雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

失敗です

2016-10-31 21:00:32 | 日常の出来事
実家に行って、母がデパートに買い物に行きたいと
いうので付き合いました。
よろよろと歩くのが精一杯の母ですので、私は荷物持ちです。
大きな袋が2つに自分のバッグで持っているのは3つです。
さて帰ろうとエレベータに乗って1階に降り、荷物の数を
数えたら2つしかありません。
1つ足りない、どこかへ置いてきてしまった。
ずっと持って歩いていて、荷物から手を放したとしたら
くたびれたと椅子に座って休憩したあの時しかありません。

母には1階の椅子に座って待っていてもらい、その場所へ行く
より先にまず1階の受付に置き忘れた荷物が届いていないか
訪ねてみました。
係の人が電話で問い合わせてくれました。
どんなもので何色なのか聞かれました。
届いているようですから保管場所へ案内しますと、建物を
一旦外へ出て、別の入り口から保安員さんの事務所らしい所へ
案内してもらいました。
ありました!

たぶん置き忘れてから気づくまでは10分から20分ぐらいです。
私たちより先に荷物が事務所へ届いているのです。
どんな手順でここへ運ばれてくるんでしょう。
すごいなと感心してしまいます。
ちゃんと手元に戻ってくるんです。
感謝です。

私は本当によく忘れ物をします。
実をいうとこのデパートで忘れたのは2回目です。
何年も前ですがその時もちゃんと届いていました。
こんなにぼっとしているのは年のせいなんでしょうかね。
なんか悲しいです。
これからは大きなバックを持っていって荷物は1つにして
持っているようにしなくては。

ランチ合コン探偵

2016-10-30 21:00:00 | 

水生大海著"ランチ合コン探偵"を読みました。
阿久津麗子は住宅メーカーの経理課に勤めています。
同期との遠距離恋愛に終止符を打ちました。
天野ゆいかは1年後輩ですが年齢は同じです。
仕事はできますが、人と群れずにマイペースです。
麗子はゆいかの物事をよく見て真相を見抜く力を知りました。

麗子は昼休みと時間休暇を利用して近所の男性たちと
合コンを設定します。
麗子とゆいかは話の中からちょっとした出来事の真相を
見つけ出します。

"アラビアータのような刺激を"
合コン相手の会社のエレベータが皆が退社後に屋上まで
移動しています。
最近武田という社員が屋上から飛び降り自殺しています。
上司のいじめでうつ状だったと言われています。

"金曜日の美女はお弁当がお好き"
移動弁当販売をしている男性たちとの合コンです。
移動弁当屋の楢崎は有名料理店で働いていました。
オーナーは早期退職したいと店を閉じました。
金曜日にお弁当をニ十個買っていく美女がいます。

"午後二時すぎのスーパーヒーロー"
銀行員との合コンで聞いた話です。
俳優の弓月がストーカーに困っていた女性を銀行内で助けました。
弓月はこのことが話題となり仕事が増えました。
その後弓月は助けた女性と付き合うようになり、結婚することに
なりました。

"帝王は地球に優しい"
友人の結婚式で出会った男性との合コンです。
その一人稲生は猫カフェに通っていました。
店の店員さんが好きになってしまったからです。
しかし彼女が電話でうちの子は保母さんに預けると話ているのを
聞いて諦めました。
稲生の弟から電話で妻が家を出て行ってしまい暗号のようなものが
残されていると言ってきました。

"窓の向こうの動物園"
後輩の江上未知が花見の場所取りをしているところへストーカー気味の
勝俣がやってくるからいっしょにいて欲しいと頼まれます。
予備校講師の勝俣らとの合コンとなりました。
勝俣は行き来する道の家の窓辺に毎日違うぬいぐるみが置かれて
いるのに気がついて眺めていました。
最近ぬいぐるみが変わっていないことに気づきました。

"ダイヤモンドは永遠に"
麗子の別れた元恋人の上村から連絡がありました。
麗子はゆいかを連れて会いに行きました。
上村の連れてきた金子が離婚した元妻が家に来て指輪を持って
いったと言い出しました。

昼休みのランチに謎のある話を聞き、真相を見出すという
軽く読める話でした。

新・御宿かわせみ お伊勢まいり

2016-10-29 21:00:00 | 

平岩弓枝著"新・御宿かわせみ お伊勢まいり"を読みました。
新になってからの御宿かわせみは若い世代の話に
移ってしまいました。
でもこの本は久々に旧シリーズのメンバーが登場します。
とはいっても行方不明の東吾も死亡した源三郎も登場する
はずもありません。
時代は明治です。
二度の嵐であちこちに被害が出ています。
かわせみも修復するには何ヶ月もかかる被害を受けました。
かわせみの女将のるいは畝源三郎の妻の千絵の誘いを受けて
お伊勢参りに参加することになりました。
お供はお吉に長助です。

旅の早々に同行の長右衛門の内儀が足を痛めたため、駕籠で
先発したのですが宿には着いていません。
長右衛門も行方不明です。
やがて内儀の死体が川で見つかります。
病人が出たりと一行には問題がいっぱいです。
途中で言付かった薬を届けに来た麻生宗太郎の弟今大路宗二郎
に出会います。

いろいろな出来事があった旅も進み、熱田から桑名への渡しも
無事に渡り伊勢に着きます。
るいはこの旅が誰かが何かの目的があって仕組んだものでは
ないかと疑い始めます。

東京から一旦帰った長介が千五郎、宗太郎、それに留学して
いた麻太郎までもが追っかけてきます。

懐かしく読みました。
やっぱりこの雰囲気はいいですね。

BAR追分

2016-10-28 13:07:38 | 
著者 : 伊吹有喜
角川春樹事務所
発売日 : 2015-07-11

伊吹有喜著"BAR追分"を読みました。
新宿にあるねこみち横丁の奥に店はあります。
昼はバールと読みコーヒーや食事の店で夜はバーと
なる店です。
宇藤の夢はシナリオ・ライターになることです。
ウェブ作成会社で記事を書いたりする仕事をしていました。
ねこみち横丁のサイトを作る仕事でここを知りました。
会社が解散することになり宇藤は仕事を失い、おまけに
住んでいる所も出ていかなければならなくなりました。
酔って自身のことを語ったため、振興会から横丁の管理人に
なるよう勧められました。
BAR追分に住むことになります。
BAR追分を中心に横丁での出来事が描かれます。

結婚が間近に迫った真奈は父とBAR追分でサンドイッチを
食べました。
このサンドイッチを食べてはっとします。
父がずっと金曜日に買い続けてきてくれたものだったのです。

江口は自販機に飲料を配達する仕事をしています。
少女グループの一員を応援しています。
離れて住む妹にはこういう生き方を変えたらと言われています。
仕事の途中でBAR追分へカレーを食べにきます。

アフロヘアの梵はフィギア作家です。
ボンボンバエと歌を歌って現れます。
きれいに装った綺里花はクラブママです。
綺里花は梵のことが好きですがぐっとこらえています。
梵が肺炎で倒れていたのを病院へ入れたのは綺里花です。
綺里花は店が火事となり上の階の店の客や店員を助けだそうと
して怪我を負います。
このことで綺里花のことが世間に広まってしまいます。

希望の道を目指して努力中の宇藤とねこみち横丁の
人びととの交流がのほのぼのとしています。
こんな所で暮らすのは幸せでしょうね。

なんか中途半端な感じで終わっているのは続編が
あるということのようです。

わが身世にふる、じじわかし

2016-10-27 11:05:11 | 

芦原すなお著"わが身世にふる、じじわかし"を読みました。
再読です。前に読んだ感想はこれです。
同じような感想ですから今回は簡単なあらすじを書き
残しておきます。
連作短編集です。
語り手は作家のぼく。
安楽椅子探偵役は僕の妻です。
和服をいつも着ていて家にいるのが好きな古風な女性です。
事件を持ち込むのはぼくの高校時代からの友人でアメリカ
研修帰りの河田警部です。
本に登場する食べ物に心を惹かれることはあまりないのですが
この本に登場する食べ物は実においしそうです。

"ト・アペイロン"
詩人の高木渉が殺されました。
刺し傷は3つあり、一つは心臓を刺していました。
あと二つは死後につけれられたものです。
妻とは再婚で娘は妻の連れ子です。

"NY・アップル"
河田がニューヨークにいた時の話です。
劇場の舞台で俳優が頭を叩き割られて死んでるのが見つかりました。
しかし死因はコカインの過剰摂取で心不全を起こしたのでした。
関係のあった女優たちが疑われました。

"わが身世にふる、じじわかし"
老人が二人行方不明になりました。
酒造会社の社長と同じ会社に勤める従兄弟で専務の男性の二人です。
専務はサロンで意識を失いそのまま亡くなったとわかりました。
彼は末期癌で、恨みに思っていた社長を拉致し監禁しその場所を
暗号で残しました。

"いないいないばあ"
36歳の幾多星美が毒殺されました。
夫は78歳でホスピタルに入っています。
彼女には愛人がいます。
疑われたのは夫に付き添っている家政婦と、家にいる家政婦です。

"薄明の王子"
プロレスのプリンス佐倉がリング上で死亡しました。
普段の彼なら死ぬようなことにはならないのに死んでしまいました。
今の団体を抜け、別の団体に所属しようとしていました。
彼は試合中の事故ではなくアナフィラキシーショックを起こして
亡くなったのでした。

"さみだれ"
精神科の医師の死体が見つかりました。
自殺のように見え遺書もありました。
妻はうつ病でひと月前に自殺しています。
彼らには血が繋がっていない娘がいます。
妻の自殺も夫の自殺も殺人ではないかと河田は考え、相談を
持ち込みます。

ぼくと河田の脱線していく言い合いはおもしろくはあるけど
いつもいつも続くのはちょっとうんざりもします。
奥さんの殺伐とした事件のことは聞きたくはないといいながら
手助けする部分もうっとおしい気がしてきます。
それでもおもしろいのですけどね。

晴れの日には 藍千堂菓子噺

2016-10-25 21:25:36 | 

田牧大和著"晴れの日には 藍千堂菓子噺"を読みました。
"甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺"の続編です。
兄の晴太郎と弟の幸次郎と、父の店の元職人だった茂市と
三人で菓子舗の藍千堂を営んでいます。
春太郎と茂市が菓子を作り、幸次郎が営業をしています。
今回は春太郎の恋の話です。
武家の松沢家に柏餅を作る手伝いに行った春太郎は
やはり手伝いに来ていた佐菜という女性を知ります。
彼女は5歳のさちという娘を連れています。
問題を抱えている彼女には関わるなと注意されます。

岡という同心が与力の鎧坂に目をつけられ窮地に陥って
いると聞きます。
いろいろ助けてもらっている晴太郎らは力になろうと
します。
金平糖を使って奉行にだけ解かる図柄を描いて送ります。

鎧坂は悪辣なことをして周りの者たちを抑え込んでいます。
息子たち二人も骨抜きにして自分の都合のいい人間に
仕立てあげています。
誰も逆らえません。
彼は仲立ちをする菓子屋を探しています。
藍千堂が狙われないようにと願っていますが目を付けられて
います。
佐菜は鎧坂の後妻です。
鎧坂は自分の都合のいいよう利用できる女の子が生まれる
ことを望んでいます。
妊娠しましたが、鎧坂に知られる前に離縁されました。
娘のさちのことが知られたら彼は娘を奪っていくことが
わかっています。
用心して隠れて暮らしてきましたが知られてしまいます。

晴太郎は佐菜とさちを守ろうと強力な相手に立ち向かって
行きます。

最後のいい部分がばたばたと片付いてしまってちょっと
物足りなくもないです。
自分の力を過信した鎧坂はあっけなく足下から崩れて
いきます。
佐菜は思わぬ人たちに守られていました。
鎧坂が破滅したのは身から出たさびとはいえ、それを促した
彼らは一生涯つらい思いを背負っていくのでしょうね。


郵便配達人 花木瞳子が顧り見る

2016-10-21 21:00:00 | 

二宮敦人著"郵便配達人 花木瞳子が顧り見る"を読みました。
瞳子の配達するものの中に不思議な封筒が入っていました。
宛名は「サンタさんへ」です。
何通も送られてきます。
内容は気味の悪いものです。
配達還付不能郵便の処理をしている夏生は内容を読んで
上司に問題有りだと進言しますが、無視されます。
差出人を探し出そうとします。

瞳子の父は橋から飛び込んで子供のころ亡くなっています。
女性と見つかったことから心中だと思われました。
瞳子は父のことを憎んできました。

夏生は差出人を見つけてしまいました。
心を病んでいるらしい彼女は夏生に付きまとってきます。

瞳子も差出人と会ってしまいます。

瞳子の話、夏生の話と交互します。
前半は話がずれている感じがしてなんかいごこちが悪いです。
後半にはなんとなく、話が見えてきてこういうことかと
わかってきます。

なんともぞわっとする話です。
こんなおかしな手紙がずっと続くようなら個人に対応を任す
だけでなく正式に対応するのが普通だと思うけど。
職員が危険にさらされるのを防ぐためにも。

確証

2016-10-20 21:00:00 | 
著者 : 今野敏
双葉社
発売日 : 2012-07-18

今野敏著"確証"を読みました。
窃盗などを扱う捜査三課の萩尾秀一と武田秋穂のコンビが
活躍する警察物です。
高級時計店に強盗が入りました。
指紋認証の金庫が破られています。
その12時間後に宝飾店に強盗が入り殺人も起こります。
同じ犯人のように見えますが萩尾は先の事件の犯人に
対し、次の事件の犯人がメッセージを送るために犯行を
起こしたと考えます。
萩尾は迫田を情報屋として使っています。
元町工場の社長でした。
高い技術を持っていましたが不景気の時に潰れました。
ホームレスの経験もあります。
その後泥棒に転向しました。
その時に怪我をして今は車椅子生活です。
今は犯罪には関わっていません。
指紋認証を破る技術を持っています。

迫田が関わっていなくても、彼の周りの人間が犯罪を
犯しているのではないかと考えます。
捜査一課の刑事と対立しながら事件を追って行きます。

面白くないわけではありませんがなんかたいくつでした。
今野さんの初期の作品なのかと思っていましたが
2012年なら古いものじゃありませんね。

自殺予定日

2016-10-19 21:00:00 | 
東京創元社
発売日 : 2016-04-28

秋吉理香子著"自殺予定日"を読みました。
瑠璃の両親はレストランを経営していました。
人に名を知られている料理人です。
母が病死しました。
数年後父は秘書のれい子と結婚しました。
れい子が秘書の時は瑠璃とれい子の関係は良好でした。

父が急死しました。
家での出来事でした。
瑠璃は群馬県の佐賀美野村に行きました。
過去には映画撮影に使われたりして賑わっていた森ですが
現在は寂れたところです。
1軒だけ残った旅館に泊まり夜に宿を抜け出し、枝に縄を
かけ死のうとしました。
しかし自殺予防の対策がしてあって失敗しました。
そばに同じ年頃の男の子が立っていました。
彼は裕章と名乗り森で自殺した幽霊だといいました。

瑠璃は彼に死のうとした理由を打ち明けました。
義母のれい子が父を殺したと彼女は信じています。
警察は信じてくれません。
裕章は瑠璃に6日間と日にちをきってその間に義母の犯罪の
証拠を見つけたらと提案します。

瑠璃は東京と村を行き来しながら、れい子の留守に家に戻り
証拠を見つけようとします。

最後はあっという展開です。
真実はびっくりするものでした。
おもしろかったです。

時計を止めたのは何?

2016-10-18 11:53:31 | 日常の出来事
2、3日前に腕時計が急に止まってしました。
道理で時間の流れが遅いなと感じたわけです。
時計は2時を指していましが実際には4時過ぎでした。
この腕時計は1年ほど前に買ったもので、電池はこんなに
早く切れるものなのかなぁと思いました。
もしかして故障なのかもと思いました。
保管してあった保証書を取り出してみるとなんと3日前に
期限が切れてます。

買ったのは街の小さな時計屋さんです。
親切な店でよく電池交換をしてもらいました。
昔の職場の近くでわざわざ行くにはちょっと遠いです。
近所の店へ行くかと思いましたが、暇だけはたくさん
あるのですから買った店に行きました。

受け取って、
「うちでお買いになったものですね」
って言われました。
びっくりしました。
顔を覚えてくれていたのか、時計にシールが貼ってあった
のでしょうか。

時計を調べて、
「壊れているのでもないし、電池も切れていません。
磁石の側に置かれたのか、磁気を帯びていますね。
磁気を取り除きましたからだいじょうぶです。」

最近はめったに腕時計は使いません。
置いてある場所に磁石はないはずです。
どうしてそうなったかは疑問です。

「おいくらです?」
「いいです。いいです」
無料で見てもらってしまいました。
「また、おかしくなったら来てください」
と、やさしいです。

考えてみれば、精密機械は磁石に弱いとはわかりますが
今まで時計に磁石を近づけないようにしようと意識したことは
ありません。
磁石で時計は止まるんだと認識したしだいです。

街の時計屋さん、いいですね。

ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード

2016-10-17 11:32:42 | 

小路幸也著"ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード"を
読みました。
東京バンドワゴンのシリーズの1冊です。
春夏秋冬で4章ありますから1年間の話です。
堀田家の1年が1冊ですから大人たちは大きな変化は
ありませんが、子供たちは成長していきます。
花陽は高校三年で医学部を目指して猛勉強中です。
経済的に私立に行けるか心配しています。
研人は音楽家として活動し始めています。

東京バンドワゴンの蔵には公に出来ない本が保管されています。
イギリスの王室のスキャンダルを書き残した本が堀田家の
過去の人物に手わされ、蔵に保管されてきました。
イギリスの諜報部が本を手に入れようと東京バンドワゴンへ
現れます。
勘一らは急遽イギリスへ出かけて行きます。

紺の娘のかんなには不思議な力を持っています。
かんなの父の紺も幽霊の祖母のサチと話すことができます。
兄の研人はサチの姿が見えます。
かんなはサチの姿が見え話すこともできます。
かんなが幼稚園の友達のりっかちゃんのことを父と兄に
相談してきます。
彼女の祖母と母との仲のことです。

研人はメデアに姿は出していません。
父の我南人に曲を提供していて名は知られています。
ネットで言いたい放題に言われています。
家族は心配しています。

蔵にしまい込まれ人目に触れさせることない本って何か
価値があるのかと感じます。
今は無理でも何百年と経てば表に出せる、その時のためと
いうわけでしょうか。

堀田家の来年はどうなるのでしょうね。
花陽は医学生になっているのでしょうね。

シェアハウスかざみどり

2016-10-15 21:00:00 | 

名取佐和子著"シェアハウスかざみどり"を読みました。
観門市にシェアハウスかざみどりはあります。
八角形をした三階建てでてっぺんに風見鶏が立っています。
一階に6つの部屋があり回廊で繋がれその中に中庭があり
大きなイチョウが立っています。

四人の住人と一人の管理人が住んでいます。
管理人は自称25歳、見た目はもっと若い男性で引月という
名前ですが住人には吸血と言われています。
集まった住人は引っ越し費用、賃貸費タダでクリスマスまで
住めるというおためしキャンペーンということで来ました。


春生は大学4年生で就活中ですが、一言多くて落ち続けています。
あと12月までは数ヶ月しかありません。

他の3人は1年ほど前から住んでいます。
暢子は定年退職するまで結婚をせず生きてきました。
裕福な家に生まれました。

麻矢は大学生から中学生までの3人の娘を持つ母親です。
娘たちのわがままに腹を立て別居の形でここへ来ました。
通販での買い物が大好きです。

有は若いIT企業の社長の車の運転手をしています。
辛い過去があります。
運転手でありながら方向音痴です。

管理人の弓月にも過去に大きな何かがあります。

それぞれ一人ずつの現在のエピソードが管理人の弓月と
絡めて語られます。

台風で風見鶏が飛ばされました。
管理人も消えてしまいました。

もう一人の登場人物が牧尾です。
4人の前には不動産会社の社員として現れましたが、実際には
優秀な探偵です。
彼らを見つけ出したのは彼です。

クリスマスの家を出ていく最後の日に管理人も戻り、みんなが
かざみどりに集められた真相が語られます。

これはおもしろかったです。。
弓月が若いのに出来過ぎの人物です。
普段は無愛想なのにここぞという時に現れて住人を助けてくれます。
住人たちが段々と親密になっていく様子もいいです。
最後に現れた人物、この人の波乱万丈の人生もおもしろいです。

彼らは再会を約してばらばらに散っていきます。
心は繋がったのでしょうね。

私は建物や場所の説明をイメージするのが苦手で
読み取れないのです。
この家がどうなっているのかはっきりわからずうーんと
うなりながら読みました。
3階建ての建物がくっついた、みんなが住んでいる回廊型の
平屋建ての建物の真中が庭みたいな感じであってますか。

仮面病棟

2016-10-14 10:54:55 | 

知念美希人著"仮面病棟"を読みました。
外科医の速水秀悟は先輩に頼まれ代わりに夜間のアルバイト
医師として病院へ行きました。
そこは意識のない人がほどんどの療養型病院です。
拳銃を持った強盗犯が、自分が撃って怪我をした女性を
つれて飛び込んできました。
愛美という大学生の女性の怪我の手当を要求します。
足をかすっているだけて縫うだけですみました。
朝まで籠城をするという男は1階で見張っています。
看護師二人とたまたま残っていた院長と怪我人の愛美と
秀悟は上階に追いやられましたが拘束はされていません。

警察へ連絡しようという秀悟ですが院長は頑なに反対して
決して連絡させません。
お腹に数日前に手術を受けた老人が倒れているのがみつかります。
だんだんと病院の秘密がわかっています。
看護師の一人が殺されているのが見つかります。

秀悟は会ったばかりの愛美に惹かれています。
愛美を守ろうとします。

明け方になり誰が通報したのか警察に取り巻かれます。
秀悟は倒れ助け出された時には犯人、院長、看護師は
死んでいました。
愛美はいません。
警察は愛美は想像の人物だろうと疑われます。

数日後、秀悟は真実に行きつきます。

最初からこの人怪しいと感じる人がいます。
老人の手術痕に病院の秘密とくるとおぼろげになにだか
わかってきます。
そう思って読むと秀悟のやっていることが滑稽じみて
きてしまいます。
弱い者を踏みつけて利を得る、現実にもありますものね。
その行為はなんとも不愉快です。

毎日が飛んでゆく

2016-10-13 09:32:02 | 日常の出来事
年齢を経るごとに月日が矢のように過ぎ去っていく
気がします。

1月に1回会う人がいます。
「一月が経つのが早くて、早くて」
とつい言葉がでました。
彼女は30代後半なのかなと思う人です。
「私もそう、早い、早い。この間会ったばかりなのにと
思うのにすぐ一月が経っている」
と、ひじょうに同意してくれました。
私としては若い彼女がそういう反応をしてくれるとは
思いませんでした。
びっくりしてしまいました。
口には出しませんでしたが
「あなたは若いのにそんな風に感じるの?」
と思いました。
月日の過ぎていく感じは何かで計るわけにはいきません。
ですから彼女が私が同じように感じているかどうかはわかりません。
彼女が私の年齢になったら、あのころよりもっと早くなっていると
感じるかもしれません。

この早さをなんとかゆるめたいものだと思うこの頃です。
でないと10年が1日のごとく消えていきそうです。

魔女の友達になりませんか?

2016-10-08 21:00:00 | 

村山早紀著"魔女の友達になりませんか?"を読みました。
小学校低学年ぐらい向けの童話です。
ですからすぐに読み終わります。
シリーズの1冊目のようです。
昔魔女狩りで魔女が一掃されてしまったころの話です。
生き残ったルルーは姉のエリナに育てられました。
姉が亡くなりルルーは一人になりました。
ルルーは110歳ですが10歳ぐらいの子供に見えます。
命を吹き込まれたぬいぐるみの熊を操っているように見せ
お金をもらって生きてきました。
同じぐらいの年頃のカイという男の子を連れた歌や演奏を
して移動してくらしている家族と知り合い同行することに
なりました。

カイは病弱でした。
ルルーは薬草で薬を作ってやりました。
ルルーが魔女だと知ってカイはルルーから逃げました。

風の丘に人に受け入れられて暮らしている魔女がいると
聞いてルルーはそこへ行きます。
魔女の住んでいた家はありましたが人々は死に絶え魔女も
亡くなりました。

ルルーを追ってカイの家族がやってきました。
カイはルルーに誤り、家族はいっしょに行こうといいますが
ルルーは残ることにしました。

人と違ったら受け入れられないのかとか、友情とかを
考えさせる内容でした。

この1冊だけではなんともいえません。
何冊かを読んでみたいですね。