プロ野球の「SMBC日本シリーズ2017」は、第2戦まで終えて福岡ソフトバンクホークスが2勝0敗でリード。31日の第3戦からは横浜DeNAベイスターズの本拠地・横浜スタジアムに舞台を移します。2連勝と勢いに乗るホークスが、3戦目も勝って日本一に王手をかけるのか?敵地で連敗を喫したDeNAは、ここから巻き返したいところだが…。
両チームのスタメン
横浜DeNA 福岡ソフトバンク
1(中)桑原将志 (中)柳田悠岐
2(右)梶谷隆幸 (遊)今宮健太
3(一)ロペス (左)デスパイネ
4(左)筒香嘉智 (一)内川聖一
5(三)宮﨑敏郎 (右)中村晃
6(捕)嶺井博希 (三)松田宣浩
7(二)柴田竜拓 (二)明石健志
8(投)ウィーランド (捕)髙谷裕亮
9(遊)倉本寿彦 (投)武田翔太
第3戦の先発投手は、DeNAは今季10勝の外国人右腕・ウィーランド、ソフトバンクは日本シリーズで通算2勝の武田翔太。ホークスは指名打者のデスパイネがレフトに入り、高谷がスタメンマスクを被りました。
1回、ホークスは先頭の柳田がDeNA先発・ウィーランドからライト前ヒットを放つと、その直後に2塁への盗塁を成功させます。今宮が犠打でつなぎ、2死3塁で4番・内川が2球目のカーブを打ち上げ、ライトフェンス直撃のタイムリー2塁打。ホークスがこの日も初回に先制点をもぎ取ります。
1回裏、ホークス先発の武田が、DeNA先頭の桑原に四球を与えますが、梶谷の場面でキャッチャー・高谷が1塁走者・桑原の盗塁を阻止。梶谷四球の後、ロペスを捕手フライで2アウトを取ると、4番・筒香のところで梶谷が盗塁を仕掛けたが、またも高谷が刺殺!高谷が1イニングで2度も盗塁を阻止します!
武田は2回にも先頭打者に四球を与えたが、宮崎を2塁ゴロ併殺打に打ち取り得点を与えず。3回は倉本にヒットを打たれたが、この回も0点で切り抜けました。
ホークスは4回、1死1塁から明石がセンター前にヒットを放つと、1塁走者の松田が3塁に進む。さらに明石が盗塁を決めて1死2,3塁とチャンスを拡げ、高谷がウィーランドの直球を弾き返してセンター前タイムリー!2人の走者が生還し、3-0とリードを拡げます。
しかし4回裏、武田がロペスに初球を打たれ、レフトポール際へのソロ本塁打を浴びて1点を失う。さらに筒香のレフト前ヒット、宮崎の死球、嶺井の四球で1死満塁のピンチを背負う。しかし、柴田を2塁フライ、ウィーランドにはスライダーで空振り三振に仕留め、1点で切り抜けました。
6回、ホークスは内川のヒット、中村の四球で1死2,3塁のチャンスを得る。追加点が欲しい場面で、明石の代打・川島慶三がスクイズを試みたが、打球はピッチャーの正面に転がり、3塁走者・内川は本塁アウト。追加点を取ることができません。
するとその裏、2番手の石川柊太が2人の走者を出すと、1死2,3塁の場面で登板した3番手・嘉弥真新也が柴田にファウルで粘られた末に四球を許す。1死満塁となり、ホークスは4番手・森唯斗が登板。ウィーランドの代打・乙坂を三振に斬って取ったが、倉本のタイムリー内野安打で3-2と1点差に詰め寄られる。なおも満塁のピンチが続いたが、桑原をライトフライに抑え、同点&逆転を許しませんでした。
1点リードの7回、5番手・モイネロがロペスと筒香を続けて三振を奪う好リリーフ。8回に登板した6番手・岩嵜翔もゼロに抑え、最後は守護神のサファテが三者凡退で締めてゲームセット。1点差を守り切ったホークスが、DeNAに3連勝を収めました。
日本シリーズ 2011年10月31日(火)
DeNA VS ソフトバンク 第3戦 横浜
<ソフトバンク3勝、観衆:27,153人>
SH|100 200 000|3
DB|000 101 000|2
[勝] 石川(2勝)
[負] ウィーランド(1敗)
[S] サファテ(2セーブ)
[本] ロペス(De/1号)
横浜決戦の初日は、3戦連続で柳田選手のヒットから先制点を奪い、スタメンマスクの高谷選手が盗塁を2度刺したり、タイムリーを打ったりと勝利に大きく貢献。投手陣は7人が登板し、3-2で逃げ切りました。第2戦と同様、1点差で勝利したホークス。無傷の3連勝で2年ぶりの日本一に王手をかけました。いやぁ、心臓に悪い試合がつづくなあ…。
この日の試合は盗塁の差で勝敗を分けたと思います。ホークスは盗塁を2度も成功して得点につながったのに対し、DeNAの方は桑原選手と梶谷選手が盗塁失敗しました。それに6回裏は非常に長かったです。嘉弥真投手が柴田選手に対して12球も投げ、森投手が倉本選手との対戦で12球。柴田選手も倉本選手もよくファールで粘り続けた末に出塁できたもんだわ。
先発の武田投手は、5回途中(4回1/3)を投げて被安打4・2奪三振・4四球・1死球・1失点。日本シリーズでは2戦投げて2勝0敗と相性が良かったけど、この日は立ち上がりから制球面で苦しみました。初回に2つの四球を与えると、4回にはロペス選手にホームランを浴びた後、満塁のピンチを作ったりしました。5回まで毎回走者を出し、1死を取った後にマウンドを降り、シリーズ3勝目はなりませんでした。
武田投手の後に登板した石川投手は、第2戦に続いて勝利投手に。クライマックスシリーズでも中継ぎで登板して勝ち投手になったり、今シリーズも2勝しているから、勝ち運に恵まれていると思います。7回に登板したモイネロ投手は、2試合連続のパーフェクトリリーフ。ロペス選手にはワンバウンドのカーブで空振り三振、筒香選手には真っ直ぐで見逃し三振。これは素晴らしい!
ホークスが3連勝を果たし、日本一奪還まであと1勝。2005年の千葉ロッテ以来となる4連勝での日本一もあるかもしれません。逆に王手をかけてから4連敗したら、大ショックだわ。11月1日の第4戦の先発予想は、DeNA・濵口遥大VSソフトバンク・和田毅の左腕対決です。和田投手は2011年以来の日シリ登板となりますね。このまま4連勝で決められるかなぁ。