雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

四十九日のレシピ

2011-12-13 19:55:26 | 
伊吹有喜
ポプラ社
発売日:2010-02-16

伊吹有喜著"四十九日のレシピ"を読みました。
前にテレビドラマで放映されたものを見ました。
あまりおもしろくはありませんでした。
でもとても人気のある本です。
本はどんなものだろうと思って読んでみました。
やはりあまり感動はありません。
井本とハルミには好感が持てます。
だけどお父さん、娘の百合子にその夫の浩之には
好感が持てません。

熱田良平の妻の乙美が突然亡くなりました。
良平は前の妻を亡くし再婚です。
百合子は前の妻との子です。
乙美は少女たちが暮す施設でボランティアをしていました。
乙美は自分が死んだら四十九日まで家の手伝いをして
四十九日には大宴会を開くようにと施設にいた井本に
頼んでいました。
それで井本は熱田の家にやってきて乙美におそわった
ように掃除や料理をします。
百合子は夫が浮気をして相手に妊娠させたのを知って
実家に帰ってきています。
ハルミはブラジル人です。屋根や壁の修理などの力
仕事を手伝ってくれます。
熱田家の四十九日に大宴会を催すまでの日々が
描かれています。

乙美さん、生きているうちに家族ともう少し向き合う
努力をしといたらという気がします。
それは乙美さんだけでなくお父さんも百合子も同じです。
施設の少女たちの方がよっぽど乙美さんの本質を
わかっているし、つながりが太い気がします。
家族というのは相手のことを深くわからなくても心の底
で結ばれた絆はほどけないっていうものなのかなぁ。
なんだかとてもさみしいです。悲しいです。
家族だからこそもっと知り合ったらいいじゃない。