有栖川有栖著"臨床犯罪学者・火村英生の推理
46番目の推理"を読みました。
火村と有栖川のコンビが最初に登場するのがこの
本だそうです。
20年ほど前に書かれたものだそうです。
有栖川さんの本は結構読んでますが
この本は記憶にありませんでした。
有栖はクリスマスに同業者の真壁聖一の軽井沢の
星火荘に招かれました。
大学の社会学の助教授の火村英生も一緒です。
真壁が書くのは密室物です。
今は46番目のものに取り掛かっています。
他に招かれたのは同業者の石町、風子、別々の
会社の編集者の彩子、船沢、杉井です。
真壁の妹の佐智子、その娘の真帆、それに
十年前に真壁が火事に会った時に助けてくれ、
殉職した消防士の息子の光司がいっしょに
住んでいます。
雪が降り積もる冬の別荘地には人がやってきません。
そんな星火荘周辺ですが怪しい男が家の周りで
見かけられました。
真壁は早めに部屋へ引き上げました。
やがて残った客たちも2階の割り当てられた部屋で
休むことにしました。
石町の屋根裏部屋へ行く階段には石灰が撒かれ、
ある部屋には窓にハートのマークがスプレーされたり
靴にワインが入れられたりとしたわけのわからない
いたずらがされていました。
夜中に起きた有栖は庭に足跡を見て、1階へ下り、
書斎で殴られ昏倒しました。
石町に起こされた有栖は書斎が内側から鍵がされて
いるのを知りました。
壊して入った室内でうろついていた男が暖炉に頭を
突っ込んで死んでいるのを見つけました。
行方がわからなかった真壁は地下室で見つかりました。
やはり鍵が掛って部屋で暖炉に頭を突っ込んでいました。
こうして火村と有栖は事件に巻き込まれ解決する
手助けをすることになりました。
有栖と火村は犯人に行きつきました。
二人が思っている犯人は一致しませんでした。
私も有栖が行きついた人物だと思いました。
でも火村の推理の方があっていました。
さらりと読めます。