日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

無敗の二冠牡馬コントレイル、秋初戦も完勝!もう三冠達成は間違いなしか!?

2020年09月27日 | 競馬

9月最後の日曜日の27日は、中京競馬場で菊花賞トライアルの第68回神戸新聞杯(GⅡ・芝2200m 18頭立て)が行われました。ここまでデビューから5戦無敗、皐月賞と日本ダービーの2冠を制した②コントレイルが、史上8頭目の牡馬クラシック3冠制覇に向けて始動。秋初戦の一戦を勝利で飾り、無敗を伸ばせるのか?
コントレイル以外では、ダービー3着⑱ヴェルトライゼンデ、京都新聞杯を勝った⑪ディープボンド、京都2歳ステークス覇者⑰マイラプソディ、プリンシパルステークスを勝った③ビターエンダー、ラジオNIKKEI賞2着⑩パンサラッサ、2戦2勝①グランデマーレなどが参戦しました。




スタートは18頭綺麗に出揃い、コントレイルも好スタートを見せた。正面スタンド前の先行争いで、グランデマーレ、ビターエンダーが前に出るが、パンサラッサがハナに立つ。ディープボンドは3番手集団の一角、コントレイルは内ラチ沿いを避けて9番手あたりにつける。ヴェルトライゼンデは中団より後ろ。マイラプソディは後方4番手、レクセランス後方2番手、⑥マンオブスピリットが最後方でゴール板を通過した。
1,2コーナーを過ぎて向正面に入るところで、パンサラッサが先頭、グランデマーレ2番手、ディープボンドが3番手に上がり、ビターエンダー4番手、外側5番手に⑦エンデュミオン、6番手⑭ディープキング、その後ろの7番手のところにコントレイルがいる。中団勢は内から⑧イロゴトシ・⑯シンボ・⑬ターキッシュパレスと3頭が並ぶ。11番手集団には⑮ファルコニア・⑤ロバートソンキー・レクセランスの3頭。ヴェルトライゼンデは14番手につけ、15番手⑫メイショウボサツ、16番手⑨アイアンバローズ、マイラプソディが17番手から進出開始、マンオブスピリットが最後方。
3コーナーを回って18頭が一団となり、パンサがゆったりとした流れで先行し、グランデが2番手、ボンドが3番手。ビタエンが内側4番手、外側からファルコ上昇。マイラプは中団の外側、コントレは中団馬群の中。ヴェルトラは後方に下がる。
4コーナーを過ぎて直線に差し掛かり、パンサラッサが逃げ粘りを図るが、外からディープボンドが並びかける。しかし、坂の上りでコントレイルが馬群を割ってやってきて、ボンドとパンサをかわして先頭に浮上。残り200mで完全に抜け出す!2番手争いはロバートソンキーとディープボンド、大外からヴェルトライゼンデが追い込んで来る。それでもコントレイルが持ったままで先頭ゴールイン!コントレイルこれで6連勝!無敗三冠がさらに近づきました!


14年ぶりの中京開催となった神戸新聞杯は、コントレイルが2冠馬の貫禄を見せつけました。スタートから中団に控えると、ラストの直線では持ったままの状態で抜け出し、最後は流しながらのフィニッシュ。まるで菊花賞の予行演習を見ているかのようでした。いやぁ、ただただ強いとしか言えませんなぁ。
2着争いの方は、大外から突っ込んだヴェルトライゼンデが2着。ダービー3着の意地は見せましたね。3着には14番人気の伏兵・ロバートソンキーが入り、菊花賞の優先出走権を獲得しました。ソンキーは父の母がエアグルーヴ、母系の曽祖父がシンボリルドルフの血が入っています。血統マニアにはたまらない一頭といえるでしょう。
2番人気のグランデマーレは、久々の分が影響して17着と大敗。直線でズルズルと下がって最下位でゴールしたマイラプソディは鼻出血を発症したとのこと。

コントレイルはデビューから通算6戦6勝。重賞も今回で5連勝を達成。この日の単勝の最終オッズは「1.1倍」と「絶対勝ってください」と言わんばかりの数字でした。もしここで負けたら大ショックが残るところでしたが、しっかり勝ってくれました。秋初戦で完勝したので、クラシック三冠制覇はもう決定的ではないでしょうか。
昭和はシンボリルドルフが、平成はディープインパクトが「無敗三冠」を達成。そして2020年、コントレイルが「令和初の三冠馬」になろうとしています。菊花賞も圧倒的な強さで勝って、コロナで苦しむ日本に勇気と希望を与えてほしい!




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バビットまた逃げ切った!破竹の4連勝で菊花賞へ!

2020年09月21日 | 競馬

9月21日・敬老の日は、中山競馬場で菊花賞トライアル・第74回朝日杯セントライト記念(GⅡ・芝2200m 12頭立て)が行われました。弥生賞馬⑨サトノフラッグ、皐月賞3着⑦ガロアクリーク、ラジオNIKKEI賞で圧勝の⑥バビットの重賞ウィナー組に加え、青葉賞2着⑩ヴァルコス、同レース3着④フィリオアレグロ、5連続連対中⑧リスペクト、久々の芝挑戦⑤ダノンファスト、2連勝中②ラインハイト、⑪ココロノトウダイなどが参戦しました。


正面スタンド前のスタートで、①ピースディオンとラインハイトの2頭が好スタートを見せたが、バビットが先手を取り、ココロノトウダイが2番手、ガロアクリーク3番手につけ、サトノフラッグとフィリオアレグロとダノンファストは中団から、ヴァルコスは10番手でゴール板を通過した。
1コーナーから外回りの向正面のところで、バビットが先頭、2番手ココロノトウダイ、3番手ガロアクリーク、4番手⑫サペラヴィ、5番手にリスペクト、6番手ラインハイト、サトノフラッグはその後ろの7番手を追走。8,9番手のところにダノンファストとヴァルコスがいて、離れた後方集団は、③マイネルソラス10番手、フィリオアレグロ11番手に下がり、ピースディオンがしんがりを進む。
3コーナーで、バビットが依然としてマイペースの逃げを打ち、トウダイが2番手。ガロアとリスペクトが3,4番手で並ぶ。サトフラが残り600mのところでスパートを仕掛け、4コーナー手前で先頭集団に追いつく。ヴァルコスとフィリオも外に持ち出した。
4コーナーのところでサトノフラッグがバビットに並びかけるが、直線コースでもバビットがまだ先頭を守る。サトノフラッグとガロアクリークが2番手を争うが、それでもバビットが逃げる逃げる。後続勢はラインハイト4番手、ヴァルコスが5番手に上がるが、これが精一杯。残り100を切って、バビットが粘り続け、サトフラが2番手に上がって差を詰めようとするが、バビットがそのまま逃げ切ってゴールイン!最後まで先頭を譲らなかったバビット、ラジオNIKKEI賞に続いての重賞連勝です。




【セントライト記念 全着順】
1着⑥バビット      2分15秒0
2着⑨サトノフラッグ   1馬身1/2
3着⑦ガロアクリーク    1/2馬身
4着②ラインハイト    1馬身1/4
5着⑩ヴァルコス      アタマ差
6着⑪ココロノトウダイ
7着④フィリオアレグロ
8着⑫サペラヴィ
9着⑧リスペクト
10着③マイネルソラス
11着①ピースディオン
12着⑥ダノンファスト

【払戻金】
単勝 ⑥ 590円
複勝 ⑥ 190円  ⑨ 140円  ⑦ 160円
枠連 5⃣-7⃣ 580円
馬連 ⑥-⑨ 1,460円
馬単 ⑥-⑨ 3,090円
ワイド ⑥-⑦ 540円  ⑥-⑨ 550円  ⑦-⑨ 340円
3連複 ⑥-⑦-⑨  2,000円
3連単 ⑥-⑨-⑦ 12,600円


東の菊花賞トライアルは、単勝4番人気のバビットが逃げ切り勝ち。スタートから先頭を走り続け、直線では1番人気のサトノフラッグ、2番人気ガロアクリークの追い上げを完封しました。サトノフラッグは3コーナーから捲りを見せ、一旦はバビットに並びかけましたが、直線もう一伸び足りませんでした。
5番人気のヴァルコスは5着、4番人気のフィリオアレグロも7着。青葉賞組は厳しい結果でしたね。
バビットは前走のラジオNIKKEI賞に続いての重賞連勝を果たし、未勝利戦から4連勝を達成。父のナカヤマフェスタも2009年のセントライト記念を制しており、親子制覇となりました。前走は稍重馬場で逃げ切り、5馬身差の圧勝劇。今回は終始スローペースの逃げを打ち、直線でも粘り続けて、最後は2着に0.3秒差をつけてフィニッシュ。スタミナも粘り強さもあるし、この馬の実力は本物なのかもしれない。菊花賞も自分のペースで逃げ続ければ、上位に入って来そうな気がします。




来週27日は、中京競馬場で神戸新聞杯が行われ、無敗の2冠馬コントレイルが参戦。三冠に向けての秋初戦は、結果以上に勝ち方も問われる一戦となりそう。もうね、コントレイルが負けるのが想像つかない。
中山競馬場では産経賞オールカマーが行われ、春の天皇賞で連覇したフィエールマン、GⅠ2着3回・カレンブーケドール、中山巧者・ジェネラーレウーノ、ミッキースワローなどが登録しています。





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ここから反撃だ!リアアメリアが復活の重賞2勝目!

2020年09月20日 | 競馬

3日間開催の2日目となる20日は、中京競馬場で秋華賞トライアル・第38回関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ・芝2000m 18頭立て)が行われました。オークス4着①リアアメリア、フラワーカップ覇者⑩アブレイズ、スイートピーステークス完勝⑮デゼル、桜花賞4着⑨クラヴァシュドール、フローラステークス3着③フアナ、②フィオリキアリ、⑦ウーマンズハート、⑤リリーピュアハートなどが、秋華賞への優先出走権獲得を目指して参戦。無敗の2冠女王・デアリングタクトのライバル最有力となるのはどの馬か?


スタートで⑫チャイカがバランスを崩し、デゼルもやや出遅れ。スタンド前の先行争いで、④ヤマニンプティパが先に出るが、⑰エレナアヴァンティが先頭を奪う。アブレイズが3番手、リアアメリア4番手につけ、ウーマンズハート6番手。クラヴァシュドールとリリーピュアハートは中団の位置、フアナは14番手、デゼルは後方待機でゴール板を通過した。
1,2コーナーを通過し、向正面に入ったところで、エレナアヴァンティが先頭、リアアメリアが2番手、アブレイズ3番手、4番手に⑯シャムロックヒル。5番手集団には、内からヤマニンプティパ、ウーマンズハート、⑥セウラサーリと続き、クラヴァシュドールは8番手。内側9番手フィオリキアリ、中団10番手にリリーピュアハート、11番手⑬ムジカ、12番手に⑧オーマイダーリン。中団より後ろの13番手にフアナ、14番手⑭シャレード、15番手⑱ラインオブダンス。16番手デゼル、17番手⑪アカイイト、最後方チャイカという展開。
3,4コーナー中間を過ぎ、アヴァンティが先頭だが、アメリアが徐々に接近。アブレイズ3番手、シャムロックが外に持ち出す。クラヴァシュ8番手、リリピュアは中団の外側、フアナとデゼルはまだ後ろのポジション。
18頭が一団の状態で4コーナーを回って最後の直線へ。残り400mのところでリアアメリアがエレナアヴァンティをかわして先頭に浮上すると、上り坂で後続を引き離しにかかる。2番手争いでは、オーマイダーリンが内を突き、アブレイズ、外からクラヴァシュドール、リリーピュアハート、デゼルが追い込む。しかし、アメリアが後続を寄せ付けず、そのまま1着でゴール!その後にゴール前突っ込んできたムジカが2着、オーマイダーリンとデゼルが3着争い。



【ローズステークス 全着順】
1着①リアアメリア     1分59秒9
2着⑬ムジカ         2馬身
3着⑧オーマイダーリン    1馬身1/4
4着⑮デゼル         クビ差
5着⑨クラヴァシュドール   クビ差
6着⑤リリーピュアハート
7着⑪アカイイト
8着②フィオリキアリ
9着⑱ラインオブダンス
10着⑭シャレード
11着③フアナ
12着⑩アブレイズ
13着④ヤマニンプティパ
14着⑯シャムロックヒル
15着⑥セウラサーリ
16着⑫チャイカ
17着⑰エレナアヴァンティ
18着⑦ウーマンズハート

【払戻金】
単勝 ① 510円
複勝 ① 250円  ⑬ 2,030円  ⑧ 1,160円
枠連  1⃣-7⃣   950円
馬連 ①-⑬ 29,960円
馬単 ①-⑬ 39,230円
ワイド ①-⑬ 8,060円  ①-⑧ 3,580円  ⑧-⑬ 19,380円
3連複 ①-⑧-⑬  211,480円
3連単 ①-⑬-⑧ 1,139,000円


デアリングタクトへの挑戦権をかけたローズステークスは、単勝3番人気のリアアメリアが快勝。2着には14番人気のムジカ、3着には11番人気のオーマイダーリンが入り、この上位3頭が秋華賞への優先出走権を獲得。ムジカは真ん中から馬群を割ると、ゴール前でオーマイダーリンをかわしました。ダーリンも最内で粘りましたね。二けた人気の2頭が来たおかげで、3連単は100万オーバー。
4番人気のデゼルはクビ差の4着、2番人気のクラヴァシュドールは5着に敗れて優先出走権を獲得できず。1番人気のフアナは見せ場がなく11着と惨敗。鞍上がルメール騎手の理由で1番人気になったけど、過剰人気でしたね~。ルメール騎手も最近重賞で勝ててないような。
リアアメリアは昨年10月のアルテミスステークス以来となる通算3勝目で、重賞は2勝目。阪神JFでは1番人気で6着のあと、春のクラシックでは桜花賞で10着、オークスで4着とGⅠ競走3連敗。この日は2番手でレースを進め、直線に入ったところで先頭に立つと、そのまま押し切って見せました。デビュー当時は折り合いの悪さが目立ったけど、とっても改善されてる。
鞍上の川田将雅騎手と中内田充正調教師は、昨年のダノンファンタジーに続き、ローズステークス連覇。川田騎手にとっては約半年ぶりのJRA重賞制覇であります。中内田厩舎も久しぶりに重賞勝ちを果たしました。


秋華賞トライアル2競走が終わり、紫苑ステークスからはマルターズディオサ,パラスアテナ,シーズンズギフトの3頭、ローズステークスはリアアメリア,ムジカ,オーマイダーリンの3頭が優先出走権を手にしました。マルターズディオサは阪神JF2着の実力を発揮し、リアアメリアも先行策で復活を印象付けました。
デアリングタクトは秋華賞直行ですが、桜花賞の時も直行だった。それに、おととしのアーモンドアイと、昨年のクロノジェネシスはオークスから直行で秋華賞を制覇しています。ってことは、デアタクの3冠制覇は99.9%決定的ともいえる?果たして、史上初の無敗の三冠牝馬誕生なるか?

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今週は安田隆行厩舎の日!セントウルS&京成杯AH

2020年09月13日 | 競馬

夏競馬も終わり、今週から秋競馬がスタート。13日は中京競馬場でサマースプリントシリーズ最終戦・セントウルステークス、中山競馬場はサマーマイルシリーズ最終戦の京成杯オータムハンデキャップが行われました。シリーズ王者の行方は果たしてどうなったのか?



第65回京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、米子ステークスを勝った3歳牝馬⑯スマイルカナ、中京記念を制した⑮メイケイダイハード、⑩トロワゼトワル・⑤アンドラステ・⑬ミッキーブリランテの「関屋記念組」、ニュージーランドトロフィーを勝った①ルフトシュトローム、昨年の桜花賞2着⑧シゲルピンクダイヤ、中京記念2着⑪ラセット、③アルーシャ、⑫エントシャイデンなどが参戦しました。
スタートで②ボンセルヴィーソ、⑦ジャンダルム、シゲルピンクダイヤ、アンドラステ、トロワゼトワルが好ダッシュを見せたが、大外からスマイルカナが前の集団を一気に抜き去って先手を奪う。トロワゼトワル2番手、3番手ボンセルヴィーソ、4番手ジャンダルム、5番手⑭アストラエンブレム、6番手にシゲルピンクダイヤが追走。中団勢は7番手にミッキーブリランテ、8番手⑥スイープセレリタス、9番手アンドラステ、10番手からエントシャイデン、11番手メイケイダイハード、ルフトシュトロームは12番手。後方勢は、13番手に④ストーミーシー、14番手⑨アフランシール、15番手アルーシャ、ラセットが最後方。
3,4コーナー中間で、スマカナが軽快に飛ばし、トロワゼが2番手、アストラが3番手に上がり、ボンヴィーが4番手、その外側にミキブリがつける。アフランも中団まで押し上げ、ダイハード,シゲピンも馬群の中。アンドラとルフトは後ろから3,4頭目。アルーシャとラセットもまだ後方。
4コーナーを回って最後の直線に入っても、スマイルカナがまだ先頭だが、2番手のトロワゼトワルが徐々に並びかける。さらに外からボンセルヴィーソも頑張っている。後続からシゲルピンクダイヤとジャンダルムが追い上げるが、前が止まらない。アンドラステとルフトシュトロームは伸びてこない。残り100mを切り、粘るスマカナにトロワゼが追いつき、さらにボンヴィーもゴール前で差を詰め、最後は3頭並んでゴールイン!内側のスマイルカナが逃げ切ったか、あるいは真ん中のトロワゼトワルが逆転したか?外のボンセルヴィーソは3番手までか?


サマーマイルシリーズ最終戦は、3番人気のスマイルカナ、4番人気のトロワゼトワル、13番人気のボンセルヴィーソの3頭が殆ど並んでゴール板を通過しましたが、写真判定の結果、真ん中のトロワゼトワルがわずかに先着。スマイルカナがハナ差の2着、ボンセルヴィーソは3着。スマカナは終始先頭、トロワゼは2番手、ボンヴィーは3,4番手につけており、結局は前残りでの決着となりました。
5番人気のシゲルピンクダイヤは5着、1番人気のアンドラステは10着、中京記念覇者のメイケイダイハードは15着、2番人気のルフトシュトロームは最下位の16着に沈みました。
勝ったトロワゼトワルは、京成杯オータムハンデ2連覇を達成。このレースを連覇したのは、サクラシンゲキ、ブレイクタイム、マイネルモルゲンに続き、史上4頭目です。昨年は1分30秒3のJRAレコードで快勝、今年はゴール前差し切り勝ちです。今シリーズは4戦中3戦出走し、中京記念で17着(1ポイント)、関屋記念2着(5ポイント)、京成杯AHで10ポイントを獲得。3戦合計16ポイントでシリーズチャンピオンに輝きました。この馬は中山コースの相性もそうだけど、夏に強いなって思います。



第34回産経賞セントウルステークス(GⅡ・芝1200m 17頭立て)は、重賞5勝⑯ダノンスマッシュ、⑦ミスターメロディ&⑥セイウンコウセイの高松宮記念の歴代優勝馬、「宮記念幻の1着馬」⑮クリノガウディー、重賞2勝のキズナ産駒⑪ビアンフェ、シリーズ王者の可能性を残している⑰ラブカンプー、⑧タイセイアベニール、⑨シヴァージ、⑬クライムメジャーなどが参戦しました。
スタートで⑭フェルトベルクが出遅れ。ポンと飛び出したセイウンコウセイが先手を取り、ラブカンプー2番手、ビアンフェ3番手と先団はこの3頭。4番手にダノンスマッシュ、その後ろの5番手にミスターメロディが控える。6番手①トウショウピスト、7番手⑩トゥラヴェスーラ、8番手③メイショウグロッケ、9番手タイセイアベニール。中団には10,11番手の位置にクライムメジャーと④ラヴィングアンサー、12~14番手には⑫メイショウキョウジ・②ノーワン・クリノガウディーの3頭。後方は⑤キングハートとフェルトベルクが並び、最後方にシヴァージという展開。
残り600mを通過して、コウセイ先頭、カンプー2番手、ダノスマがビアンフェをかわし、ミスメロ5番手、トゥラヴェ6番手、ガウディーとシヴァージは後方。
直線コースに差し掛かり、セイウンコウセイが引き離そうとするところを、2番手に上がったダノンスマッシュが、上り坂でコウセイを捕らえて先頭に浮上。内側からビアンフェ、外からミスターメロディーが追撃するが、ダノスマがそれを許さない。ゴール前でメイショウグロッケが突っ込んできたが、ダノンスマッシュ先頭ゴールイン!ダノンスマッシュがセントウルステークス快勝です!

スプリンターズステークスの前哨戦・セントウルステークスは、ダノンスマッシュが1番人気に応えて完勝。4番手待機から、最後の直線で前を行くセイウンコウセイをかわすと、後続勢の追い上げを封じました。2着には12番人気のメイショウグロッケが入り、2番人気のミスターメロディが3着。
タイセイアベニールは4着、メンバー唯一の3歳馬ビアンフェは5着。クリノガウディーは7着、4番人気のシヴァージは10着、スタートから先頭を走ったセイウンコウセイは残り200mを切った辺りからズルズルと下がって最下位で入線しました。
ダノンスマッシュは今年に入って重賞3勝目で、通算でも6度目の重賞制覇を果たしました。鞍上の三浦皇成騎手は今年の重賞初勝利です。中京コースは実績がなく、むしろ左回りが苦手なイメージがありましたが、この勝利で苦手を克服した感じ。GⅠの前哨戦では強いのに、本番になると勝負弱さが出るんだよなぁ。GⅠに弱いのはダノン軍団全体にも言えるけど。

サマースプリントシリーズは全5戦が終了し、逆転優勝の可能性があったラブカンプー、タイセイアベニール、シヴァージなどが上位に入れず。CBC賞3着&北九州記念を制したレッドアンシェルが、2戦合計14ポイントでシリーズ王者に輝きました。ラブカンプーが13点で2位、ダノンスマッシュが12点で3位に滑り込みました。


この日は中山でトロワゼトワル、中京でダノンスマッシュと安田隆行厩舎の管理馬がダブル重賞制覇を果たしました。
来週は土・日・月の3日間開催。20日・日曜日は中京競馬場で秋華賞トライアルのローズステークス、敬老の日・21日は中山競馬場で菊花賞トライアルの朝日杯セントライト記念が行われます。コントレイル&デアリングタクトの「無敗2冠馬」のライバルになる馬は現れるか期待したいですね。


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無観客の夏競馬フィナーレ!新潟記念&小倉2歳ステークス

2020年09月06日 | 競馬

コロナ禍の夏競馬も6日でラストを迎えました。新潟競馬場ではサマー2000シリーズ最終戦・新潟記念、小倉競馬場では小倉2歳ステークスが行われました。



第40回小倉2歳ステークス(GⅢ・芝1200m 10頭立て)は、阪神の未勝利戦で大差の圧勝劇を見せた⑨モントライゼ、新種牡馬・ミッキーアイル産駒⑧メイケイエール&⑤アールラプチャー、外国産馬⑩フリード、フェニックス賞2着⑥セレッソフレイム、熊本産馬初重賞制覇を狙う⑦ルクシオン、函館2歳ステークス4着②フォドラなど、スピード自慢の2歳馬が集結しました。
スタートでモントライゼが良い飛び出しを見せた一方で、メイケイエールが出遅れ。先行争いでフリード、②フォドラ、④リサコーハク、モントライゼの4頭の競り合いから、フリードが先頭を奪う。モントライゼ2番手、3番手リサコーハク。4番手のアールラプチャーは掛かり気味、5番手セレッソフレイム、フォドラは6番手に下がる。7番手メイケイエール、8番手ルクシオン、9番手①ラマルセイエーズ、最後方に③カシノレオと続く。
3コーナーを通過し、先頭のフリードは前半600mを33秒8で通過。2番手のモントラはフリードとの差を縮め、ラプチャー3番手、エールが4番手まで進出。フォドラとセレッソはまだ中団馬群、ルクシオンは後方グループ。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、モントライゼが逃げるフリードを捕らえて先頭に立つ。内からフォドラ、ルクシオンが追い上げ、一番外からメイケイエールも突っ込んできた。残り100mでモントラとエールの一騎打ちとなり、最後はメイケイエールが差し切ってゴールイン!メイケイエール2連勝で重賞初制覇!

台風10号が迫る中で行われた小倉2歳王者決定戦は、単勝2番人気のメイケイエールが大外強襲を決めて優勝しました。1番人気だったモントライゼは、一旦は先頭に立ったものの2着。3着には5番人気のフォドラが入りました。熊本産馬のルクシオンは4着、3番人気のフリード5着、4番人気のセレッソフレイムは8着でした。
勝ったメイケイエールは、栗東・武英智厩舎に所属。父はミッキーアイル、母はシロインジャー。祖母にはユキチャン、曾祖母にホワイトベッセルと母系は白毛一族なんだけど、メイケイエールは「鹿毛」です。白毛馬の子は白毛とは限らないんですね。ミッキーアイル産駒と武英智調教師はともに重賞初勝利となりました。
新馬戦では馬なりで5馬身差の圧勝。この日はスタートで出遅れ、道中で掛かる場面も見られましたが、3コーナーで外に持ち出し、最後の直線で大外から突き抜けました。道悪の馬場で強い競馬をしましたね~。この馬は1400、1600mでも好走しそうな感じ。現時点で阪神ジュベナイルフィリーズの1番人気の最有力でしょう。





第56回新潟記念(GⅢ・芝2000m 18頭立て)は、小倉記念優勝⑦アールスター、同レース2着⑧サトノガーネット、七夕賞2着⑰ブラヴァス、昨年のこのレースで2着⑤ジナンボー、同じく3着だった⑭カデナ、デビューからずっと左回り③ピースワンパラディ、左回りで3勝⑯サンレイポケット、メンバー唯一の3歳馬⑪ワーケア、佐渡ステークスを勝った④サトノダムゼルなどが参戦。
スタート直後の先行争いで、⑩ウインガナドルが先手を奪い、サトノダムゼルが2番手。アールスターが3番手に上がり、内側4番手①インビジブルレイズ、外側5番手⑮リープフラウミルヒ、その後ろの6番手にワーケアが追走。中団インコースからジナンボーが一気にポジションを上げに行く。8番手あたりにブラヴァス、9番手②アイスバブル、10番手グループにはピースワンパラディ、⑥メートルダール、サンレイポケット、⑱サトノクロニクルと固まっている。14番手グループには⑨アイスストーム、⑫プレシャスブルー、⑬ゴールドギアの3頭。後方はサトノガーネットとカデナが控える。
外回り3コーナーを過ぎ、今度はジナンボーが先頭でレースを引っ張り、ガナドルは2番手、ダムゼルが単独3番手。ミルヒが4番手、アールスター5番手、ワーケア6番手。ブラヴァスは外に持ち出し、パラディとサンポケは中団馬群、ガーネットとカデナはまだ後方。
新潟の長ーい直線の攻防で、18頭が横に大きく広がり、ジナンボー・ウインガナドル・サトノダムセルの3頭が先頭争いを繰り広げ、残り400mでダムゼルがわずかに前に出るが、ジナンボーも抵抗。大外からブラヴァスとサンレイポケットが追い込み、ワーケアも頑張ってるが厳しいか?残り200mでジナンボーが再び盛り返すが、大外からブラヴァスが迫り、一番外からサトノガーネットもやって来る。このままジナンボーが押し切るかと思われたが、ゴール前でブラヴァスが突っ込んで、最後はジナンボーとブラヴァスが並んでゴール!その後にサンレイポケットが3番手。


夏競馬のフィナーレを飾る伝統のハンデ重賞は、ブラヴァスがゴール前でジナンボーをかわし、接戦を制しました。ブラヴァスは3度目の重賞挑戦で悲願の初制覇です。ジナンボーは向正面で最内を突いて先頭を奪うという「奇策」に出ると、直線でも粘りを見せたけど、アタマ差の2着に敗れ、惜しくも昨年の雪辱ならず。3着には5番人気のサンレイポケットが入りました。4番人気のピースワンパラディは5着。
1番人気に支持された3歳馬のワーケアは10着。ここで勝てば秋に弾みがつくはずだったのに・・・。小倉記念組では、サトノガーネットは4着、アールスターは14着に終わりました。
これで今年のサマー2000シリーズの全日程が終了。最終戦で10ポイントを獲得したブラヴァスが、七夕賞2着の5ポイントと合わせて15ポイントとなったので、見事シリーズチャンピオンに輝きました!札幌記念を制したノームコアが12ポイントで総合2位、アドマイヤジャスタとアールスターが11ポイントで3位タイとなりました。
ブラヴァスは父・キングカメハメハ、母・ヴィルシーナ、母の父・ディープインパクトといった超良血馬でありながらも、3歳クラシック競走は未出走でしたが、コロナ禍の夏に良血が開花。重賞タイトルと「サマー2000シリーズ王者」の称号を引っ提げて、いざGⅠ戦線へと殴り込み。お母さんは現役時代にGⅠ2勝をマーク。ブラヴァスも一度はGⅠを勝ってほしいですね。


来週からは秋競馬がスタート。中山競馬場では12日に秋華賞トライアルの紫苑ステークス、13日はサマーマイルシリーズ最終戦の京成杯オータムハンデが行われ、中京競馬場は13日にスプリンターズステークス前哨戦のセントウルステークスが行われます。無観客開催は10月4日まで継続される予定。競馬場に観客が戻ってくる日はいつになるのだろうか?















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白毛馬で初めてのJRA芝重賞勝ち!ブチコの子・ソダシが札幌2歳王者に輝く。

2020年09月05日 | 競馬

コロナ禍により無観客開催が続いた今年の夏競馬も、今週末で終わりを迎えます。9月5日は札幌競馬場で第55回札幌2歳ステークス(GⅢ・芝1800m 14頭立て)が行われました。矢作芳人厩舎の新星⑤バスラットレオン、新種牡馬・リオンディーズ産駒①ピンクカメハメハ、エピファネイア産駒③ジオルティ、白毛馬⑬ソダシ、函館1800mの未勝利戦で圧勝した⑪ウイングリュック、さらにゴールドシップ産駒から②ヴェローチェオロ、⑦コスモアシュラ、⑧ユーバーレーベン、⑨ウインルーア、⑭アオイルーチェの5頭が参戦しました。


スタートでピンクカメハメハが絶好の飛び出しを決めると、そのままハナを主張。バスラットレオン、ソダシ、ウイングリュックも先行集団に加わり、人気上位勢は先団に取り付た。ウインルーアは6番手、ユーバーレーベンは最後方で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面のところで、ピンクカメハメハ先頭、バスラットレオンが2番手、3番手にウイングリュック、4番手に⑤スライリー、5番手ソダシ。6番手集団にはウインルーアとヴェローチェオーロ、ジオルティの3頭が固まり、9番手にアオイゴールドが追走。10番手コスモアシュラ、11番手④カガフラッシュ、内側12番手から⑩リキサントライ、13番手⑫ヴィゴーレ、最後方のユーバーレーベンは残り800mから仕掛けに入る。
3コーナーを通過し、バスラット,ソダシ,グリュックが先頭のピンカメを吸収。さらにしんがりにいたユーバーも先頭集団に追いついてきた。3,4コーナー中間点で、先頭争いはバスラット、ソダシ、ユーバーの3頭に絞られ、アオイが4番手浮上。ピンカメはズルズルと下がって行った。
4コーナーを回って最後の直線コースに入ったところで、ソダシがわずかに先頭。内でバスラットレオンも食い下がるが、残り200mでソダシが抜け出す。残り100mでユーバーレーベンが外から末脚を伸ばし、ソダシとの差を詰める。しかし、ソダシがそのまま先頭でゴールイン!ブチコの子・ソダシが、札幌で歴史的快挙を果たしました!


札幌2歳ステークス 全着順
1着⑬ソダシ       1分48秒2
2着⑧ユーバーレーベン   クビ差
3着⑥バスラットレオン  1馬身3/4
4着⑭アオイゴールド    1/2馬身
5着②ヴェローチェオロ   クビ差
6着⑫ヴィゴーレ
7着⑦コスモアシュラ
8着⑪ウイングリュック
9着⑨ウインルーア
10着⑩リキサントライ
11着③ジオルティ
12着④カガフラッシュ
13着①ピンクカメハメハ
14着⑤スライリー

【払戻金】
単勝 ⑬ 470円
複勝 ⑬ 160円  ⑧ 290円  ⑥ 150円
枠連 5⃣-8⃣ 1,560円
馬連 ⑧-⑬ 2,360円
馬単 ⑬-⑧ 3,920円
ワイド ⑧-⑬ 900円  ⑥-⑧ 830円  ⑥-⑬ 410円
3連複 ⑥-⑧-⑬ 3,060円
3連単 ⑬-⑧-⑥ 17,670円


夏の北海道シリーズの最後の重賞レースは、単勝2番人気のソダシが直線早めに抜け出して優勝。白毛馬で初めてとなるJRA芝重賞競走制覇を果たしました。白毛馬の中央重賞制覇は、昨年のレパードステークスのハヤヤッコに次いで2頭目となります。
2着のユーバーレーベンは、スタート時は最後方に控えていましたが、3コーナーで早めに仕掛けて先頭集団に追いつき、最後は外から差を詰めるも一歩届きませんでした。ソダシもユーバーも共に牝馬です。1番人気のバスラットレオンは3着に敗れ、3番人気のピンクカメハメハはブービーの13着大敗。+20キロの大幅増が響いたのかしら?
勝ったソダシは、栗東・須貝尚介厩舎に所属し、父はクロフネ、母はブチコ。お母さんのブチコは白黒の斑馬(まだら馬)として人気を博しましたが、発馬機内で暴れるという悪癖が目立ちました。初年度産駒のソダシが重賞ウィナーになり、繫殖牝馬としての評価が上がりましたね。
ソダシは函館での新馬戦で2馬身半差の快勝。2走目の今回は、道中5番手を追走すると、4コーナーで先頭に立つと、内側にいたバスラットレオンを振り落とすと、ユーバーレーベンの追撃を凌ぎ切りました。おまけに走破タイム1分48秒2の「札幌1800m2歳コースレコード」も打ち立てました。この馬はスピードもあるし、粘り腰もありますね。この馬は牝馬だから、たぶん阪神ジュベナイルフィリーズに向かうと思いますが、小回りの右回りコースの相性からホープフルステークス参戦も考えられそう。白毛馬初のGⅠ制覇も一度は見てみたいものですな。
今年の2歳牝馬路線は、熊本出身の九州産馬・ヨカヨカが「ひまわり賞」で57キロの斤量を背負って圧勝したり、白毛馬のソダシが札幌2歳ステークスを制覇。個性派2頭の競演はいつ実現するのか?



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