雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

心臓と左手 座間味くんの推理

2011-12-15 19:18:12 | 
石持浅海著"心臓と左手 座間味くんの推理"を読みました。
"月の扉"に登場した座間味くんが再登場します。
那覇空港の事件の時に捜査に携わっていた大迫警視が
東京の本屋で座間味くんと出会い3,4ヶ月に一度
会って食事を共にするようになります。
その席で大迫警視がテロに関する事件の話を座間味
くんに語ります。
座間味くんが食事の間にその謎を解きます。
7つの事件の連作短編集です。
"月の扉"の座間味くんとこの本の座間味くんが同一人物
だとは思えなくてちょっと違和感があります。
この本の座間味くんはとても落ち着いた大人の冷静な
人物です。月の扉の座間味くんは軽い若者という
印象です。
警察が出した結論が簡単に覆されます。
題名の"心臓と左手"はグロテスクな話です。
新興宗教の教祖が死んで後継者が教祖の心臓を取り出し
それを食べて後継者になろうとして殺しあうという
話です。
心臓はいらない左手が欲しいといった人物がいます。
左手を切り落とし、さて何に使ったのでしょう。