日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ダノンスマッシュが念願の国内GⅠ初勝利!香港スプリントに続き父子制覇を果たす!

2021年03月28日 | 競馬

2021年の春のGⅠシリーズが今週からスタート!28日は中京競馬場で春のスプリント王決定戦・第51回高松宮記念(GI・芝1200m 18頭立て)が行われました。香港スプリントを制した⑭ダノンスマッシュ、マイルGⅠ2勝⑨インディチャンプ、前走の阪急杯で復活勝利を挙げた⑯レシステンシア、2018年2歳女王⑥ダノンファンタジー、今年こそは先頭でゴールして宮記念連覇だ④モズスーパーフレア、昨年の3歳マイル王⑩ラウダシオン、2017年優勝馬⑫セイウンコウセイとGⅠ馬7頭が参戦。さらにはシルクロードステークス2着③ライトオンキュー、ヴィクトリアマイル2着⑰サウンドキアラ、重賞2勝⑮マルターズディオサ、②レッドアンシェルなども出走しました。



単勝の人気は、レシステンシアが2.9倍で1番人気。2番人気はダノンスマッシュ(6.0倍)、3番人気インディチャンプ(6.3倍)、4番人気ライトオンキュー(6.5倍)、5番人気のラウダシオン(7.1倍)までが10倍以下でした。

向正面でのスタートで、モズスーパーフレアが絶好のスタートを決めると、そのまま先頭に立つ。2番手グループにはレッドアンシェル・ダノンファンタジー・ラウダシオン・セイウンコウセイと固まり、6番手集団にレシステンシアとライトオンキューと⑫カツジの3頭が並ぶ。中団の位置にはインディチャンプ・ダノンスマッシュ・サウンドキアラが控え、12番手に⑬トゥラヴェスーラが追走。13番手に⑱ミッキーブリランテ、14番手マルターズディオサ、15番手に⑤ダイメイフジ、後方は⑦アストラエンブレムと⑧エイティーンガールがいて、スタート出遅れた①アウィルアウェイが最後方。
3,4コーナー中間のところで、先頭のモズフレは前半600mを34.0秒で通過。ダノファン2番手、ラウダ3番手、コウセイ4番手、レシスとキアラは外に持ち出し、インディとダノスマとライトオンは中団馬群の中。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かり、モズスーパーフレアが後続を引き離しにかかり、後続からはインディチャンプ、レシステンシア、セイウンコウセイ、ダノンファンタジー、ダノンスマッシュらが追い込んでくる。坂を上がり切り、残り100mでインディがモズフレに差を詰め、ゴール前でモズフレをかわすが、大外からレシス強襲、真ん中からダノスマが突っ込み、ゴール手前でダノンスマッシュがインディチャンプを差し切ってFINISH!香港GⅠ馬・ダノンスマッシュ、ついに国内GⅠ初制覇!


【高松宮記念 全着順】
1着ダノンスマッシュ   1分09秒2 
2着レシステンシア     クビ差
3着インディチャンプ    クビ差
4着トゥラヴェスーラ    3/4馬身
5着モズスーパーフレア   1/2馬身
6着サウンドキアラ 
7着エイティーンガール
8着マルターズディオサ
9着セイウンコウセイ 
10着ミッキーブリランテ
11着ダイメイフジ 
12着ダノンファンタジー
13着アストラエンブレム
14着ラウダシオン 
15着カツジ
16着アウィルアウェイ
17着ライトオンキュー
18着レッドアンシェル

単勝 ⑭ 600円
複勝 ⑭ 210円 ⑯ 140円 ⑨ 190円
枠連 7⃣-8⃣ 710円
馬連 ⑭ー⑯ 1,010円
馬単 ⑭ー⑯ 2,170円
ワイド ⑭ー⑯ 430円 ⑨-⑭ 680円 ⑨-⑯ 450円
3連複 ⑨-⑭-⑯ 2,200円
3連単 ⑭-⑯-⑨ 9,770円


雨の中で行われた高松宮記念は、ダノンスマッシュがゴール前で差し切って優勝。道中は中団を追走し、直線で馬群を上手く捌いて追い上げ、最後はインディチャンプとレシステンシアの間からスッと抜け出しました。1番人気のレシステンシアは、大外猛追もクビ差届かず2着。インディチャンプはモズスーパーフレアをかわして先頭立ったけれど、その直後にダノスマとレシスに抜かれて3着。レシスとインディも初めてのスプリント戦で「負けてなお強し」といえる内容。でも、ダノンスマッシュがスプリントGⅠ馬の意地を見せました。
前回優勝のモズスーパーフレアは、スタートからレースを引っ張り、残り100mまで先頭を守り続け、最後は5着。5番人気のラウダシオンは重馬場に苦しみ14着と大敗。4番人気で17着に終わったライトオンキューは、レース中に鼻出血を発症したとのことです。

国内GⅠ初制覇のダノンスマッシュは、香港スプリントに続いてのGⅠ連勝。重賞も通算8勝目をマーク。父のロードカナロアは2013年にこのレースを勝っており、父子制覇を達成。香港スプリントでも父子Vを果たしてます。宮記念の父子制覇は、キングヘイロー&ローレルゲレイロに次いで史上2頭目だそうです。
鞍上の川田将雅騎手は、2018年のファインニードルに次いで同レース2勝目。また、この勝利でJRA重賞通算100勝を達成しております。安田隆行調教師はこのレース3勝目。馬主のダノックスは初勝利です。
ダノンスマッシュは高松宮記念に2度出走し、おととしは1番人気に支持されて4着、昨年は10着大敗。今回で3年連続出走となりましたが、「3度目の正直」で勝つことができました。今年で6歳とベテランの域に入りましたが、GⅠ2連勝、さらに昨年のセントウルステークスから4戦連続連対と絶好調。次走出走予定の香港のチェアマンズスプリントプライズでも好走を期待したいですね。


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3冠女王参戦の金鯱賞はまさかのギベオン!WIN5が過去最高額の5億5千万円!

2021年03月14日 | 競馬

土曜日の大荒れの天気から一転、春らしい陽気となった14日は、阪神競馬場で桜花賞トライアルのフィリーズレビュー、中京競馬場では大阪杯の前哨戦・金鯱賞が行われました。金鯱賞には昨年の無敗三冠牝馬・デアリングタクトが登場。今年初戦で女王の貫禄を示すはずが、信じられない結末が起こりました・・・。



阪神メイン・第55回報知杯フィリーズレビュー(芝1400m 18頭立て)は、九州産馬⑧ヨカヨカ、ファンタジーステークス2着⑯オパールムーン、阪神1400mの新馬戦で快勝した③エルカスティージョ、クイーンカップ4着⑮エイシンヒテン、④アンブレラデート、⑱スティクス、⑪ララクリスティーヌ、⑨ラヴケリー、⑤シゲルピンクルビーなどが参戦しました。
スタートでエイシンヒテンと②テリーヌが出遅れ、オパールムーンも後方からの競馬。先行争いで、④アンブレラデート,,⑦ポールネイロン,シゲルピンクルビー,ヨカヨカ,⑰フリードの5頭の争いから、ポールネイロンが先手を奪う。フリード2番手、アンブレラデートとヨカヨカが3,4番手で並ぶ。5番手からスティクス、内側6番手シゲルピンクルビー、7番手にラヴケリー、8番手①ゴールドチャリス。中団勢は9番手⑥クープドドクール、10番手ララクリスティーヌ、11番手テリーヌ。中団より後ろのところには⑩ヴァ―チャリティ,⑭ラストリージョ,エイシンヒテンの3頭が並走。15,16番手の位置にエルカスティージョと⑬ミニーアイルがいて、17番手⑫ブルーバード、最後方にオパールムーンが追走する。
内回り3,4コーナー中間を過ぎ、先頭集団はネイロン・フリード・スティクスの3頭。4番手にラヴケリー、ヨカヨカ5番手、アンブレラ6番手。中団勢からはヒテンとリージョとララクリの3頭が控えている。エルカスとオパムンはまだ後方の位置。
4コーナーを回って最後の直線に入ったところでスティクスが抜け出して先頭に立つが、アンブレラデートが内を掬い、さらにヨカヨカが馬群を割って追い上げる。後続からラヴケリー、シゲルピンクルビー、クープドクール、大外からエイシンヒテンとミニーアイルも猛追。残り100mでヨカヨカ前に出るも、ピンクルビーが足を伸ばし、ゴール前でヨカヨカをかわしてゴールイン!後ろでは大外強襲のミニーがアンブレラをかわして3番手ゴール。

桜花賞の3枚の切符を賭けた争いは、単勝8番人気のシゲルピンクルビーが、先に抜け出したヨカヨカをゴール前で差し切り優勝しました。2番人気のヨカヨカは惜しくも重賞初制覇ならず。3着争いはミニーアイルが制し、この上位3頭が桜花賞への優先出走権を獲得。3番人気のエルカスティージョは5着、1番人気のオパールムーンは9着に終わりました。
キャリア3戦目で重賞初制覇を飾ったシゲルピンクルビーは、栗東・渡辺薫彦厩舎に所属。父・スクリーンヒーロー、母・ムーンライトベイの間に生まれました。新馬戦で勝った後、阪神ジュベナイルフィリーズに参戦するもブービーの17着でしたが、今回は前走の大敗をひっくり返しました。姉のシゲルピンクダイヤは、2年前の桜花賞で2着、秋華賞で3着。ピンクルビーは3歳牝馬GⅠ戦線で姉の雪辱を果たせるのか?



中京メイン・第57回金鯱賞(GⅡ・芝2000m 10頭立て)は、無敗の三冠牝馬②デアリングタクト、転厩して心機一転⑦キセキ、香港GⅠ馬④グローリーヴェイズ、元マイル王⑧ペルシアンナイトのGⅠ馬4頭が参戦したほか、4連勝中の上がり馬⑩ポタジェ、新潟記念覇者③ブラヴァス、⑥ジナンボー、⑨サトノフラッグなどが出走しました。
スタート直後のスタンド前での先行争いで、⑤ギベオンがハナに立つと、サトノフラッグが2番手につけ、ブラヴァス3番手、グローリーヴェイズ5番手、デアリングタクトは6番手から。キセキは今回は先行せず、最後方で1コーナーを通過した。
2コーナーから向正面に差し掛かり、ギベオンが先頭、2番手にサトノフラッグ、3番手集団にはブラヴァス・ポタジェ・グローリーヴェイズの3頭が固まっている。中団6番手の位置にデアリングタクト、7番手にペルシアンナイト。②サンレイポケットとジナンボーが8,9番手で並走し、キセキはポツンとしんがり。
3コーナーを迎え、先頭のギベオンは前半1000mを61秒4のスローペースで通過。サトフラ2番手変わらず、ポタジェが3番手、ヴェイズ4番手、ブラヴァス5番手に下がる。デアタクは依然として6番手だが、3,4コーナー中間で外に持ち出す。最後方のキセキも追い出し開始。
10頭が一団の状態で4コーナーから最後の直線へ。ギベオンがまだ先頭で逃げ続けるが、外からポタジェが上がっていき、2番手からサトノフラッグも接近。デアリングタクトとキセキは外から追い込みをかける。残り200を切ってもギベオンが粘る。ヴェイズ・サトフラ・ポタジェがなかなか捕らえきれず、残り100mでようやくデアタクがやってきて、ゴール前でギベオンに迫るが届かない!!デアリングタクト執念の追い込みも及ばず、ギベオンが逃げ切りました。

重馬場の中で行われた金鯱賞は、単勝最低人気のギベオンが、三冠女王・デアリングタクトを破る大波乱を起こしました。単勝の最終オッズでは、デアタクが1.4倍なのに対し、ギベオンは227.3倍もつき、22,730円の万馬券。ゴール直後、ギベオンに対して「誰やねん!」や「お前が勝つんかい」とツッコんだ人もたくさんいたに違いない。
デアリングタクトはクビ差の2着、3着には6番人気のポタジェが入り、2番人気のグローリーヴェイズは4着、3番人気のキセキは5着という結果に終わりました。もしキセキが先行していれば、また違う結果になっていたんでしょうか。先週の弥生賞と同様、単勝1倍台の馬が負けるという結果になりましたなぁ。競馬に「当たり前」とか「絶対」は無いなあって正直思いました。
勝ったギベオンは2018年の中日新聞杯以来の勝利を挙げ、重賞も2勝目をマーク。鞍上の西村淳也騎手はこれが重賞初制覇となりました。スローペースで逃げ続け、ラストの直線ではデアリングタクトとキセキが外に持ち出したのに対し、ギベオンは経済コースで粘りの走りを見せました。
デアリングタクトですが、前走のジャパンカップに続いての2連敗。道悪にも関わらず、残り100mからの伸び脚は凄かったんですが・・・。休み明けとはいえ、最低人気の馬に負けるようでは、香港GⅠ・クイーンエリザベス2世カップも不安でしかない。この馬にとって、2021年は試練の1年になるのだろうか。


この日は金鯱賞でしんがり人気のギベオンが、フィリーズレビューで8番人気のシゲルピンクルビーが勝ち、どちらも波乱のレース。他の対象3レースでも1番人気が敗れ、WIN5も大変なことになりました。
1レース目:阪神10R ⑨タマモサンシーロ(4番人気)
2レース目:中山10R ③トーラスジェミニ(5番人気) 
3レース目:中京11R ⑤ギベオン(10番人気)
4レース目:阪神11R ⑤シゲルピンクルビー(8番人気)
5レース目:中山11R ⑧アナザーリリック(3番人気)

以上5レースで「⑨-⑧-⑤-⑤-⑧」の組み合わせで、払戻金はなんと5億5444万6060円!2011年にスタートして以降、史上最高額が生まれました。的中票数もわずか1票。当たった人の顔が見たいもんだな。







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弥生賞2021 タイトルホルダーが2歳王者を抑えて逃げ切り勝ち!

2021年03月07日 | 競馬

3月最初の日曜日の7日は、中山競馬場で皐月賞トライアルの第58回報知杯弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ・芝2000m 10頭立て)が行われました。デビューから無傷の3連勝でホープフルステークスを制し、最優秀2歳牡馬に輝いた②ダノンザキッドが、皐月賞制覇に向けて始動。連勝を伸ばして本番へ弾みをつけられるか?キッドの他にも、2戦2勝の⑪シュネルマイスター、2連勝中⑥ワンデイモア、京成杯2着⑦タイムトゥヘヴン、ホープフルステークス4着④タイトルホルダーなどが参戦しました。




スタートは12頭揃って飛び出し、ダノンザキッドとタイトルホルダーが好ダッシュを見せる。スタンド前の先行争いで、タイトルホルダーが単独先頭、シュネルマイスターが2番手に立ち、タイムトゥヘヴン3番手。4番手に③テンバガー、ダノンザキッドは5番手でゴール板を通過した。
1,2コーナーを過ぎたところで、タイトルホルダーがレースを引っ張り、シュネルマイスター2番手、タイムトゥヘヴン3番手、4番手テンバガー、その後ろの5番手にダノンザキッドが追走する。6番手①ゴールデンシロップ、7番手⑧ソーヴァリアント、8番手ワンデイモア、9番手⑨タイセイドリーマー、最後方に⑤ホウオウサンデーという展開。
縦長の状態で3コーナーに差し掛かり、先頭のホルダーは前半1000mを62秒6のスローペースで通過。シュネルが残り600mでホルダーに接近。タイムトゥ3番手変わらず、キッドは3,4コーナー中間を過ぎて外に持ち出し、4コーナー手前で4番手に浮上。ラストの直線で格の違いを見せつけるか?
直線コースに入り、タイトルホルダーが先頭をキープし、シュネルマイスターが2番手で追い、タイムトゥヘヴンも追うが、それでもまだホルダーが粘る。ダノンザキッドは残り200m地点でまだ4,5番手と苦しんでいる。ラスト100mを切り、ホルダーとシュネルの差が縮まらず、キッドがようやく3番手まで上がったが、タイトルホルダーがそのまま先頭でゴールイン!ダノンザキッドは最後にシュネルマイスターに迫るも、3着でゴールとなりました。


【弥生賞ディープインパクト記念 全着順】
1着④タイトルホルダー    2分02秒0
2着⑩シュネルマイスター   1馬身1/4
3着②ダノンザキッド      クビ差
4着⑧ソーヴァリアント    1馬身1/2
5着③テンバガー        クビ差
6着⑦タイムトゥヘヴン
7着⑥ワンデイモア
8着①ゴールデンシロップ
9着⑤ホウオウサンデー
10着⑨タイセイドリーマー

【払戻金】
単勝 ④ 1,790円
複勝 ④ 180円  ⑩ 140円  ② 110円
枠連 4⃣-8⃣ 4,490円
馬連 ④-⑩ 5,060円
馬単 ④-⑩ 13,600円
ワイド ④-⑩ 720円  ②-④ 260円  ②-⑩ 160円
3連複 ②-④-⑩  810円
3連単 ④-⑩-② 23,580円


2歳王者・ダノンザキッドの始動戦として注目された弥生賞でしたが、4番人気のタイトルホルダーが逃げ切り勝ちという結果に終わりました。2着には2番人気のシュネルマイスター、単勝1.3倍の圧倒的1番人気だったダノンザキッドは3着に敗れ、デビューからの連勝がストップしました。スローペースに対応できず、直線でも末脚が不発。無敗での皐月賞制覇を期待していただけに、残念な結果となりました。無敗でホープフルSと皐月賞を勝ったコントレイルとサートゥルナーリアは改めて凄いな・・・。
「重賞タイトル」を手にしたタイトルホルダーは、新馬戦以来となる通算2勝目。ドゥラメンテ産駒にとってもJRA重賞初制覇となりました。ダノンザキッドには2度対戦し、東スポ杯2歳ステークスでは2着、ホープフルSでもキッドにマークされて4着に敗れました。この日はスタートから先頭をひた走り、そのまま逃げ切り勝ち。3度目の正直で2歳王者を破りました。横山武史騎手の先行策&スローペースに持ち込むという作戦が上手くハマりましたね。
父のドゥラメンテは2015年の皐月賞とダービーの2冠馬。息子のタイトルホルダーもGⅠ馬になれるか楽しみ。本番でもスローペースの逃げに持ち込めば上位に入る可能性はありそう。







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チューリップ賞2021 折り合いを欠いたメイケイエール&エリザベスタワーが同着V。

2021年03月06日 | 競馬

3月に入り、春のクラシック競走に向けての戦いが本格化。6日は阪神競馬場で桜花賞トライアル・第28回チューリップ賞(GⅡ・芝1600m 12頭立て)が行われました。2歳重賞で2勝を挙げている①メイケイエール、英国産馬⑤エリザベスタワー、モーリス産駒②ストゥーティ、先週亡くなったシーザリオの孫⑫タガノディアーナ&⑧テンハッピーローズ、トールポピーの孫④シャーレイポピー、⑦タイニーロマンスなどが、桜花賞への優先出走権獲得に挑みました。



スタートは12頭目立った遅れはなく、好ダッシュを見せたストゥーティが先手を奪う。2番手にシャーレイポピーがつけ、3番手集団はメイケイエール,エリザベスタワー,⑥エイシンピクセルの3頭が固まる。ただ、メイケイエールがめちゃくちゃ掛かっている。エリザベスタワーの方も折り合いが良くなさそうだ。6番手⑩マリーナ、7番手テンハッピーローズ、8番手に③レアシャンパーニュ、9番手タガノディアーナ、10番手⑨シャドウエリス、後方では⑪バリコノユメとタイニーロマンスの2頭が並走。
外回り3,4コーナーの中間を過ぎ、エールが残り800mの手前でストゥーティをかわして先頭に立つ。これは押し出されてしまった形だ。シャーレイが3番手、エリタワとピクセルが4,5番手で並んでいる。テンハッピーは中団馬群、ディアーナは外側9番手。
4コーナーから直線に入り、メイケイエールが先頭だが、内からエリザベスタワー、外からストゥーティが接近する。後続からはシャーレイポピーとマリーナ、大外からはタガノディアーナも追い込んできている。残り200mを切り、エリタワとストゥーティがエールに並びかけるが、エールがまだ粘る。ゴール前でエールが盛り返すと、エリタワも食い下がり、最後は2頭並んでゴール!3着争いも接戦で、ストゥーティとディアーナが並んだ。


【チューリップ賞 全着順】
1着①メイケイエール    1分33秒8 
1着⑤エリザベスタワー    同着
3着②ストゥーティ      クビ差
4着⑫タガノディアーナ    ハナ差
5着④シャーレイポピー   1馬身1/4
6着⑨シャドウエリス
7着⑦タイニーロマンス
8着⑩マリーナ
9着③レアシャンパーニュ
10着⑧テンハッピーローズ
11着⑪バリコノユメ
12着⑥エイシンピクセル

【払戻金】
単勝 ① 110円  ⑤ 240円
複勝 ① 110円  ⑤ 200円  ② 180円
枠連 1⃣-5⃣ 760円
馬連 ①-⑤ 910円
馬単 ①-⑤ 560円  ⑤-① 1,160円
ワイド ①-⑤ 410円 ①-② 300円  ②-⑤ 970円
3連複 ①-②-⑤ 1,990円
3連単 ①-⑤-② 2,710円
    ⑤-①-② 6,990円


桜花賞と同じ舞台で行われる前哨戦は、1番人気のメイケイエールと3番人気のエリザベスタワーが殆ど同時にゴール。写真判定の末、1着同着という結果となりました。このレースで1着が同着になったのは史上初めてとなります。メイケイエールはこれで重賞3勝目、鞍上の武豊騎手は35年連続重賞制覇を達成。エリザベスタワーの方は重賞初勝利、川田将雅騎手は同レース3勝目です。
3着争いの方もきわどかったんですが、ストゥーティが桜花賞の優先出走権を獲得。2番人気のタガノディアーナはハナ差及ばず4着でした。
今回は本当にメイケイエールの折り合いの悪さが目立ちました。頭が上がりっぱなしで、武豊騎手も馬をなだめるのに必死。本当に落馬しなくてよかったよ。掛かったままの状態で先頭に立つと、そのまま1着でゴール。普通の馬だったら直線でズルズル下がるところでしたが、エールの場合は並ばれても粘り強かった。あまりにも気性が激しすぎるんで、桜花賞がとても心配だなって思いました。本番では外枠に入ってほしいくらいだ。
エリザベスタワーは前走のエルフィンステークスで9着と惨敗。それから見事に巻き返して見せました。メイケイエールほどではないけど、こちらもまた折り合いを欠いていましたなぁ。パトロールビデオを口が割れてるように見えたもん。でも、直線でのイン突きは素晴らしかったと思います。




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