風呂に栓をせずにお湯を入れたり、今日のようなことは
怪我をしたり命に関わるようなことでないのでいいの
ですが、今後危険な失敗をしないよう気をつけます。

暑いです

2013-08-13 08:34:21 | 日常の出来事
毎日暑いです。
1週間ぐらい前までは今年の夏は過ごしやすくていいなと
思っていたのにがらっと変わって猛暑です。
おとといのパソコン部屋は40度超えでしばらくすると
頭がぼーとしてきました。
昨日は35度ぐらいでした。
そうするとおかしなもので今日はそんなに暑くないなと
感じてしまいます。
35度といえば相当暑いはずなんですけどね。
暑い間だけエアコンがある部屋に引越しすればよさそうな
ものですけど、ぼーとするくらいに暑いのはせいぜい
1週間ぐらいのものです。
その間はパソコンにさわるのは涼しい時にさっと済ませる
ようにします。
熱中症で倒れていたら周りの人に迷惑をかけ、ひんしゅくを
かってしまいます。
充分注意します。

11日は岐阜にいました。
岐阜シティタワー43の1Fでバイオリンの濱島秀行さん
が、ギターのユキトさんと無料ライブを行うとHPで
知って聞きに行ってきました。
濱島さんの演奏を聞くのは久しぶりです。
しみじみとよかったです。
幼児や小学校の低学年の子たちが結構いて幼い子たちにも
受け入れらているのだと少々びっくりしました。
いえ、私は子供のころにあまり音楽に触れなかったもの
ですから感心してしまったのです。

ボーン・コレクター

2013-08-07 21:36:52 | 

ジェフリー・ディーヴァー著"ボーン・コレクター"を
読みました。
連続猟奇殺人鬼を追う元鑑識官と警察を描いたものです。
映画になっていて題名だけは知っていました。
ライムは優秀な鑑識官でしたが仕事中の事故で首から
下は指が1本しか動きません。
寝たきりの状態のライムの元へ事件が持ち込まれます。
彼が相棒としたのは女性警察官のアメリア・サックスです。
彼女が最初の被害者を発見しました。
その時の現場保存の仕方を見て相棒にしました。
犯人は次の殺人の場所を示すヒントを残していきます。
2番目の人は間に合わずに救えませんでした。
それ以降の4人はあと数分、数秒遅かったら死んでいると
いう状況で救いました。

殺人の方法が読むに耐えられないほど残虐です。
ですからここでは書きません。
アメリカ映画にこういうサイコ・キラーの連続殺人を
扱ったものが多くあります。
この手の残酷なものが好きな人は多いのでしょうか?
映画や小説の架空の話といえどもこんなに残酷な話
書いていいのって感じてしまいます。
まねして犯罪に走る人はいないんでしょうか。
とはいえ読み始めたら最後まで一気に読ませます。

犯人は骨に執着しています。
骨がたてる音や折れる時の音に耳をすませます。
では殺した後で骨をどうかするかといえば、どうもして
いません。
このへんはボーン・コレクターとしてはおかしな話です。

犯人の企みを次々と阻止していき、隠れ家まで発見します。
しかし犯人の姿はありません。
犯人はライムの所へ現れます。
以外な人物で以外な犯行理由です。
ここがちょっと物足りません。
これまで鑑識等の知識で追い詰めてきたのなら犯人まで
行き着いて欲しかったです。

ライムとアメリアたちが鑑識の力で事件を追っていく部分は
楽しめます。
ライムは事件の捜査している間も終わってからも自殺を
しようとしています。
自分では手を下せないので幇助してくれる医師を探しだします。
でも次の事件の捜査依頼が来て出来ない状態になりました。
助けた人物の一人がとんでもない人だったというのは助けた
甲斐がありませんね。

シリーズになっています。
別のものも読んでみたいと思います。
しかし長いですし猟奇的なものが多そうですから
ちょっと間を置いてからにします。