プロ野球の日本一を争う『SMBC日本シリーズ2017』が28日に開幕。今年の日本シリーズは、圧倒的な強さでパリーグ王座を奪還した福岡ソフトバンクホークスと、阪神と広島を破り、セリーグ3位からの下克上を果たした横浜DeNAベイスターズが出場。ホークスは2年ぶり、DeNAは19年ぶりの日本一を狙います。福岡ヤフオクドームで行われた第1戦、白星スタートを切ったのはどっちだ?
両チームのスタメン
ソフトバンク 横浜DeNA
1(中)柳田悠岐 (中)桑原将志
2(遊)今宮健太 (二)柴田竜拓
3(指)デスパイネ (一)ロペス
4(一)内川聖一 (左)筒香嘉智
5(右)中村晃 (三)宮﨑敏郎
6(三)松田宣浩 (右)梶谷隆幸
7(左)長谷川勇也 (捕)嶺井博希
8(二)明石健志 (指)乙坂智
9(捕)甲斐拓也 (遊)倉本寿彦
(投)千賀滉大 (投)井納翔一
第1戦の先発ピッチャーは、ソフトバンクは自己最多の13勝を挙げた千賀、DeNAは右のエース格・井納が登板。ホークスは柳田が1番、長谷川が7番レフトで出場。DeNAは乙坂をDHで起用しました。
1回、ホークス先発・千賀が2つの四球を与え、2死1,2塁のピンチを背負ったが、宮崎を3塁ゴロに打ち取って無失点で切り抜けます。ホークスはその裏、先頭の柳田が横浜先発・井納からセンター前ヒットを放つと、今宮がしっかりと送りバント。1死2塁でデスパイネが2球目のストレートを叩き、レフトへのタイムリー2塁打。2塁走者・柳田が生還し、ホークスが幸先良く1点を先取。
ホークスは2回、松田がレフト前ヒットの後、長谷川が5球目のストレートを強振。右中間への打球は、ホームランテラスに飛び込む2ラン本塁打。ホークスが3-0とリードを拡げます。
3点の援護を貰った千賀は、3回まで毎回走者を出しながらもゼロに抑え、4回にこの日初めての3者凡退。しかし5回、先頭打者・乙坂の2塁ゴロを二塁手・明石がエラー。続く倉本に初球をライト前に弾き返され、無死1,3塁のピンチを背負う。ホームランを浴びれば同点となる場面で、桑原を遊撃ゴロに打ち取ったが、この間に1点を失った。なおもランナーを背負ったが、ロペスに直球を弾き返されたがセンターフライで3アウト。なんとか最少失点で切り抜けました。
3-1と2点リードのホークスは5回裏、先頭の今宮が四球を選ぶと、デスパイネの場面で今宮が2塁盗塁。さらに相手の悪送球の間に3塁まで進む。無死3塁となり、デスパイネがセンター前にタイムリーヒットを放ち4点目。1死の後、四球と満塁で満塁とし、長谷川の代打・川島慶三の押し出し四球で5点目、2死後に甲斐も押し出し四球で6点目。なおも満塁のチャンスが続き、柳田が横浜2番手・田中健二朗からライト前へのタイムリーヒットで2点を追加。さらに今宮がセンターフェンス直撃の2点タイムリー3塁打が生まれ、この回打者一巡の猛攻で7得点。スコアも10-1と大量リード。
千賀は6回と7回にDeNA打線を0点に抑え、7回を投げ切ったところで降板。その後は8回に森唯斗、9回は嘉弥真新也と寺原隼人の継投で逃げ切り試合終了。ホークスが10-1で初戦を制しました。
日本シリーズ 第1戦 2017年10月28日(土)
ソフトバンクVS横浜DeNA ヤフオクドーム
<ソフトバンク1勝 観衆:36,183人>
DB|000 010 000|1
SH|120 070 00X|10
[勝] 千賀(1勝0敗)
[負] 井納(0勝1敗)
[本] 長谷川(ソ/1号)
日本シリーズ第1戦は、ホークスが2ケタ得点を奪い、DeNAに圧勝しました。初回にデスパイネ選手の先制打、2回には長谷川選手の一発が飛び出し、5回に7得点のビッグイニング。その前に相手の反撃を1点に抑えたのが大きかったなって思います。日本シリーズ初先発の千賀投手も7回まで1失点と頑張り、先発の役目を十分に果たしました。パリーグ王者の貫禄を示したホークス、2年ぶりの日本一へ好スタートです。
先発の千賀投手は、7回まで103球を投げ、被安打4・3奪三振・4四球・1失点の内容。立ち上がりに2つの四球を与えるなど、3回まで毎回ランナーを背負いながらも要所を締めるピッチング。5回に無死1,3塁から1点を失いましたが、後続をしっかりと抑えました。ロペス選手には「お化けフォーク」で三振に仕留めると、宮崎選手に対しては2つの三振を奪いました。今年6月の交流戦で対戦した時は、8回途中5失点で敗戦投手となりましたが、そのリベンジを果たしてみせましたね。
打線の方はチーム全体で9安打。デスパイネ選手が2本のタイムリーヒットを放ち、3安打2打点の猛打賞。第1打席ではレフトへの先制打、2打席目にはショートへの内野安打、第3打席では井納投手のフォークをセンター前に弾き返すタイムリーを打ちました。CSに続いて1番に座った柳田選手は2安打2打点。初回のセンター前ヒットはチームに勢いをもたらしたと思います。
2ラン本塁打の長谷川選手は、「最低でも進塁打で行こうと思ったけど、最高の結果になった」と大喜び。レギュラーシーズンでは上林選手にレギュラーを奪われ、不完全燃焼に終わりましたが、この短期決戦でベテランの持ち味を発揮しました。
5回にダメ押しとなる3塁打を打った今宮選手、初球の低めの球を掬い上げ、センターフェンスに直撃。もう一伸びでホームランでしたなあ。3塁を蹴ってホームに行こうと思ったけど、戻る際に刺されてタッチアウト。ランニングホームラン狙ってたな?
ホークスの先勝で始まった日本シリーズ。29日の第2戦の先発予想は、ソフトバンクがパリーグ最多勝の東浜巨投手、DeNAはチーム最多11勝の今永昇太投手となっています。2戦目も力の差を見せつけ、2連勝で横浜に乗り込みたい!